庭で育てているヤマブドウ『ピッコロワイン』を収穫しました*
大型のプランターで1株だけ育てているのですが、植え付けて2年目の今初夏に初めて花が咲き、昨日初めての収穫の日を迎えました。
ヤマブドウの選抜品種というだけあって、すくすくと育ちつつも病気にもならず、虫もつかず。
ほんとうに手のかからないコで(笑)、開花し結実して熟れていく様子をのんびりと観察できた毎日でした。
…正直なところ。
苗木を買い求めた当初から、たくさんの収穫を望んだり、食べたりすることを目的として育ててはおらず。
「ブドウの葉の形や、その紅葉が好き!」だという家族の思いや、「ブドウの実の成長過程って見たことない…」という私の好奇心だけで植えたものなので、実りそのものにはさほど期待はしていなかったのです。
…が。
いざ収穫をしてみれば、小さいながらも20を超える房が穫れ、ひと粒ひと粒もノブドウの割には大きめ。
果実の皮につく白い粉『ブルーム』(果実の脂質由来の蝋)もきれいに吹いてるし、何より甘い!!
ヤマブドウゆえに酸味が強いのだとばかり思っていたので、これは驚きでした。
種が多いので食べるのはちょっと面倒なのですが(笑)、ひと粒を丸ごとくちに放り込み、皮ごと噛みしめると、ブドウらしい芳醇な香りが広がって至福です。
皮の渋みもまったくなくて、あとくちもさっぱり*
思いがけずたくさん穫れたので、酸っぱければシロップにでも加工しようかと考えていたのですけれど。
このまま生食するほうが断然おいしいので、デザートでいただきます。
梅雨が明けたその日より、朝早くから公園級に鳴り響く蝉の声でたたき起こされ、せっせと水遣りに励む毎日への、庭からの贈りもの。
鮮やかに花が咲いたり、瑞々しい緑の下で涼めたり、甘い果実を摘まめたり。
こういう小さな「ご褒美」があるから、過酷な季節の庭仕事もがんばれるのです。
今日もするべきことはたくさんあります。
さあ! 帽子をかぶって、庭へ!