Xbox360『フォールアウト3』 サードインプレッション

　

『フォールアウト3』
対応ハード ： Xbox360・PS3
発売元 ： ベセスダ・ソフトワークス／ゼニマックス・アジア
開発 ： ベゼスタゲームスタジオ
配信開始日 ： Xbox360版・2008/12/04　PS3版・2009/01/15
配信価格 ： 2,940円（税込・廉価版の価格です）
ジャンル ： ロールプレイング
プレイ人数 ： 1人
通信機能 ： 追加コンテンツ対応（無料＆有料）
CERO ： Z（18歳以上のみ対象）
「取り込み」の容量 ： 5.8GB


参考データ--------------------------
購入価格：0円（借り物・Xbox360版）
プレイ時間：約47時間
進行度：レベルを20（最大レベル）に
　※追加コンテンツで、最大レベルを30にできますが…そこまでやる予定なし（笑）
入手した実績：460（最大1550）
-----------------------------------


●荒廃しきった世界で、あなたは何を望む…？
今作は、核戦争後の荒廃した世界を描くRPGのシリーズ3作目です。（※1と2はwindows版でのみ発売しているようです）
自由度の高さと、一風変わった戦闘スタイルが特徴です。

今回、レベルを20まで上げての、3回目のインプレッションとなります。


◆partygameの評価◆…95点（100点満点） 前回比…+3点
プレイするたびに、このゲームが私の「理想像」に思えてきました
シナリオをクリアしたにも関わらず、何となくプレイしたくなるんですよね～。まあ、レベルが最大になったので、（借り物ですし）ここらで一区切りつけようと思っていますが…なんか、私個人的にはかなり「理想像」に近いように思えてきました。

・「冒険心」
核で荒廃した世界という設定なので、基本的には荒野が広がるだけですが、その中で何か大きな建物が残っていたり、小さいけどハッキリした形で建物が残っていたりすると、それだけで嬉しいものです。これが、ただ普通に建物だらけでは感じないと思うわけで、普段が荒野一面だからこそ感じられる「冒険心」なのかもしれません。加えて、私はこういう「儚い」雰囲気が好きなので…。
もちろん、人によっては同じ景色が続くということで飽きやすいとか面倒とか感じるかもしれませんが、私はかなり理想像に近かったです。
あと、建物や地下道の構造も大きな要因かもしれません。というのが…大抵は、一周まわって戻ってくるか、別の場所につながっていることがほとんどなんです。（一番奥に行ったら行き止まりで戻らないといけない場合もありますが）どこかに繋がっていることが多いからこそ、先に進んでみようと思えるのかもしれません。これが、必ず奥まで行ったら同じ道を引き返さないといけない…という場所ばっかりだと、面倒になりますよね？それがないからこそ、奥まで行ってみようという気持ちに、なりやすいんだろうと思ったりします。

・「生活観」
街中はもちろんのことなんですが、例えば街の外でもいわゆるゴロツキ的な敵が何名が群がっている場所を散策すると、彼らが暮らしていた痕跡がしっかり残っているわけです。ベッドとか食料とか弾薬とか。一方、「スーパーミュータント」と呼ばれる人型の化け物？についてもそうで、彼らの場合は多少…というか、かなり野蛮な行為をしてきた痕跡が残っていたりします。

・「V.A.T.S.モード」
ファーストインプレッションでも紹介しましたが、普通はFPSと同じで照準を合わせて攻撃するところを、このモードを使用するとコマンド戦闘のように、簡単でかつ正確な攻撃ができるようになります。
これにより、暗闇とかでもV.A.T.S.モードを起動するボタンを連打（視界に敵がいなければ何も起こらなくて、敵がいるとV.A.S.T.が発動）しておけば奇襲に合うことも滅多にないですし、このモードを使用すると、使用後や解除後もその敵に照準が向いているので、V.A.S.T.使用→倒しきれない場合も、そのままの照準で普通に撃ち続けてみるだけでもうまくいったりします。
とにかく、FPSに感じる難しさをかなり払拭してくれています。もうただのFPSには戻れない…とまでは言いませんが、これによってかなり遊びやすくなっていることは確かでしょうね。

・「緊張感」
マップ移動をするたびに自動セーブされますし、手動でセーブはいつでもできますし、V.A.S.T.モードのおかげでそうそう奇襲されることもないわけですが…それでも知らない建物に初めて入って散策するときは、常に緊張感を感じます。罠があったりもしますからね。
しかも、その緊張感が…何というか、ちょうどいいんですよね。もちろん簡単すぎることはなく、かといって面倒に感じるほどでもなく…何というか、私にはちょうど良いのです。「冒険心」で話したマップの構造も影響しているかもしれませんし。それで、その緊張感があるからこそ、なにか弾薬やらアイテムを見つけられればそれだけでも嬉しかったりします。


かなり高得点をつけましたが、新たに気になったこともありました。
・シナリオ終盤で初めて同行してくれる仲間ができたんですが…一緒に移動していると、たまに仲間自身が道を阻む形になることがありました。狭い一本道や民家に入った時に引き返そうと思うと、その人物が邪魔で戻れない、と。何とか横を無理やり通ったり、少しずつ押し戻していく必要があります。それこそ、その仲間になったキャラというのが、図体がデカいのでなおのこと…なのです。戦闘ではメチャクチャ頼りになるんですけどね。
・ごく一部のクエストで、進行度がよく分からないクエストがありました。大抵はクエストの内容が出てきて、その内容を実行すれば次の内容が出てきて…というのを繰り返して、最終的にクエスト完了となるわけですが、例外として、いきなり最終目的だけが内容として出てきて、そうするまでの過程がクエストとして確認できないものがあり、果たしてうまく進んでいるのかどうか？が確認できませんでした。それが故に、仕方なくカルマ（善人か悪人かを示すパラメータ）を下げる手段に出ざるを得なくなったりしました。まあ、それも含めてこの作品の魅力なのかもしれませんが、ごく一部すぎるので変に目立ちました。


かなりベタ褒めしちゃいましたが、私にとって「MOTHER2」がRPGの理想像だったように、この作品は私にとってのFPSの理想像だと感じられました。
『ギアーズ オブ ウォー 2』とかもプレイしたんですが…やっぱり、あちらは典型的なFPSという感じがして、あんまり面白く感じませんでした。（まあ、あちらはオンラインプレイがメインでしょうけど）そういう意味では、この作品は本当にあらゆるものが（あくまで個人的に）良い方向に向いているように思いました。…いや、バグとかポリゴン欠けとかあったりして、その点はもう少し頑張って欲しい気はしますけどね（笑）

なお、11月4日には最新作として『フォールアウト：ニューベガス』が発売されます。
せっかくここまでハマれた洋ゲーなので…これからも、付き合っていこうかとは思っています。


関連記事：
Xbox360『フォールアウト3』　ファーストインプレッション（2010/05/01）
Xbox360『フォールアウト3』　シナリオクリア後のセカンドインプレッション（2010/05/19）

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。