今回は、信太たちの”真実の物語”。今度は”成長の物語”が見たいな~。

『もののけ探偵 信太のあやかし事件帳』
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2014/03/26
配信価格 ―→ 762円(税別)
ジャンル ―→ 妖怪探偵アドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
様々な”もののけ(妖怪)”絡みの依頼を解決していく、サウンドノベル形式のアドベンチャーゲームです。
ひょんなことから、骨董屋(こっとうや) 兼 怪奇事件の探偵を継ぐことになった少年「森 信太」。依頼を受けたら仲間とともに、様々な場所に足を運んだり、重要な持ち物を調べたり、会話して情報収集をしたり。そうして妖怪をつきとめて、最後は妖怪の”真の名”を導き出すことで封印するという流れになっています。
全ての章をクリアしましたので、改めて感想を書かせていただきます。
|== 後日談 ==|
読み終えた章ごとに、その後のお話をほんの少しだけつづった「後日談」が見れるようになります。
ほんの1分くらいで終わっちゃいますが、各章のエンディング的な感じで楽しんでいただければいいでしょう。
■====== partygameの感想(2回目) ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ内容 ―→ 全章クリア
全章クリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
○ ―→ ユーモアのある会話は面白かったです。
まともな性格なのは信太(主人公)と、頑張り屋のさちこちゃんくらいのもの。その周りでは、おてんばなヒロインや、ひょうきんな性格の式神(信太のサポーターとなる妖怪)。酔っ払いの和尚やキザったらしい陰陽師など、ひとくせある人間ばかり。信太がまともに推理しようとしている横で、たびたび漫才?を繰り広げています(笑)
× ―→ ただ、シリアス展開での盛り上がりに欠けます。
後半になると、主要人物に関わる衝撃の真実!みたいな場面がけっこうあったりするのですが、いつも通り淡々と会話が流れるだけで終わってしまい、特に曲が変わる(あるいは無音になる)などの演出もないのです。もちろん、それでも良いと思う場面もありましたけど。
最終話の終盤にしても、絵や展開からして、もうすぐ終わりを迎えそうだというのは分かりましたが、最後の最後までサラッと終わったって感じ。とにかく「クライマックス感」を全然感じられなかったです。
私は『逆転裁判』や『ダンガンロンパ』など、むしろ過剰気味な演出のものに慣れているから、余計にそう感じるのかも。
△ ―→ 各章の物語のボリュームが、けっこうバラバラです。
第1章は、主要人物の紹介がてら…というのもあるので、比較的長めな内容でしたが、一方で「あれ?これでもう終わり?」と思う章もありました。短い時はなんか、推理も何もなく、とある人物の誘導に沿って行動していたら終わっていた…みたいな感じですね。
△ ―→ 後半、信太(主人公)が少し引き際なポジションだった気がします。
前半は、信太を中心に依頼を解決していっている”まとまりの良さ”がありましたが、後半、物語の規模が大きくなってくると、最終的に他の人が解決しちゃったってことが多かったのです。
最終話も、結果的にはそうでした。信太もちゃんと真実にはたどり着くんですが、今までたいして顔を見せていなかった輩が、最後のいいところを持っていくみたいな。1つ上で話した「クライマックス感が無い」というのは、こちらにも原因があるかもしれませんね。
とはいえ、信太はまた”新米もののけ探偵”というポジション。ゆえに、規模の大きい依頼には、完全には付いていけなかったところがあったのかもしれません。そういうことにしておきます。…それだけ聞くと、なんか『逆転裁判4』みたいですね。
△ ―→ セーブデータについて、1つ注意点を。
セーブデータは最大3つ作成できるんですが、いずれかの章をクリアした後のセーブで、予備として別のセーブデータにも保存しておくことをオススメします。
というのもですね…今作は「クリアデータのセーブ」というのがありません。順当に進めている場合、セーブデータをロードすると、最終話の終盤から再開することになります。で、最終話クリア→スタッフロール→そのままタイトル画面って流れです。
そして、「はじめから」を選択すると、第1章しか選択できません。
つまり、セーブデータを1つだけ使って進めていくと、最終的には、攻略したことのある好きな章を自由に選択して始める画面に進めなくなるのです。
まあ、1回読んだらもう満足っていうことなら別にいいですが、たまにまた読んでみたいと思うかも?という人は、ご注意くださいね。
■====== まとめ ======■
●●●●●○○○○○ … 5点(10点満点)
ちょっと迷いましたが、ファーストインプレッションと同じ点数に。
世界観や登場人物、妖怪にまつわる物語には魅力があると思いますが、物語を楽しませるという意味では、まだまだ磨きが甘いと感じました。
安価なダウンロード専用タイトルとしてサウンドノベル形式のアドベンチャーゲームを買って遊んだ経験がほとんど無いので、ま~こんなものなのかな?とか思っています。開発元(トムキャット)もどうやら、スマートフォンアプリ中心に開発しているみたいですし。でも、ちょっと工夫すれば、もう少し盛り上げることができたとは思いました。
ましてや、妖怪のお話なので、話を理解するのに少し苦労しますし。そこを、演出的な部分でカバーできたら良かったです。ユーモアという点ではカバーできていると思いますけどね。
一応、”続きが出ても別に大丈夫な終わり方”ではあったので、個性ある世界観のサウンドノベルとしてシリーズ化していったら、磨きもかかって面白くなってくる可能性が高いです。
公式サイトの特集ページに書かれているメインスタッフからの一文には「応援しだいでは続編が出るかも」的な感じをほのめかしているので。妖怪にまつわるお話もまだまだたくさんあることでしょうから、続けていって欲しいですね。
関連記事:
3DS『もののけ探偵 信太のあやかし事件帳』 ファーストインプレッション(2014/03/27)
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

