レゴの世界で、たくさんの”お宝さがし”。
『レゴシティ アンダーカバー』
対応ゲーム機 ―→ Wii U(ダウンロード専用)
発売日 ―→ 2013/07/25
希望小売価格 ―→ 5,700円(税別)
ジャンル ―→ アクションアドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ B(12才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 犯罪・暴力
■====== 簡単なご紹介 ======■
おもちゃのブロックで有名な「レゴ」。今作は、レゴで形作られた世界「レゴシティ」を舞台にした、アクションアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは、警察官のチェイス・マケインとなり、脱獄した凶悪犯「レックス・フェーリー」の行方を追います。物語そっちのけで、レゴシティを自由に歩き回ることもできますし、やり込み要素も満載です。
以下、今作における特徴的な要素をざっくり紹介します。
|== 基本アクション ==|
基本的にできることといったら、移動・ジャンプ・パンチによる攻撃くらいです。
敵に近づいて攻撃ボタンを押すと、パンチをするのではなく、相手を投げるなどしてダウンさせます。ダウン中の相手に近づいてAボタンを押すことで、逮捕することができます。
その他のアクションは、物語を進めることで、徐々に解禁されていきます。
Rボタンでカメラ撮影ができたりしますし、職業によって特別なアクションがあったりします。例えば、消防士はパンチ攻撃の代わりに、放水します。
|== メインミッション ==|
基本は、メインミッションをこなしていくことで物語が進んでいきます。
物語に沿って特定の場所に行くことでミッションが発生。ミッション専用のエリアへと入り、任務を遂行します。
ミッションクリア後は「フリープレイ」が可能になり、同じ場所に行けば同じミッションに再度挑戦できます。
|== ミニミッション ==|
レゴシティのありとあらゆる場所に、様々な「ミニミッション」が隠れています。
例えば、車ドロボウを追いかけて捕まえたり。逆に、自分が車ドロボウになって逃げきったり。特別な「レア岩」を破壊したり、にっくき「レックス像」を破壊したり。色々なところに隠れているブタやネコを探したり。とにかくもう、色々です。
ただ、特定の職業にならないと達成できないミニミッションがほとんどです。
|== レゴブロック ==|
レゴブロックでできた大抵のものは、攻撃して壊すことができ、レゴブロックを拾うことができます。
また、レゴシティのあらゆる場所には、七色に輝くレゴブロックが。小さいもので1,000個分。大きいものだと10,000個分も獲得できます。
で、レゴシティ内には色々なところに「ビルドマーク」という七色に光る地面があり、そこではレゴブロックを消費することで何らかの施設や建造物を建てることができます。
見つけたら、積極的に作ってみると良いでしょう。レゴブロックが足りない!という場合も安心。ビルドマークは、近づいておけばマップに登録されるので、後から戻ってくるのも簡単です。
|== レゴスタット ==|
ナットみたいな形をしており、この世界でお金として使うものです。マリオでいうコインのように、至るところに散らばっています。
以下で紹介する買い物などで使用できます。
|== 職業とアバター ==|
チェイスは最初「一般人」の状態からスタートしますが、専用の衣装を手に入れることで「警察官」「ドロボウ」など全7種の職業に変身することができます。
ZR・ZLボタンで、いつでも瞬時に変更可能です。
特定の職業でしか行けない場所や、入れない場所も多いですよ。職業用の衣装を手に入れるには、物語を進めることが先決です。
さらに、レゴシティ内には、至るところに人物の描かれたバッジが隠されています。
入手した後「レゴシティ警察署」に行って、その人物のアバターを購入することで、各職業の衣装をその人物に変えることができるようになります。
ただし、自由に変えられるわけではなく、この人物は「一般人」用とか、この人物は「ドロボウ」用という風に分類されています。
|== 乗り物 ==|
