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『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』
対応ハード : DS
発売日 : 2007/05/29
希望小売価格 : 6,090円(税込)
ジャンル : RPG
プレイ人数 : 1人
CERO : B(12歳以上対象)
ひとまず4時間ほどプレイしてのファーストインプレッションです。
●『スーパーロボット大戦OG』シリーズに絡んだ新作RPG
今作は、『スーパーロボット大戦OG』(スパロボシリーズで誕生したオリジナルのユニットとキャラのみで展開されるスパロボシリーズ)のシリーズに絡むストーリーとなっている、新作のRPGです。開発はモノリスソフト。
今作のキャラクターに加え、ゲストキャラクターとして『ナムコ×カプコン』の有栖 零児(ありす れいじ)と小牟(シャオムゥ)、『ゼノサーガ』シリーズのKOS-MOSが登場します。
●最大のウリは、爽快極まる戦闘システム
ムービーなどでも見せ付けている戦闘アニメーションですが、今いちどういうシステムなのかは分かりにくかったと思うので、できるだけ詳しく説明。
◆COM◆
まず、これが基本のゲージです。通常攻撃、アイテムの使用にはこの「COM」というゲージを消費します。これをひとまず覚えておいてください。
あ、ちなみに単位は「%」で、最大は100です。あと、出番が回ってくるたびに50%回復します。
◆行動選択◆
行動はターン制ですが、速度が速い順に、敵も味方もごちゃ混ぜで順番が決まります。出番が回ってきたら、まずは何をするか決めます。敵を選択してAボタンを押すと、戦闘に入ります。
Xボタンを押すと、戦闘用のメニューを実行します。できることは次の通り。
・精神…そのキャラが持っている精神コマンドを使用します。
使用には「SP」を消費します。まあマジックポイントのようなものです。「SP」は各キャラが持っています。
・技…繰り出す通常攻撃の編成をします。
通常攻撃は最大で5回可能で、1回目にこの攻撃、2回目にこの攻撃…というのを、ここで編成します。いろいろな種類があり、強力な攻撃ほどCOMを多く消費します。いろいろやってみましょう。
・アイテム…アイテムを使用します。
いい効果のアイテムを使用するときは、COMを消費するので注意。
・ステータス…キャラクターのステータス確認。
・防御…このターンは防御しておきます。
ダメージが軽減できますし、COMを使わずに済みます。防御は、行動選択時にLボタンでも可能です。
・逃走…逃げちゃいます。もちろん、逃げられない時も。
なお、「精神」「技」「アイテム」「ステータス」はフィールドでも選択可能ですよ。
◆戦闘◆
Aボタンを押すと、行動するキャラと対象の敵キャラ以外は画面外に引っ込んで、戦闘モードに入ります。ここで「あっ!」と思ったら、Bボタンを押せば、また行動選択に戻れたりします。
Aボタンで1回目に設定している通常攻撃を行います。続けてAボタンを押すことで2回目の通常攻撃、3回目の通常攻撃…と、叩き込んでいけます。攻撃モーションの途中でも特定のタイミングなら、次の攻撃を割り込ませることが出来ます。
攻撃可能な回数だけ攻撃を叩き込むと戦闘は自動で終了し、次の順番に移ります。5回攻撃ができる状態でも、COMを温存したいということで3回で攻撃をやめたいという場合は、途中でBボタンを押すと手動で戦闘を終了します。
大事なのは、敵キャラを「地面に付かせないこと」です。地面に付かない状態で攻撃を当て続けるとヒット数が増えていき、ヒット数が増えていくごとにクリティカル発生率が上昇していきます。一瞬でも地面に付いてしまうと「!」マークが表示されてヒット数はリセットされます。
また、ボスキャラなど強い敵になると、地面に付いた時に一定確率で「強制回避」が発動し、強制的に戦闘を終了させられてしまいます。なので、ヒット数を稼ぐのは基本でかつ、重要なテクニックになってきます。
◆援護能力◆
で、ここからがポイントですが…今操作しているキャラの次の順番にも味方キャラが来ている状態で、戦闘モード中に十字ボタンの右を押すことで次の順番のキャラに素早く交代して、次のキャラで繰り返し攻撃を続けます。「連続攻撃」と言います。交代した次のキャラの、さらに次の順番のキャラがまた味方キャラなら、さらなる連続攻撃が可能です。
また、戦闘に参加しているメンバー(このゲームでは「フロント」と呼びます)以外の、戦闘に参加していないメンバー(このゲームでは「バック」と呼びます)がいる状態で十字ボタン左を押すと、バックメンバーの一番にいるキャラが「援護攻撃」を行ってくれます。続けて「援護攻撃」を行うと、次は二番目のバックメンバーが攻撃を行います。援護攻撃ができる回数は限られており、また援護攻撃をすると援護に出たキャラのSPを消費します。
