『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS
発売日 ―→ 2012/03/29
希望小売価格
└→ 通常版 = 6,090円 ・ 10周年記念BOX = 15,000円 ・ 本体同梱版 = 21,090円(税込)
ジャンル ―→ RPG
プレイ人数 ―→ 1人
すれちがい通信 ―→ リンクポータルの設置
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考 ―→ 拡張スライドパッド対応
■====== 簡単なご紹介 ======■
『ファイナルファンタジー』シリーズと、ディズニーキャラクターの面々が共演するアクションRPG、『キングダムハーツ』シリーズの最新作です。
おなじみのソラとリクが”キーブレードマスター承認試験”に挑戦し、これまで登場しなかった”眠りの世界”を巡る物語が繰り広げられます。
今回、ファイナルファンタジーの面々が見受けられない代わりに、DS『すばらしきこのせかい』のメンバーが登場します。
今回、2回目のインプレッションとなります。
シナリオをクリアしましたので、最終的な評価を書かせてもらいます。
■====== partygameの評価 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
購入価格 ―→ 4,948円(新品)
プレイ内容 ―→ シナリオクリア
シナリオクリアまでのプレイ時間(目安) ―→ ●●●○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
過去作品のプレイ経験 ―→ ほぼ全てプレイ経験あり(ただし、いくつか未クリア)
備考 ―→ 拡張スライドパッドでプレイしています。
◆=== プレイしているうちに良いと思えたところ ===◆
○ ―→ 何だかんだで、先に進めたくなる魅力がありました。
目的は常に表示されているので、よほどのことでもない限り迷わないと思いますし、別の世界の物語も気になりますからね。
○ ―→ ドリームイーターは、最後まで愛らしかったです(笑)
単純に可愛がってあげるだけでも楽しいですし、編成によってソラやリクの能力も変わってくるので、そこらへんを考える楽しみもあります。
さらに、トラヴァースタウンではドリームイーター同士の対戦ゲーム「フリックラッシュ」という遊びも。ルールは、『キングダムハーツ チェイン オブ メモリーズ』の戦闘スタイルにちょっと似ています。
ドリームイーターはあくまで夢の中の住人なので、おそらく今作限りのキャラクターだと思いますが…ちょっともったいないですね。
△ ―→ 「シンフォニー・オブ・ソーサリー」は、いつもと一味違う感じ。
魔法使いのミッキーが待つ世界ですが、バトルエリアでは、効果音が全て楽器のメロディーになっています。
うまくコンボも決めれば美しい音色が聞ける反面、ソラたちのボイスは流れなくなるので寂しく感じるところもありますが…これはこれでアリだと思いました。
むしろ、本来なら世界ごとに、ここまで強い個性を形作ったほうが良いと思ったくらいです。
◆=== プレイしているうちに気になったこと ===◆
△ ―→ やっぱり、ちょっと話に付いていきづらいです。
一応それとなく理解している私は、ストーリーや演出にもそれなりに引き込まれましたが、やはり未経験の作品がある人にはちょっと辛いところ。
ファーストインプレッションでは、過去の作品の物語が文章で振り返られると言いましたが、それでも全体像を理解するのは簡単ではなく。
いっそ、相関図とか用意しておいて欲しかったと思いました。そうするだけでも、かなり理解しやすくなると思うんですけどね…。
△ ―→ やっぱり、難易度高いですね。
私はノーマルレベルでプレイしてきましたが、終盤はホンットキツかった…。そのぶん、達成感もひとしおでしたが。
最悪、レベル上げをすることで何とか倒せるようになりましたが、難易度にこだわりがない人は、やはりイージーレベルでプレイしたほうが良いように思います。そのほうが話もサクサク進められますしね。
△ ―→ 今回もディズニーの出番は薄め。
いつも出しゃばっていたマレフィセントですら、ちょっと顔出しした程度。そして、『ファイナルファンタジー』シリーズの面々は今作、全く登場しませんでした。
そもそも、この2大作品の共演がシリーズ作品の魅力だったハズなんですが、いつの間にかアクションガッツリの作品になってしまって。そして、共演とかもいつの間にか薄れていって、完全に独自の道を歩むようになってしまいましたね。
ディズニー側は、これで満足してくれているのでしょうか…?
× ―→ 終盤の連戦について。
けっこう、それなりの連戦が何度かありました。それはまあいいとしても、困るのが拡張スライドパッドの接続切れ。
ファーストインプレッションでも説明しましたが、今作では本体を閉じてスリープモードにすると、拡張スライドパッドとの接続が切れます。で、再接続するにはメニュー画面のオプションにまで移動しないといけません。
しかし、戦闘中はメニュー画面が出てきません。つまり、連戦+ムービーの途中で、ちょっと用事ができたのでフタを閉じてしまうと最後。その後の戦闘は拡張スライドパッドなしでプレイしないといけなくなります。
イヤだからといって、ゲームオーバー時に「バトル前に戻る」を選択すると、また一からやり直しです。
…やっぱり、拡張スライドパッドへの対応が杜撰(ずさん)だと思いましたね。
持っている人自体が少ないとはいえ、実際にプレイした私としてはやはり、付けたほうが遊びやすかったわけで。そんな私としては、ちょっとこの対応は最後までいただけないと思いました。
■====== 得点とまとめ ======■ … 80点(100点満点)
ファーストインプレッションより、-4点です。
フリーフローアクションとドリームイーターの要素はとても良かったのですが、ドロップシステムには最後まで馴染めることはなく。拡張スライドパッドの対応の悪さも気になったので、ちょっとマイナスさせてもらいました。
ドロップシステムについては、詳しくは言えませんが”存在する理由”がちゃんとあります。理由はあるんですが、やはりシステム的にはどうしても億劫なので。もうちょっといい方法がなかったかな~と思いました。
とはいえ、本心では充分に楽しめたと思っていますけどね。ま、次は指摘した部分を改善してねって感じです。
こう言うと失礼ですが、どうもこのシリーズ作品は、基本的な完成度は高いのにいつも”1つ余計なものを入れてくる”という印象なんですよね。
『バース バイ スリープ』の時も、フィニッシュ攻撃を繰り出す「コマンドスタイル」の仕組みに馴染めませんでしたし、『Re:コーデット』の時も、ボス戦だけ違うスタイルでプレイするという仕組みに馴染めませんでしたし。そして、今回のドロップシステムもそうです。
まあ、挑戦することはいいことなんですが、そもそもプレイスタンスが明らかに変わってきていることは事実。「○ボタンだけで簡単に楽しめる」だなんて言っていた初代の頃が懐かしいです。
ま、もはやここまで来てしまっては後戻りもできないでしょうが、せめて次、『キングダムハーツIII』できっちり完結させて欲しいな~と思います。私も、できるだけお付き合いさせてもらいますので。
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