色々なやり込み要素をこなしていると、乗り物の描かれたバッジを入手することがあります。
衣装の時と同様で、ハッジを入手した後「レゴシティ警察署」で購入することで、使用できます。
使用するには、レゴシティ各所のビルドマークで作成可能な「呼び出しポイント」から乗り物を呼び出します。
ちなみに。
走っている車に近づいて、Rボタンで笛を鳴らすことで車を止めることができますし、Xボタンで乗って、他人の車を頂いちゃうこともできます。
基本、このゲームでは他の住人に危害を加えても、信頼度が下がるみたいなことはありませんので。安心して、暴れまわってください(笑)
|== 特殊なレゴブロック ==|
レゴブロックの中には「赤いレゴブロック」や「ゴールドブロック」なんてものもあります。
「赤いレゴブロック」は、それぞれに何らかのエキストラ。つまり、特別な設定ができる何かが付加されています。例えば、イベントなどでかかってくる電話の着信音を変えたり。レゴスタットの獲得量が2倍になったり。
獲得した後、乗り物とかと同様で「レゴシティ警察署」で購入することで、その設定が解禁されます。設定のON/OFFは、+ボタンを押して開くメニュー画面から可能です。
あと、「ゴールドブロック」。これは、ざっくり言うならば、やり込み要素のバロメーターとなるブロックです。
「ゴールドブロック」そのものが隠されていて、獲得するというケースもあるんですが、大抵の場合は、何らかの要素を達成した時(ミッション攻略・レゴブロック建築・バッジの獲得など)に一緒にもらえることが多いです。
全部で450個。あなたは、全部見つけられるでしょうか?
|== Wii U ゲームパッドの画面について ==|
Wii U ゲームパッドには基本、全体マップが表示されています。拡大縮小や、タッチスライドによる画面スクロールも可能です。
また、各やり込み要素のチェックができたりするほか、スキャンモードを起動してゲームパッドを正面に向けて、カメラを覗き込んでいるような感じでゲームパッドを色々な方向に向けることで、周辺を調べることができます。最初は、調べられる内容に限りがありますが、赤いレゴブロックなどで調べられる内容がどんどん増えていったりします。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ内容 ―→ シナリオクリア(そこそこ寄り道あり)&クリア後も引き続きプレイ中
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
過去のシリーズ作品 ―→ ゲームソフトとしての「レゴ」シリーズは、今まで遊んだことがありません。
○ ―→ とにかくスケール感が素晴らしい。冒険心をくすぐられます。
まあ、オープンワールドの最も分かりやすい魅力ですよね。とはいえヘリコプターで全景がごまかしなく隅々まで見えたり、そのなかでやりたい放題できるという。それこそ、おもちゃの世界に迷い込んだようで、ワクワクしました。
通常のオープンワールド作品だってこれくらいの魅力は出せるでしょうけど、おもちゃの世界だからこそできる”やりたい放題な気分”というのは、リアル志向のグラフィックでは出せない気がします。リアルになると、なんとなく”おっかなびっくり”しちゃうと思うんですよね。どうしても。
○ ―→ 豊富なやり込み要素を、分かりやすくまとめています。
例えば、警察官だったら特定のポイントに行くことでギャングや車ドロボウを発見するというやり込み要素。逆にドロボウだったら、ドアをバールで壊して侵入したり、車ドロボウをするというやり込み要素。それぞれの職業や要素ごとにキッチリと”できること”が見えているので、従来のオープンワールド作品より遊びやすかったです。
ま、ここは賛否あるかもしれませんけどね。何も分からないところから手探りで見つけるのが面白いんじゃないか!という人は、もしかしたら今作のスタイルは合わないかもしれませんが、個人的には、これくらい分かりやすいほうがいいです。しかも、分かりやすいからといって、作業的に感じることはなく、とにかく随所に隠された宝物を探すような感覚で楽しめました。
○ ―→ 物語や会話の展開が、ユーモアにあふれています。
いかにもアメリカンなジョークや演出が満載。イベントシーンも、テンポ・ノリの良さ、ともにGOODでした。