『もののけ探偵 信太のあやかし事件帳』
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2014/03/26
配信価格 ―→ 762円(税別)
ジャンル ―→ 妖怪探偵アドベンチャー
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
様々な”もののけ(妖怪)”絡みの依頼を解決していく、サウンドノベル形式のアドベンチャーゲームです。
ひょんなことから、骨董屋(こっとうや) 兼 怪奇事件の探偵を継ぐことになった少年「森 信太」。依頼を受けたら仲間とともに、様々な場所に足を運んだり、重要な持ち物を調べたり、会話して情報収集をしたり。そうして妖怪をつきとめて、最後は妖怪の”真の名”を導き出すことで封印するという流れになっています。
全ての章をクリアしましたので、改めて感想を書かせていただきます。
|== 後日談 ==|
読み終えた章ごとに、その後のお話をほんの少しだけつづった「後日談」が見れるようになります。
ほんの1分くらいで終わっちゃいますが、各章のエンディング的な感じで楽しんでいただければいいでしょう。
■====== partygameの感想(2回目) ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ内容 ―→ 全章クリア
全章クリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
●○○○○ = 10時間未満
●●○○○ = 10~20時間
●●●○○ = 20~30時間
●●●●○ = 30~50時間
●●●●● = 50時間以上
○ ―→ ユーモアのある会話は面白かったです。
まともな性格なのは信太(主人公)と、頑張り屋のさちこちゃんくらいのもの。その周りでは、おてんばなヒロインや、ひょうきんな性格の式神(信太のサポーターとなる妖怪)。酔っ払いの和尚やキザったらしい陰陽師など、ひとくせある人間ばかり。信太がまともに推理しようとしている横で、たびたび漫才?を繰り広げています(笑)
× ―→ ただ、シリアス展開での盛り上がりに欠けます。
後半になると、主要人物に関わる衝撃の真実!みたいな場面がけっこうあったりするのですが、いつも通り淡々と会話が流れるだけで終わってしまい、特に曲が変わる(あるいは無音になる)などの演出もないのです。もちろん、それでも良いと思う場面もありましたけど。
最終話の終盤にしても、絵や展開からして、もうすぐ終わりを迎えそうだというのは分かりましたが、最後の最後までサラッと終わったって感じ。とにかく「クライマックス感」を全然感じられなかったです。
私は『逆転裁判』や『ダンガンロンパ』など、むしろ過剰気味な演出のものに慣れているから、余計にそう感じるのかも。
△ ―→ 各章の物語のボリュームが、けっこうバラバラです。
第1章は、主要人物の紹介がてら…というのもあるので、比較的長めな内容でしたが、一方で「あれ?これでもう終わり?」と思う章もありました。短い時はなんか、推理も何もなく、とある人物の誘導に沿って行動していたら終わっていた…みたいな感じですね。
△ ―→ 後半、信太(主人公)が少し引き際なポジションだった気がします。
前半は、信太を中心に依頼を解決していっている”まとまりの良さ”がありましたが、後半、物語の規模が大きくなってくると、最終的に他の人が解決しちゃったってことが多かったのです。
最終話も、結果的にはそうでした。信太もちゃんと真実にはたどり着くんですが、今までたいして顔を見せていなかった輩が、最後のいいところを持っていくみたいな。1つ上で話した「クライマックス感が無い」というのは、こちらにも原因があるかもしれませんね。
とはいえ、信太はまた”新米もののけ探偵”というポジション。ゆえに、規模の大きい依頼には、完全には付いていけなかったところがあったのかもしれません。そういうことにしておきます。…それだけ聞くと、なんか『逆転裁判4』みたいですね。
△ ―→ セーブデータについて、1つ注意点を。
セーブデータは最大3つ作成できるんですが、いずれかの章をクリアした後のセーブで、予備として別のセーブデータにも保存しておくことをオススメします。
というのもですね…今作は「クリアデータのセーブ」というのがありません。順当に進めている場合、セーブデータをロードすると、最終話の終盤から再開することになります。で、最終話クリア→スタッフロール→そのままタイトル画面って流れです。
そして、「はじめから」を選択すると、第1章しか選択できません。
つまり、セーブデータを1つだけ使って進めていくと、最終的には、攻略したことのある好きな章を自由に選択して始める画面に進めなくなるのです。
まあ、1回読んだらもう満足っていうことなら別にいいですが、たまにまた読んでみたいと思うかも?という人は、ご注意くださいね。
■====== まとめ ======■
●●●●●○○○○○ … 5点(10点満点)
ちょっと迷いましたが、ファーストインプレッションと同じ点数に。
世界観や登場人物、妖怪にまつわる物語には魅力があると思いますが、物語を楽しませるという意味では、まだまだ磨きが甘いと感じました。
安価なダウンロード専用タイトルとしてサウンドノベル形式のアドベンチャーゲームを買って遊んだ経験がほとんど無いので、ま~こんなものなのかな?とか思っています。開発元(トムキャット)もどうやら、スマートフォンアプリ中心に開発しているみたいですし。でも、ちょっと工夫すれば、もう少し盛り上げることができたとは思いました。
ましてや、妖怪のお話なので、話を理解するのに少し苦労しますし。そこを、演出的な部分でカバーできたら良かったです。ユーモアという点ではカバーできていると思いますけどね。
一応、”続きが出ても別に大丈夫な終わり方”ではあったので、個性ある世界観のサウンドノベルとしてシリーズ化していったら、磨きもかかって面白くなってくる可能性が高いです。
公式サイトの特集ページに書かれているメインスタッフからの一文には「応援しだいでは続編が出るかも」的な感じをほのめかしているので。妖怪にまつわるお話もまだまだたくさんあることでしょうから、続けていって欲しいですね。
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