セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)』 体験版インプレッション

2010年01月27日 20時51分47秒 | 【旧】購入・レビュー話


斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)
対応ハード : Wii
発売元 : 任天堂
開発 : サンドロット
発売日 : 2010/02/11
希望小売価格 : 6,800円(税込)
ジャンル : 斬撃アクション
プレイ人数 : 1人(Wi-Fi通信で最大4人)
通信機能 : ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
備考 : クラシックコントローラ対応・Wiiモーションプラス対応
CERO : D(17歳以上対象)

TSUTAYAに行って、借りてきましたよ。有料制だけど、仕方なく会員になりましたよ(笑)
※約1時間半ほどプレイしてのインプレッションです。
※どうでもいいですが、体験版のパッケージは白でした。


●斬撃の軌跡をもって、巨大な敵をブチ倒せ!
今作は、『地球防衛軍』シリーズなどで知られるサンドロットが開発を手がけた、爽快なアクションゲームです。
体験版では、全部で4つのミッションに挑戦することができました。セーブはできません。当然ですが、Wi-Fi通信プレイもできません。

ちなみに、何気に『Wiiモーションプラス』に対応しています。


●操作説明
今作は、ヌンチャク・スタイル(Wiiリモコン+ヌンチャク)とクラシックコントローラの2タイプがあります。
個人的には、圧倒的にヌンチャク・スタイルがオススメですが、両方説明します。
(ヌ…ヌンチャク・スタイル ク…クラシックコントローラ)

◆プレイヤーの移動
ヌ:コントロールスティック ク:左スティック…上下で前進・後退 左右で向き回転
ヌ:Cボタン ク:Lボタン…ジャンプ
ヌ:Cボタンを押しながら移動 ク:Lボタンを押しながら移動…並行移動(向きを変えずに移動します)
ヌ:ヌンチャクを移動したい方向に振る ク:移動しながらbボタン…神速移動(緊急回避のような感じでダッシュします)

◆攻撃について
ヌ:Wiiリモコンを動かす ク:右スティック…ポインターの操作
ポインターを素早く動かす…振った軌跡の通りに、武器で攻撃します。
クラシックコントローラであっても、ボタンで攻撃ではなく、あくまでポインターを操作して斬撃の軌跡を描くということになります。

ヌ:+ボタン ク:+ボタンorZRボタン…武器の持ち替え
男性キャラは2つまで。女性キャラは3つまで武器を持つことができ、いつでも自由に持ち替えられます。

◆その他
ヌ:Zボタン ク:yボタン…ガード(武器の種類によってはガードできません)
ヌ:1ボタン ク:xボタン…(視界が上空を見ている時に)視界を地上に戻します。
原則、巨大な敵に近づくと、敵の全体像が入るように視点が移動します。そうなった時に、別の小柄な敵が見えなくなることがあるので、そういう時に視点を地上に向けましょう。

ヌ:-ボタン ク:-ボタン…プレイ中にポーズ&ムービーをスキップ


●各武器について
武器によって、操作が微妙に違ったりします。1つ1つ説明を。

◆剣・大剣・大槌
ポインターを操作して、その軌跡の通りに攻撃を行います。斬撃を行うと、画面右下の武器名のところにあるメーターがなくなり、満タンになると再び攻撃を行えるようになります。メーターが満タンにならないうちに振るっていると、いつまでも攻撃ができません。
縦に斬ったほうが攻撃力が高いです。しかし、横に斬れば広範囲を攻撃できます。また、縦の攻撃でも、下から上だと敵を浮かせる攻撃になり、上から下だと叩きつける攻撃になります。
テンポ良く斬撃を繰り返すとコンボになり、何回か目で強力なフィニッシュ攻撃になります。
攻撃は、見た目以上に遠くまで届きます。届く距離は武器によって異なり、攻撃が届く敵には緑のターゲットアイコンが表示されます。

剣…素早く攻撃できます。
大剣…少し動きが遅いですが、攻撃力が高く、攻撃が届く距離も剣より長いです。
大槌…さらに動きが遅く、攻撃が届く距離も短いですが、超強力です。