さすがに中盤あたりは、少し中だるみする感じがありましたが、終盤はなんとも壮大な展開となり、興奮させられました。
日本語吹き替えも、全く違和感なしです。
ミニミッションで盗聴する時とかも、ミッションにつながる会話だけが盗聴できるのではなく、周辺の、全然関係ない小ネタ仕込みの会話も聞けたりするあたり、こだわっています。
○ ―→ チュートリアルや誘導など、親切に作られています。
1つ1つ確実に教えてくれますし、目的地へのルートなんかは、ゲームパッド画面の地図で表示されたりフィールド上に緑の点で表示されたりするので、迷うことはありません。メインミッションの中とかでは、たまに迷うような場面もあるかもしれませんが、基本は迷わず進めるようになっていますよ。
○ ―→ Wii U ゲームパッドのほどよい活用ぶりも、嬉しいです。
単純に、全体マップが常に見えるのはありがたいですし、例えば車で走るミッションなんかは、全体マップでおおまかなルートを把握しながら前方にも注意するみたいな利用の仕方もできます。
主人公のチェイスが、ゲームパッドと似たような形をした多機能デバイスを持っているという設定にしたこともあり、ゲームパッドの活用が違和感なく溶け込んでいました。
△ ―→ 全体的に、読み込み回数や読み込みの長さが気になったかな。
読み込みが長いのは、オープンワールド作品の宿命みたいなものですから別に気にしませんが、メインミッション開始前後にも、けっこう長めな読み込みが入ります。物語を優先的に進めている時は特に、読み込みの頻度と長さが気になるかもしれません。
それと、乗り物やアバターなどを解禁できる「レゴシティ警察署」に入るときも、けっこう長い読み込みが入ります。外に出た時も、長いです。
買い物をする場としてわりと利用するので、ここも、読み込みなしで何とかひとまとめにしてくれたら嬉しかったんですが…。
△ ―→ 物語を進めないと行けないところが、けっこう多いです。
最初からレゴシティを自由に移動できることはできるんですが、要所要所のやり込み要素については、新しい職業を手に入れないと進めないところばかりです。だから、行けそうなのに行けないってところばかりで、最初のうちは自由に歩き回っても、むしろ歯がゆくなりそうです。
そういう意味でも、基本はまずメインミッションをガンガン進めて物語を終わらせてしまったほうが良いかもしれません。かくいう私も、物語を進めている間よりも、物語が終わった後のほうが、ワクワクしているのです。
ま、ここも意見の分かれるところですね。最初から何でもかんでも出来ちゃうと、それはそれで混乱しちゃうって人もいるでしょうし。
△ ―→ 任意のセーブができないのが、ちょっと気になるかな。
このゲーム、何かしらのイベントなりやり込み要素の達成が発生すれば、自動セーブしてくれます。ただ、ゲームに夢中になっていたら、最後にどこでセーブされたかなんて、意外と覚えていないものです。
そのくせ、メニュー画面で「ゲームをやめる」を選択した時にセーブしてくれたらいいのに、「セーブされていない内容は失われます」という言葉が出ることから、おそらくセーブしていないものと思われます。
結果として、任意でセーブできる手段がないので、場合によっては、たくさん集めたハズのレゴスタット(お金)が無いんだけど…なんてことになりそうでした。
私にとって自動セーブって、いわば”保険”のようなものであって、やっぱり最終的には、自分がやめたいタイミングで手動セーブをしたいものです。マリオなどの、ステージクリア形式のアクションゲームとかは別にいいんですが、オープンワールドの作品で手動セーブができないというのは、意外と気になりました。
△ ―→ できれば、ゲーム起動時の再開ポイントも保存して欲しかったかな。
物語の展開上、例外の場所から再開することもありますが、基本はレゴシティ警察署入口からの再開になります。
やり込み要素を少しずつ進めていって、「よし!今日はここらへんまで」って終了し、後日再開したらレゴシティ警察署からスタートなわけですから「あれ?昨日、どこらへんに行ったっけ?」ってなっちゃいそうです。
メニュー画面を開いて「警察署に戻る」で、警察署にはいつでも戻れるんですから、再開ポイントを警察署に統一しなくても良かったかな~って思っちゃいました。
