ニュースから得られる少ない情報にさえ、胸を詰まらせる日々。
まだ、10日。
すべて、これから。
そうわかってはいるけれど。
祈らずに、願わずにはいられません。
どうか、被災地の人々やこどもたちが一日でも早く穏やかに生活できるようになりますように。
そして。
福島の原発で強い放射線をあびながら修復活動をされている方々の健康が侵されませんように。
どうかどうか、命が、健康が、正しく保全されますように。
* * * * *
関西でも、買占めが起こっています。
スーパーマーケットで、ドラッグストアで目にする光景に、唖然。
そんな、どこか冷静さを失った場面を目にするたびに、
私は意識して「いつもの生活」をしていよう、と強く思います。
自分の中の「いつも」を確認すべく久しぶりに針を持ち、ベレー帽を作りました。
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布は、母が若かりし頃に来ていたジャンパースカートをほどいた、質のいいウール。
1960年代後半のものなので、色合いと大きめのチェックがちょっとレトロ。
(ほどく前のジャンパースカートのデザインも、まさに'60でかわいかった*)
春を告げる花々が咲き始めたこの時季にウールの帽子を作るなんて・・・と思ったりもしましたが
今、この気持ちで針を持つなら、母から受け継いだこの布でしかあり得ないと感じ、作りました。
受け継げることのありがたさを噛みしめつつ。
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