着なくなった3枚のウールのスカートを、ベレー帽にリフォームしました*
まずは、ひとつめ。
私が中学生のころから穿いていた、タータンチェックのラップスカートを使って。
さすがに体型が変わってしまって、ここ十数年は穿いていませんでしたが、色もかたちもとても気に入っていて、大切に手入れをしながら、社会人になってからもよく着ていました。
トップクラウンは、スカートのラップ部分を生かして、フリンジ部分で切り替え。
本当はフリンジを下向きにしたかったのですけれど、柄合わせを優先したら生地の寸法が足りず、しかたなく上向きに。
(こういうままならなさこそが、リフォームの醍醐味というか、面倒くさいところというか…苦笑)
ラップ部分を止める本革のベルトも、酷使してきた年月の割には傷んでいなかったので、いったん取り外してから再利用しました。
帽子の内側は、黒の無地。
コットンシーチングです。
ふたつめは、母が大昔に着ていたタイトスカート。
「これも帽子にしたら?」という言葉とともに、体よく押し付けられました(笑)
千鳥格子の大きさが、帽子になってもちょうどよくて、被りやすそう*
やや厚手の目の詰んだウールなので、縫いづらいかもなと思いながら針を進めましたが、新しいミシンはパワーがあって、ぐいぐい縫えました。
内側は、こちらも無地の黒。
表地が厚手なので、こちらは綿ローンで軽く。
みっつめは、自作の台形スカート。
ひかえめな裾スカラップが気に入っていたのですが、膝丈の長さが年齢にそぐわないような気がしてきて、久しくタンスの肥やしと化していたので、それを解体して。
せっかくの刺繍スカラップなので、それを生かしたくて、こちらも切り替えタイプのトップクラウンにしました。
薄手のフラノウールなので、軽くて帽子にぴったり*
内側は、インクジェットプリントが鮮やかな、綿ローン。
夏のワンピースを作った、残りの生地です。
ベレーの型紙は、いずれもオリジナル。
縫製方法も、これらをかぶる私の事情を鑑みて、一部を通常とは変えてあります。
スカートとしてはもう穿かないけれど、生地は上質で、色も柄もお気に入り。
そんなものたちを集めて、まとめて縫いました。
正直なところ、帽子の縫製にかけた時間よりも、スカートの解体にかけた時間と手間のほうがずっと多かったけれど(笑)、ベレー帽に生まれ変わったことによって、『アップサイクル』となっていたなら本望です*