△ ―→ エキストラの設定が、保存されません。
赤いレゴブロックを入手 → 購入して、レゴブロックに付加しているエキストラ設定を解禁 → 以後、メニュー画面で自由にON/OFFできるって流れなんですが、なんか、ゲームを一旦終了して再開すると、エキストラの設定が初期の状態に戻っているみたいなんですよね。
いや、そこはプレイヤーが「これでいい」と思って設定したものなんですから、設定内容は保存しておいてよねって思うんですけど…。いかにエキストラ設定がオマケ要素の1つとはいえ、これはどうなんだろ?って思いました。
× ―→ フリーズ(画面停止)バグが、わりと発生します。
ちなみに私はこれまでに、4回フリーズしました。ここ10年くらい遊んできたなかで、一番のフリーズ頻度です。
先ほども言ったように、セーブが手動でできないということもありますし、メインミッション中はミッション完了するまでセーブされない仕様になっていたりします。だから、フリーズが発生しちゃうと、どこから再開されるのか不安で仕方がありません。
オープンワールドの作品って、どうしてもフリーズバグが残りやすいということは何となく知っています。たまたま私が多くフリーズに引っかかっただけかもしれません。でも、事実として「ないわ~」と思うくらいフリーズが発生していて、それでプレイ意欲が損なわれることがあったのも事実ですから。
ま、私も、開発者側も。お互いに、運が無かったと思うしかありません。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
幅広い年齢層に楽しんでいただきやすい、オープンワールド作品の理想型の1つとも言える作品でした。
オープンワールド作品となると、いわゆるリアルグラフィックだったり、戦争ものだったり、殺伐とした世界観や人物像が多い印象で、その見た目だけで近寄りがたいものがあります。そういう人にこそ、この作品は遊んでほしいです。
1つ1つ丁寧に進めていけますし、やり込み要素も豊富。それでいて、分かりやすくまとめられているので、やることに迷うことはないでしょう。そして、物語を攻略すれば、行けない場所はほとんど無いので、むしろここからがオープンワールドとしての本番って感じ。私も、物語を攻略している時より、物語を攻略し終わった後のほうがテンション上がっています。
まあ、3Dグラフィックの世界でのオープンワールドなので、多少なりともアクションに慣れている人向けではあります。あと、ドロボウとか出来ちゃいますし、物語の中でもわりと犯罪的な内容があり、だからこそCEROがB指定になっているわけです。そこはまご了承くださいね。
そこさえ考慮していただけるなら、Wii Uで、ぜひ遊んでほしい欲しい作品の1つと言えるでしょう。まあ、まだたいした数を遊んでいな私がこう言うのも、なんですけど(苦笑)
正直、9点を付けても良いと思ったんですが、やっぱりフリーズがそこそこ発生しちゃうのは残念ですし、その他、多少なりとも気になるポイントはあったりしましたし。私個人は、フリーズによって、けっこう前の状態まで戻された…なんてことはありませんでしたが、何せ再開したら、またレゴシティ警察署から各所へ移動しないといけないので。セーブに関わらず、テンションが下がっちゃうのは否めませんでした。
まあ、8.5点くらいだと思ってくれたらいいですよ(笑)
こういう、明るくて鮮明な雰囲気のオープンワールドって、なんか1つの起爆剤になり得そうなんですよね。
特に日本において「オープンワールド作品を作ろう!」ってなると、海外の作品に影響されるからか、どうしてもリアル志向になることが多いです。もうちょっとこう、本当の意味で自由な発想をもって、オープンワールドという仕組みを利用することを、考えていくべきなのかもしれませんね。
続編が出てくれるなら、きっと買います。そんなに売れてなさそうなので、出そうにないですが…。
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
『レゴシティ アンダーカバー』
対応ゲーム機 ―→ Wii U(ダウンロード専用)
発売日 ―→ 2013/07/25
希望小売価格 ―→ 5,700円(税別)