◆弓
ポインターを敵に合わせて、Aボタン+Bボタンを押します。ボタンを押したままWiiリモコンを、弓を引き絞るように後ろに引きます。するとターゲットアイコンの周りに表示された円が小さくなっていきます。円の大きさが一定まで小さくなったら、ボタンを離して発射!
敵の弱点となる部位や空中の敵と戦う時には、弓のほうが有利です。ただし、弓はガードができません。
ちなみに上記は、ヌンチャク・スタイルの操作です。クラシックコントローラの場合は、Rボタンを押しっぱなしにして、円が小さくなったところで離して発射になります。

◆槍
ポインターを敵に合わせて、Wiiリモコンを前に突き出すと、攻撃します。槍は、突いて攻撃します。振って攻撃はできません。
なかなか思ったところに狙いづらいですが、攻撃が届く距離がかなり長いです。

◆杖
女性キャラのみが使用できる、魔法の杖です。
ポインターを敵に合わせて、Bボタンで魔術を使用します。杖の種類によっては、剣のように振って使用するもの、溜めて使用するものなど様々なものがあります。
しかし、魔術を使用すると魔力を消費します。剣・大剣で敵を攻撃すると魔力が回復するので、状況に応じて武器を持ち替えましょう。
ちなみに、このシステムがあるためか、女性キャラは剣・大剣を必ず1つは装備しなければいけません。


●戦闘の流れについて
ミッションを選択する前に、準備画面に入ります。準備が終わった後、挑戦するミッションを選択。そして、5段階ある難易度のどれかを選択して、ミッションスタートです。(※体験版では「イージー」「ノーマル」の2つしか選択できません)
準備画面でできることは、以下の通りです。

◆キャラクターと装備する武器の設定
男性と女性、どちらのキャラクターを使用するかを設定する他、装備する武器を変更します。
これまでの説明にも書いていますが、男性キャラは耐久力(HP)が多めで、装備できる武器は2つまでです。女性キャラは耐久力が少なめで、装備できる武器は3つまでです。ただし女性キャラは、杖が使える関係上、必ず剣・大剣を1つ装備しないといけません。

◆鎧を鍛える
鎧を強化して、耐久力を上げることができます。上げるには、敵を倒すと出てくる「マナ」という素材が必要になります。敵を倒して、できるだけたくさん獲得しましょう。マナにも、色々な種類があります。

◆新しい武器を生みだす
マナを消費して、新しい武器を作成することができます。作りたい武器を選択して、必要なマナがあれば、新しい武器が完成します。
この画面では、武器が枝分かれ状につながって表示されており、下にいくほど強い武器になります。新しい武器を作ると、その下に新たに作れるようになる武器が出現していきます。

◆オプション
普段は説明なんてしませんが、今作のオプションは、非常にたくさんの設定ができます。細かいところが気になるプレイヤーにとっては、いいですね。
せっかくなので、ざーっと洗い出します。

・操作のタイプ、音量調節…まあ、ここらは普通ですね。
・カメラタイプ…プレイヤーとカメラの距離間を設定できます。
・方向転換の速度…向きを変えるときの速度を数値で設定できます。
・方向転換ポインター位置…操作タイプで、ポインターで向きを変えられる設定にした時に、ポインターがどこまできたら画面移動をするかを設定できます。
・攻撃後カメラ固定時間…操作タイプで、ポインターで向きを変えられる設定にした時に、攻撃した後すぐに向きを変えないよう固定する時間を設定できます。
・Bボタンホールド設定…ONにすると、ポインターによる斬撃が「Bボタンを押しながら」になります。移動中などのブレによる攻撃の暴発を防ぎたいなら、ONにしましょう。初期設定はOFFです。
・攻撃命中時のカメラ補正…ONにすると、攻撃命中時に、自動でその命中した敵にカメラが向きます。初期設定はOFFです。
・Wiiモーションプラス感度&動作チェック…Wiiモーションプラスの動作チェックを行えます。また、感度を数値で微妙に変更することができます。1に近いほどWiiモーションプラスなしの状態と同じ感度になり、0に近いほどWiiリモコンの振りに対して、ポインターの動きが小さくなります。リモコンを大きく振るいたいなら、0に近づけましょう。
・画面振動…巨大な敵の足踏みなどによる画面の揺れの大きさを数値で設定できます。
・ムービースキップ…ONにすると、一度見たムービーは流れなくなります。OFFにしていても、-ボタンでムービーはスキップできます。初期設定はOFFです。
・ポインターアシスト…ONにすると、選択画面などでポインターで項目を選択する時、項目にポインターがあっていなくても近くの項目を自動で選択してくれます。初期設定はONです。