以上の2つの援護能力を駆使すれば、プロモーションムービーのような長い連鎖攻撃も、実はわりと簡単にできちゃいます。もっとも、連続攻撃を行うメリットはヒット数が繋がっていてなんぼ…という感じなので、そこはしっかり抑えるように。
◆必殺技◆
ダメージを与えたり受けたりなど、あらゆる方法で「フロンティアゲージ」というものが溜まっていきます。これがMAXになった状態でYボタンを押すと、強力な必殺技を使用できます。COMは使用しないので、通常攻撃を出し切った後に出したりしてもOKですよ。
フロンティアゲージは、共有ゲージです。誰かが使用すると0になり、また溜めていかなくてはいけません。しかし、フロンティアゲージは戦闘が終了すると0に戻るので、とにかく溜まったらケチケチせずに使用することです。
あ、あとプチネタ。
必殺技で最後の敵にトドメをさすと、ボーナスとして経験値が1.3倍になるので、ボス戦などではできるだけタイミングよく使用しましょう。あと、援護攻撃で倒した時も、1.1倍のボーナスが付きます。
…という感じで、言葉で書くと難しそうですが、実際はわりと誰でも簡単に、爽快なコンボが叩き込めます。細かいところを極めようと思うと、なかなか難しいんですが、やりがいもあると思いますよ。
ただし…やはり1回の戦闘は長いです。ザコ戦では平均だいたい2分前後。ボス戦になると、まだ序盤だというのに10分以上かかることも。
ただ、長いくせにわりとダレないのは、難易度がそこそこ高いからだと思います。ボス戦なんか、油断しているとわりとコロッとやられちゃいます。細かい回復が必要ですが、(今のところは)どうにもならんというレベルではないです。この緊張感があるので、まだダレないのかと。これでナムカプくらい簡単だったら、すぐダレてたかもね…。
●戦闘以外はどうなの?
フィールドやダンジョンは、いわゆる一世代前…まあオーソドックスな2Dマップです。戦闘はエンカウント式で…まあエンカウントはほんの若干少なめといったところでしょうか?というか、戦闘が長いんで、少なくないと困るわけで(笑)
ストーリーの道筋は、あくまで一本道です。迷うことはまずないでしょう。
細かいシステムとしては、ダンジョン内に転がっている岩の前でAボタンを押すとハーケン(今作の主人公)の武器で破壊できます。現段階では壊せないものもありますが、どうやら後々強化されると壊せるようになるみたいです。たぶん。
また、はしごなどのつかめるものはAボタンを押したままの状態で移動し、離すと落ち、落ちている途中でまたAボタンを押すとつかまるという、ちょっとしたカラクリ用システムが昔の香りを感じます。こういうのは嫌いじゃないです。
また、ダンジョンはもちろん歩き回るわけですが、街などは専用のメニュー画面が出て、そこで買い物をしたり宿泊したりセーブしたり…といった感じです。
●実は、わりとオーソドックスなRPGだったりする
戦闘システムと、スパロボつながりがあるということ以外は、実はわりと至ってオーソドックスなRPGみたいですね。ストーリー自体は、スパロボOGシリーズを知っているなら多少ニヤニヤできるところは多いといえば多いですが、基本的には全く知らなくても問題なさそうです。
ただ、モノリスソフトだけに相変わらずというか…専門用語はいろいろ出てきますね。まあ、覚えなくてもいいですけど。
問題なのは、果たして戦闘をストーリークリアまで飽きずに楽しめるのか?というところですね。長いというのもありますし、難易度が高いというのもあるので…。逆に難易度が高くなりすぎると当然やる気が下がるわけで…。
あと…まあ何というか…スパロボシリーズでは恒例となりつつある、あの女性の「過剰表現」は何とかなりませんかね?私は別に戦闘に集中していたらたいして気にはなりませんが、間違いなくあれが良い方向に働いているとは思えないわけで。(スパロボ本編シリーズも含めて)もはや割り切っているといえば割り切っているのかもしれませんが…何ともはや。
とはいえ、ひとまず今のところはけっこう楽しくプレイしています。この作品のキモがはっきりしている分、そこが楽しめなくなってきた時が怖いわけですが…とりあえず、クリア後にまたレビューを書きますです。
Aボタンを押すタイミングもいくらか大切ってところでしょうか?
ゼノサーガはDS版でちょこっとプレイしただけなので覚えていませんが、ナムカプの戦闘には似ていますね。
向こうはとりあえず適当に押しているだけでも勝てますが、今回はそれをブラッシュアップして、戦略性を高めたものになっている感じです。難易度も高いので、ナムカプの時のように適当ではなかなか勝てませんね。Aボタンを押すタイミングとかもわりと重要ですし。