ジャンル ―→ アクションアドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ B(12才以上対象)
└→ CEROに影響した内容 ―→ 犯罪・暴力
■====== 簡単なご紹介 ======■
おもちゃのブロックで有名な「レゴ」。今作は、レゴで形作られた世界「レゴシティ」を舞台にした、アクションアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは、警察官のチェイス・マケインとなり、脱獄した凶悪犯「レックス・フェーリー」の行方を追います。物語そっちのけで、レゴシティを自由に歩き回ることもできますし、やり込み要素も満載です。
以下、今作における特徴的な要素をざっくり紹介します。
|== 基本アクション ==|
基本的にできることといったら、移動・ジャンプ・パンチによる攻撃くらいです。
敵に近づいて攻撃ボタンを押すと、パンチをするのではなく、相手を投げるなどしてダウンさせます。ダウン中の相手に近づいてAボタンを押すことで、逮捕することができます。
その他のアクションは、物語を進めることで、徐々に解禁されていきます。
Rボタンでカメラ撮影ができたりしますし、職業によって特別なアクションがあったりします。例えば、消防士はパンチ攻撃の代わりに、放水します。
|== メインミッション ==|
基本は、メインミッションをこなしていくことで物語が進んでいきます。
物語に沿って特定の場所に行くことでミッションが発生。ミッション専用のエリアへと入り、任務を遂行します。
ミッションクリア後は「フリープレイ」が可能になり、同じ場所に行けば同じミッションに再度挑戦できます。
|== ミニミッション ==|
レゴシティのありとあらゆる場所に、様々な「ミニミッション」が隠れています。
例えば、車ドロボウを追いかけて捕まえたり。逆に、自分が車ドロボウになって逃げきったり。特別な「レア岩」を破壊したり、にっくき「レックス像」を破壊したり。色々なところに隠れているブタやネコを探したり。とにかくもう、色々です。
ただ、特定の職業にならないと達成できないミニミッションがほとんどです。
|== レゴブロック ==|
レゴブロックでできた大抵のものは、攻撃して壊すことができ、レゴブロックを拾うことができます。
また、レゴシティのあらゆる場所には、七色に輝くレゴブロックが。小さいもので1,000個分。大きいものだと10,000個分も獲得できます。
で、レゴシティ内には色々なところに「ビルドマーク」という七色に光る地面があり、そこではレゴブロックを消費することで何らかの施設や建造物を建てることができます。
見つけたら、積極的に作ってみると良いでしょう。レゴブロックが足りない!という場合も安心。ビルドマークは、近づいておけばマップに登録されるので、後から戻ってくるのも簡単です。
|== レゴスタット ==|
ナットみたいな形をしており、この世界でお金として使うものです。マリオでいうコインのように、至るところに散らばっています。
以下で紹介する買い物などで使用できます。
|== 職業とアバター ==|
チェイスは最初「一般人」の状態からスタートしますが、専用の衣装を手に入れることで「警察官」「ドロボウ」など全7種の職業に変身することができます。
ZR・ZLボタンで、いつでも瞬時に変更可能です。
特定の職業でしか行けない場所や、入れない場所も多いですよ。職業用の衣装を手に入れるには、物語を進めることが先決です。
さらに、レゴシティ内には、至るところに人物の描かれたバッジが隠されています。
入手した後「レゴシティ警察署」に行って、その人物のアバターを購入することで、各職業の衣装をその人物に変えることができるようになります。
ただし、自由に変えられるわけではなく、この人物は「一般人」用とか、この人物は「ドロボウ」用という風に分類されています。
|== 乗り物 ==|
色々なやり込み要素をこなしていると、乗り物の描かれたバッジを入手することがあります。
衣装の時と同様で、ハッジを入手した後「レゴシティ警察署」で購入することで、使用できます。
使用するには、レゴシティ各所のビルドマークで作成可能な「呼び出しポイント」から乗り物を呼び出します。
