澄んだ青空が高く広がった朝。庭の真上に、巨大な片翼の忘れもの。この大きさは、天を破(わ)り飛ぶ怪鳥のものか。はたまた、天から降りてきた大いなる天使のものか。まさか…太陽の熱に溶け落ちゆく、イカロスの翼じゃないわよね?そんなことを真剣に考えつつ、濡れ手にジョウロを下げたまま、しばし見入った空でした。