◆partygameの評価◆…体験版なので点数は付けません
Wiiモーションプラスがあって、初めて真価を発揮するという感じですね…

ゲーム内容は、サンドロットらしいというか…『地球防衛軍』らしい感じがわりと色濃く残っています。準備画面でのナビゲーターのボイスや、プレイ中の目まぐるしいまでに駆け巡るNPCのボイスの数々など。いい意味でも悪い意味でも、サンドロットらしいです。(ちなみに、ナビゲーターやプレイ中のNPCのボイスはOFFにできません)
攻撃範囲は、明らかに届かないところまで攻撃が届いたりするので、確かに不自然といえば不自然ですが…まあ、これはそういうゲームだと思えれば、別になんてことはありません。

基本的な操作はともかくとしまして、やはり特徴は、ポインターで斬撃の軌跡を描くことで、攻撃を行うという点です。
「Wiiリモコンを振るう」というよりは「ポインターを操作する」という感じなので…実は、ポインターの繊細な操作性が必要になってくるのです。
少しでも大きく振るったりしていると、ポインターをすぐに見失いますし、思う通りの軌跡を描くことはなかなかできません。
故に、わりと「こじんまりとした操作感」になっちゃいます。他にも、ヌンチャクを振っての神速移動は振りが小さいとうまくいかないことがあったり、小さいブレでも攻撃が発生するので、移動中などに誤って攻撃してしまうこともありました。

じゃあクラシックコントローラは?といいますと、クラコンはクラコンで微妙です。神速移動は簡単になりますし、弓での攻撃も簡単にはなりますが、結局は右スティックでポインターの操作をして攻撃するわけで、いわゆる「はじく」ような感じの操作になります。これが、思うような軌跡を描こうと思うと、また難しいのです…。
少なくとも、クラコンで操作したい人ってどうせ「ボタンで攻撃」を望む人だと思うんですが、今作ではそれができないので…今回のクラコンはどちらかというと「オマケ」っていう感じです。どうしてもクラコンじゃないとイヤ!っていう人用です。まあ、そもそもそういうボタン操作志向の人が、このタイトルを買うとは思えませんが…。

話を戻します。
上記で説明したように、通常のヌンチャク・スタイル、およびクラシックコントローラの操作では、思ったよりうまく操作するのは難しいです。
しかし。『Wiiモーションプラス』を装着すると一変!
感度の調節によって、わりと大きく振るうってもポインターを見失いにくいですし、わりと大振りに振っても思ったとおりの軌跡が描きやすいです。ブレによる攻撃の暴発も全くありません。とても快適です。

それによって初めて「一体感」が生まれて、巨大な敵をバッサバサ、ボッコボコになぎ倒すその圧倒的なまでの爽快感!臨場感!これに心震え、心踊ることができます。個人的には、小刻みな攻撃もいいですが、やっぱり大剣や大槌で敵を一掃するのが気持ちいいです。
ただし、気持ちよくもあり、グロくもあります。普通に、腕とか体とかちぎれますので、グロいのが駄目な人はご注意ください。というか、CERO「D」って言っているから心配ないと思いますけど…。
ちなみに、血の色は赤色。変えることはできません。

あと、細かいところを言うなら…2点ほど。
まず、ちょっと移動が面倒くさいかも?とは思いました。マップが意外と広大なのは素晴らしいんですが、体験版でも敵があちらこちらから出現しては移動していくって感じでした。そこも含めて、やっぱりサンドロットらしいんですが、まあ…普通のダッシュとかできたら良かったかも?って感じです。
あと、「マナ」はある程度近づけば獲得できますが、その範囲をもっと大きくして欲しかったです。こういうのは、パラパラパラッと気持ちよく取れるほうがいいと思うんですけどね…。