ちなみに。
走っている車に近づいて、Rボタンで笛を鳴らすことで車を止めることができますし、Xボタンで乗って、他人の車を頂いちゃうこともできます。
基本、このゲームでは他の住人に危害を加えても、信頼度が下がるみたいなことはありませんので。安心して、暴れまわってください(笑)
|== 特殊なレゴブロック ==|
レゴブロックの中には「赤いレゴブロック」や「ゴールドブロック」なんてものもあります。
「赤いレゴブロック」は、それぞれに何らかのエキストラ。つまり、特別な設定ができる何かが付加されています。例えば、イベントなどでかかってくる電話の着信音を変えたり。レゴスタットの獲得量が2倍になったり。
獲得した後、乗り物とかと同様で「レゴシティ警察署」で購入することで、その設定が解禁されます。設定のON/OFFは、+ボタンを押して開くメニュー画面から可能です。
あと、「ゴールドブロック」。これは、ざっくり言うならば、やり込み要素のバロメーターとなるブロックです。
「ゴールドブロック」そのものが隠されていて、獲得するというケースもあるんですが、大抵の場合は、何らかの要素を達成した時(ミッション攻略・レゴブロック建築・バッジの獲得など)に一緒にもらえることが多いです。
全部で450個。あなたは、全部見つけられるでしょうか?
|== Wii U ゲームパッドの画面について ==|
Wii U ゲームパッドには基本、全体マップが表示されています。拡大縮小や、タッチスライドによる画面スクロールも可能です。
また、各やり込み要素のチェックができたりするほか、スキャンモードを起動してゲームパッドを正面に向けて、カメラを覗き込んでいるような感じでゲームパッドを色々な方向に向けることで、周辺を調べることができます。最初は、調べられる内容に限りがありますが、赤いレゴブロックなどで調べられる内容がどんどん増えていったりします。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ内容 ―→ シナリオクリア(そこそこ寄り道あり)&クリア後も引き続きプレイ中
シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
過去のシリーズ作品 ―→ ゲームソフトとしての「レゴ」シリーズは、今まで遊んだことがありません。
○ ―→ とにかくスケール感が素晴らしい。冒険心をくすぐられます。
まあ、オープンワールドの最も分かりやすい魅力ですよね。とはいえヘリコプターで全景がごまかしなく隅々まで見えたり、そのなかでやりたい放題できるという。それこそ、おもちゃの世界に迷い込んだようで、ワクワクしました。
通常のオープンワールド作品だってこれくらいの魅力は出せるでしょうけど、おもちゃの世界だからこそできる”やりたい放題な気分”というのは、リアル志向のグラフィックでは出せない気がします。リアルになると、なんとなく”おっかなびっくり”しちゃうと思うんですよね。どうしても。
○ ―→ 豊富なやり込み要素を、分かりやすくまとめています。
例えば、警察官だったら特定のポイントに行くことでギャングや車ドロボウを発見するというやり込み要素。逆にドロボウだったら、ドアをバールで壊して侵入したり、車ドロボウをするというやり込み要素。それぞれの職業や要素ごとにキッチリと”できること”が見えているので、従来のオープンワールド作品より遊びやすかったです。
ま、ここは賛否あるかもしれませんけどね。何も分からないところから手探りで見つけるのが面白いんじゃないか!という人は、もしかしたら今作のスタイルは合わないかもしれませんが、個人的には、これくらい分かりやすいほうがいいです。しかも、分かりやすいからといって、作業的に感じることはなく、とにかく随所に隠された宝物を探すような感覚で楽しめました。
○ ―→ 物語や会話の展開が、ユーモアにあふれています。
いかにもアメリカンなジョークや演出が満載。イベントシーンも、テンポ・ノリの良さ、ともにGOODでした。
さすがに中盤あたりは、少し中だるみする感じがありましたが、終盤はなんとも壮大な展開となり、興奮させられました。
日本語吹き替えも、全く違和感なしです。
