本のチャリティー『ブックサンタ』(→★)に、今年初めて参加しました。
よく行く書店が参加店で、店頭でポスターを見たのがきっかけです。
「体験格差のあるこどもたちへ本を贈る」という活動趣旨と、その『こども』が幼いひとから18歳ぐらいまでをさすこと、何よりも「私が選んだ本がそのままどこかの希望するこどもへ贈られること」が素敵だなと思ったので、参加しました。
さらには、「本を購入してそれを託すことで、その書店の利益にもなる」ことも、理由のひとつです。
身近にあった本屋さんが次々と閉店して、今や電車や車に乗ってわざわざ足を運ばねばならぬ場所となってしまい、その物理的な不便さと、『本屋さんで本と出合う』という得難い経験ができづらくなってきたことへの悲しみとを、これ以上しなくてすむように、街の本屋さんを応援し続けることを忘れたくなくて、あえて書店へと足を運びました。
今回、2冊の本を託したのですが、レジで「これらをブックサンタにお願いしたいのですが」と申し出たところ、お店のかたがそれはそれは嬉しそうに「あぁそれは!ありがとうございます!」と深々と頭を下げてくださって、このお店で参加してよかったなと思いました。
その贈った本ですが。
数日間考えに考えて、小学校高学年から高校生までが使えそうな実用書を2冊としました。
1冊は、かぎ針編みの基礎が分かりやすく図解された、小物づくりの本。
これならば材料は100円ショップで揃いますし、手仕事に興味を持ったこどもが、「ちょっと始めてみる」のにちょうどいいかなと思って*
(ちなみに、私はあらゆる編み物が超絶苦手なので、そんな私でも理解できる本を探しに探して選び出しました・笑)
もう1冊は、ホットケーキミックスを使った軽食づくりの本。
こちらも写真が大きく載っていて、「ちょっと作ってみたい」人にぴったりかなと思ったので*
最初は、私もこどものころから楽しんでいる、製菓の本にしようと考えていたのですけれど。
お菓子作りとなると、小麦粉や砂糖はいいにしても、普段の食事作りにはほぼ使わないベーキングパウダーなんかが必要になるでしょう?
それが負担になるご家庭もあるかなと思ったので、ホットケーキミックスならばちょっと安売りになったときなんかにそれだけを買えば、割といろんなお菓子や軽食が作れるので、いいかなと思って。
…でもね。
どちらもきっと、ネットで検索すれば、それなりに出てくることだとは思うんです。
今のこどもは、写真や図解よりも動画のほうが理解しやすいのかもな、とも思いましたし。
なので、本を手にして選びながら、「実用書じゃなくて読む本のほうがいいのかなぁ…」とか迷って考えて、頭も足も本屋さんのなかを何十分もぐるぐると(苦笑)
それでも、こればっかりは考えても正解のあることではないし、きっとどこかに「こういう本がほしかったんだ!」と言ってくれるこどもがいるであろうことを願いつつ、今年はそれでいくことにして託してきました。
そして。
本をただ託すだけでは活動として成立しないかなとも思ったので、主催のNPOの活動資金も、ささやかではありますが寄付しました。
幼い私が、毎年こころから楽しみにしていた『サンタさん』からの贈りものが、いまのこどもたちにも届きますようにと願いつつ、2冊の本に「いってらっしゃい!」と心の中で声をかけて送り出しました。
望むこどもみんなに、サンタさんが来てくれますように!