そんなわけで、Wii Sports Resort』などをきっかけに『Wiiモーションプラス』をお持ちの方で、このタイトルに興味のある人は、確実に買いです。きっと、落胆はさせません。
持っていなくても充分オススメですが…どうしてもチマチマした操作感になってしまうので、快適なプレイと、このタイトルの真価を味わいたいなら、『Wiiモーションプラス』もご一緒にどうぞ。

 

後悔するくらいなら、1,800円出したほうが…いいかもしれませんよ?なんて誘惑してみます(笑)



※追記(2010/01/28 13:12)
少し補足というか、気づいたことをいくつか。

「ナビゲーターやプレイ中のNPCのボイスはOFFにできません」と言いましたが、オプションで「ボイス音量」を0にすれば、ボイスを消すことは可能です。(しかもプレイヤーキャラのボイスは消えません)
ただし、「聞こえないだけ」であって「OFFになっている」わけではないので、読み込みはされていますし、ボイスが鳴っているであろう状況ではBGMの音量が小さくなります。一度、ボイスを0にしてみましたが…正直、読み込みやらBGMの音量の変化が不自然なので、あまりオススメはできません。なので、音量は小さめでいいと思うのでボイスはあったほうがいいですよ。

あと、操作タイプについて、もう少し詳しく説明します。
操作タイプは、敵に自動的にカメラが向く「ビギナー」の他に、カメラの上下の動きは自動だけど左右の動きはポインターで操作できる「推奨1」と、カメラ視点の全方向への移動をポインターで操作できる「推奨2」があります。
「ビギナー」だと、巨大な敵のほう(上空)を向いてしまうと小さい敵が見えなくなることがあり、1ボタン(yボタン)で地上を見るという操作が必要になります。それが面倒な人は、「推奨1」「推奨2」をオススメします。
ただし、「推奨1」「推奨2」の場合、大きく振りすぎてポインターが画面外に行ったりすると、攻撃後にすぐポインターのある方向へカメラ視点が移動することになってしまいます。それがイヤな人は、オプションの「攻撃後カメラ固定時間」を長めに調節してみましょう。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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4 コメント

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オプションが多過ぎるのも・・・ (土星産の卵)
2010-01-28 22:20:27
>こじんまりとした操作感
「なんだよ、リモコン(withモーションプラス)ブンブン振り回して敵をなぎ倒すのかと思ったのに・・・」・・・と思いきや、その辺もオプションでどうにか出来るんですね。
オプションは項目が多くて細かくて、中々目が行きませんでした。実際に動かしながら細かいとこ調整するのも結構面倒ですし。

かゆい所に手が届くのは歓迎するのですが、あんまりかきむしるのも考えものかな・・・と思ったり。
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Unknown (partygame(管理人))
2010-01-28 23:23:44
>土星産の卵さん
まあ、確かにオプションが豊富すぎるのも、面食らいますよね。
ベストな状態を作ろうとするとやっぱり面倒ですし難しいですから、ある程度プレイしていって気になるようなところがあれば、それをオプションで改善できないか探ってみる…という感じでいいんじゃないかと思います。
オプションが豊富だからといっても、それを利用できないと快適に遊べない、というわけでもありませんので。
返信する
Unknown (tapioka)
2010-01-31 01:19:50
このタイトル非常に気になってます。
私自身ツタヤ会員であるにもかかわらず、ゲームを取り扱ってる店舗が見つからないので体験版はプレイできていないんですが。
ゲーム自体のデキは心配なさそうですね。
カメラの細かい調整は玄人にはありがたい。
久々のサンドロット製のソフトなので本気で期待してます。

まあ本音を言うとこのソフト売れないでしょうね・・。
私は買いますが。
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2010-01-31 10:11:24
>tapiokaさん
体験版が遊びたくても遊べない人のために、少しでも参考になっていればと思います。
まあ、正直なところ、そんなに売れないのは私も感じてますので、Wi-Fi通信プレイすらも楽しめるか怪しいところですが…口コミ・じわ売れで、もしかしたら!という、数%の希望は抱いています(笑)
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