ミニミッションで盗聴する時とかも、ミッションにつながる会話だけが盗聴できるのではなく、周辺の、全然関係ない小ネタ仕込みの会話も聞けたりするあたり、こだわっています。
○ ―→ チュートリアルや誘導など、親切に作られています。
1つ1つ確実に教えてくれますし、目的地へのルートなんかは、ゲームパッド画面の地図で表示されたりフィールド上に緑の点で表示されたりするので、迷うことはありません。メインミッションの中とかでは、たまに迷うような場面もあるかもしれませんが、基本は迷わず進めるようになっていますよ。
○ ―→ Wii U ゲームパッドのほどよい活用ぶりも、嬉しいです。
単純に、全体マップが常に見えるのはありがたいですし、例えば車で走るミッションなんかは、全体マップでおおまかなルートを把握しながら前方にも注意するみたいな利用の仕方もできます。
主人公のチェイスが、ゲームパッドと似たような形をした多機能デバイスを持っているという設定にしたこともあり、ゲームパッドの活用が違和感なく溶け込んでいました。
△ ―→ 全体的に、読み込み回数や読み込みの長さが気になったかな。
読み込みが長いのは、オープンワールド作品の宿命みたいなものですから別に気にしませんが、メインミッション開始前後にも、けっこう長めな読み込みが入ります。物語を優先的に進めている時は特に、読み込みの頻度と長さが気になるかもしれません。
それと、乗り物やアバターなどを解禁できる「レゴシティ警察署」に入るときも、けっこう長い読み込みが入ります。外に出た時も、長いです。
買い物をする場としてわりと利用するので、ここも、読み込みなしで何とかひとまとめにしてくれたら嬉しかったんですが…。
△ ―→ 物語を進めないと行けないところが、けっこう多いです。
最初からレゴシティを自由に移動できることはできるんですが、要所要所のやり込み要素については、新しい職業を手に入れないと進めないところばかりです。だから、行けそうなのに行けないってところばかりで、最初のうちは自由に歩き回っても、むしろ歯がゆくなりそうです。
そういう意味でも、基本はまずメインミッションをガンガン進めて物語を終わらせてしまったほうが良いかもしれません。かくいう私も、物語を進めている間よりも、物語が終わった後のほうが、ワクワクしているのです。
ま、ここも意見の分かれるところですね。最初から何でもかんでも出来ちゃうと、それはそれで混乱しちゃうって人もいるでしょうし。
△ ―→ 任意のセーブができないのが、ちょっと気になるかな。
このゲーム、何かしらのイベントなりやり込み要素の達成が発生すれば、自動セーブしてくれます。ただ、ゲームに夢中になっていたら、最後にどこでセーブされたかなんて、意外と覚えていないものです。
そのくせ、メニュー画面で「ゲームをやめる」を選択した時にセーブしてくれたらいいのに、「セーブされていない内容は失われます」という言葉が出ることから、おそらくセーブしていないものと思われます。
結果として、任意でセーブできる手段がないので、場合によっては、たくさん集めたハズのレゴスタット(お金)が無いんだけど…なんてことになりそうでした。
私にとって自動セーブって、いわば”保険”のようなものであって、やっぱり最終的には、自分がやめたいタイミングで手動セーブをしたいものです。マリオなどの、ステージクリア形式のアクションゲームとかは別にいいんですが、オープンワールドの作品で手動セーブができないというのは、意外と気になりました。
△ ―→ できれば、ゲーム起動時の再開ポイントも保存して欲しかったかな。
物語の展開上、例外の場所から再開することもありますが、基本はレゴシティ警察署入口からの再開になります。
やり込み要素を少しずつ進めていって、「よし!今日はここらへんまで」って終了し、後日再開したらレゴシティ警察署からスタートなわけですから「あれ?昨日、どこらへんに行ったっけ?」ってなっちゃいそうです。
メニュー画面を開いて「警察署に戻る」で、警察署にはいつでも戻れるんですから、再開ポイントを警察署に統一しなくても良かったかな~って思っちゃいました。
△ ―→ エキストラの設定が、保存されません。
赤いレゴブロックを入手 → 購入して、レゴブロックに付加しているエキストラ設定を解禁 → 以後、メニュー画面で自由にON/OFFできるって流れなんですが、なんか、ゲームを一旦終了して再開すると、エキストラの設定が初期の状態に戻っているみたいなんですよね。
