Wii『毛糸のカービィ』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション

『毛糸のカービィ』
対応ハード ： DS
発売元 ： 任天堂
開発 ： ハル研究所＆グッド・フィール
発売日 ： 2010/10/14
希望小売価格 ： 5,800円（税込）
ジャンル ： アクション
プレイ人数 ： 1～2人（セーブデータ3つ）
CERO ： A（全年齢対象）

参考データ--------------------------
購入価格：4,618円（新品）
プレイ時間：6時間
進行度：シナリオクリア・35ステージ（必要最低限のステージ）＋いくつかのステージをクリア
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●カービィ、毛糸の世界へ
今作は、任天堂の人気キャラクター「カービィ」のシリーズ最新作です。
据え置き型ゲーム機では『星のカービィ64』以来、10年ぶりの発売となります。
これまでのカービィの「吸い込む」という基本アクションを思い切って排除し、毛糸と布の世界ならではのアクションで様々なステージに挑んでいきます。

今回、2回目のインプレッションとなります。
シナリオクリアまでの必要最低限のステージをクリアし、2人プレイもやってみました。


●ステージ構成についての追記
基本は全7ワールドで、1ワールドにつき必ずクリアしないといけないステージが5つずつあるという形になっています。
ただ、ワールドのボス撃破後も同じワールドでさらに別のステージが登場しますし、前回紹介した「マンションの住人」に話しかけることで、様々なルールでステージを楽しむことも出来ます。


●2人プレイについて
タイトル画面、もしくはステージ選択時に「ふたりであそぶ」を選択すれば、2人協力プレイが楽しめます。
2プレイヤー目は「フラッフ」を操作しますが、できることはカービィと全く同じです。お互いのプレイヤー同士でも当たり判定はあります。（向かい合って突進すると、すり抜けるのではなくぶつかります）

◆2人プレイならではのアクション
一方がもう一方に向かって毛糸を引っかけると、持ち上げることができます。
そのまま敵などに投げて武器としても使用できますし、もう一方のプレイヤーの邪魔もできます（笑）

◆メタモル能力について
毛糸を引っ掛けると変身できる「メタモル能力」。前回、変身するものによって操作方法が変わると説明しましたが、2人プレイの場合は「個々で操作する場合」と「2人で1つを操作する場合」があります。
「個々で操作する場合」は、それぞれ独立して操作できるので、普通の時と同じように各自操作しましょう。「2人で1つを操作する場合」は、－ボタンの操作説明を見て、どちらが何を操作するか？を見ましょう。たいていの場合、1人プレイの時にはなかった新しいアクションができるようになっています。

◆スクロールアウトについて
画面は、2人がいる間を中心にして動きますが、拡大縮小するわけではないので2人が画面内にいられる距離には限りがあります。
で、例えば遠くへ行ったり落下したりして、一方が画面外に行ってしまった場合は、鳥の「エンジィ」に助けられてもう一方のところに連れてってくれます。特にペナルティはありません。


●その他、気づいたこと
◆ワールド間の移動について
ステージ選択マップで、一番端まで行けば隣のワールドへ移動できますが、遠いワールドに移動するにはちょいと面倒です。
その場合、－ボタンを押せばワールド選択画面が出てきますので、行きたいワールドを選択しましょう。

◆お店について
ワールドあたりまで行くと、街にお店ができます。
ここでは、「もようがえ」に使用するインテリアや壁＆床に貼るデザインを購入することができます。ピーズと引き換えになります。

◆写真撮影
＋ボタンでメニュー画面を開いて「しゃしんさつえい」を選択すると、いつでもどこでも写真を写してアルバムに保存することができます。
保存した写真はメニュー画面の「アルバム」で確認できますし、アルバムに保存した写真をWii伝言板でWiiフレンドに送ることもできます。


◆partygameの評価◆…86点（100点満点）　前回比…+13点
ワールド2以降をプレイ＆2人プレイをすると、不安が吹き飛びました
前回のインプレッションではワールド1のみをクリアしていた状態でしたが、色々不安を感じる要素があったので、今後も楽しめるかどうかが不安でした。
しかし、ワールド2以降をプレイし始めると…徐々にテンションが上がってきました。

○＝良かった点
△＝人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×＝悪かった点

○ギミックが豊富
心配だったことの1つとして「見た目に慣れてくると飽きてこないか？」というのがありましたが、結局全く開きませんでした。
ネタバレになるので詳しくは言いませんが、各ステージに合った様々な仕掛けが絶妙で、本当にプレイしていて楽しかったです。個人的にはワールド3がお気に入りです。

○ファンサービスも忘れていませんよ
終盤になると、シリーズ作品のファンならニヤリとできる場面がたくさん出てきます。
そのおかげで、最後もダレるどころかテンションMAXで楽しめました。

○何だかんだで難易度はちょうど良かったと思います
心配だったことの1つとして、「ゲームオーバーの概念がない」ということがありましたが、おそらくそれは、ワールド1の難易度が易しかったからそう感じたのかもしれません。
ワールド2からわりと難易度が上がり、けっこうピーズを落としてましたね。もちろんクリアするだけであれば全然問題ないんですが、良い成績でクリアするとか、ましてやノーダメージでクリアしようと思うと難易度がグッと上がります。
ま、ヌルいと思う人はフルコンプリートを目指してみなさいってことです。私はもうこれだけで満足していますが（笑）

△ちょっと毛糸が引っかかりにくい時が
主に「布きれの端っこ」とかに引っかける時、距離が近いと引っかかってくれないことが多かったです。
イライラするほどではありませんでしたが、人によってはムッとなるかもしれません。もう少し大きめに当たり判定をもっておいて欲しかった気はしました。

△2人プレイのほうがもちろん面白いですが…
2人プレイだと、1人が1人を持ち上げて高く飛ばすこともできるので、1人プレイではなかなか行けないような高い場所も工夫次第で行けたりします。
また、2人プレイになることで、敵が強くなったりとか得をする何かが増えるとかいうことはないですが、やっぱり2人でワイワイ言いながらプレイするほうが面白いですよね。

ただ、例えば両方が思い思いに移動して画面外に出た場合、何を基準にして「エンジィ」がどちらを連れてくるのか？がちょっと分かりづらかったです。カービィが基準というわけでもありませんでしたし、一方が落ちたと思ったら落ちなかったほうが「エンジィ」に連れられていることもありましたし…。
基準が難しかったところだとは思いますが、単純にカービィ基準としてしまったほうが良かったような気はしました。

△「もようがえ」はオマケ程度
自分の部屋だと自由に模様替えができ、マンションの部屋だと決められたとおりに模様替えをすることで住人が増えるという2通りの楽しみ方がありますが、どちらもあくまでオマケ要素です。
やりたくなるほどのメリットは少ないので、楽しみたい人だけどうぞ。


最初はちょっと不安なところもありましたが、プレイしていくうちにステージの豊富なギミックに心躍（おど）らされました。そこは、さすがの貫禄です。
カービィに対して愛着が強すぎると、どうしても「吸い込み」や「コピー能力」のないカービィに我慢ならない！という人もいるとは思いますが、面白ければそんなにこだわりはないという人なら、きっと楽しんでいただけると思います。
また、ストーリークリアまではそこまで時間がかかりませんが、他のステージ攻略とか、良い成績でのクリアとかを目指し始めれば、ボリュームも充分あるかと思います。ただ、価格相応かどうか？と言われるちょっと微妙なところかもしれませんが…。まあ、正直もうちょっとだけ安くなってからでもいいかもね（苦笑）


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