いや、そこはプレイヤーが「これでいい」と思って設定したものなんですから、設定内容は保存しておいてよねって思うんですけど…。いかにエキストラ設定がオマケ要素の1つとはいえ、これはどうなんだろ?って思いました。
× ―→ フリーズ(画面停止)バグが、わりと発生します。
ちなみに私はこれまでに、4回フリーズしました。ここ10年くらい遊んできたなかで、一番のフリーズ頻度です。
先ほども言ったように、セーブが手動でできないということもありますし、メインミッション中はミッション完了するまでセーブされない仕様になっていたりします。だから、フリーズが発生しちゃうと、どこから再開されるのか不安で仕方がありません。
オープンワールドの作品って、どうしてもフリーズバグが残りやすいということは何となく知っています。たまたま私が多くフリーズに引っかかっただけかもしれません。でも、事実として「ないわ~」と思うくらいフリーズが発生していて、それでプレイ意欲が損なわれることがあったのも事実ですから。
ま、私も、開発者側も。お互いに、運が無かったと思うしかありません。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
幅広い年齢層に楽しんでいただきやすい、オープンワールド作品の理想型の1つとも言える作品でした。
オープンワールド作品となると、いわゆるリアルグラフィックだったり、戦争ものだったり、殺伐とした世界観や人物像が多い印象で、その見た目だけで近寄りがたいものがあります。そういう人にこそ、この作品は遊んでほしいです。
1つ1つ丁寧に進めていけますし、やり込み要素も豊富。それでいて、分かりやすくまとめられているので、やることに迷うことはないでしょう。そして、物語を攻略すれば、行けない場所はほとんど無いので、むしろここからがオープンワールドとしての本番って感じ。私も、物語を攻略している時より、物語を攻略し終わった後のほうがテンション上がっています。
まあ、3Dグラフィックの世界でのオープンワールドなので、多少なりともアクションに慣れている人向けではあります。あと、ドロボウとか出来ちゃいますし、物語の中でもわりと犯罪的な内容があり、だからこそCEROがB指定になっているわけです。そこはまご了承くださいね。
そこさえ考慮していただけるなら、Wii Uで、ぜひ遊んでほしい欲しい作品の1つと言えるでしょう。まあ、まだたいした数を遊んでいな私がこう言うのも、なんですけど(苦笑)
正直、9点を付けても良いと思ったんですが、やっぱりフリーズがそこそこ発生しちゃうのは残念ですし、その他、多少なりとも気になるポイントはあったりしましたし。私個人は、フリーズによって、けっこう前の状態まで戻された…なんてことはありませんでしたが、何せ再開したら、またレゴシティ警察署から各所へ移動しないといけないので。セーブに関わらず、テンションが下がっちゃうのは否めませんでした。
まあ、8.5点くらいだと思ってくれたらいいですよ(笑)
こういう、明るくて鮮明な雰囲気のオープンワールドって、なんか1つの起爆剤になり得そうなんですよね。
特に日本において「オープンワールド作品を作ろう!」ってなると、海外の作品に影響されるからか、どうしてもリアル志向になることが多いです。もうちょっとこう、本当の意味で自由な発想をもって、オープンワールドという仕組みを利用することを、考えていくべきなのかもしれませんね。
続編が出てくれるなら、きっと買います。そんなに売れてなさそうなので、出そうにないですが…。
万人向け ← | ○○○○●○○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○○○○○○●○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ○○○○○○○○●○ | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○○○○○○○● | → 達成感重視 |
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