
『新・光神話 パルテナの鏡』
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS
発売日 ―→ 2012/03/22
希望小売価格 ―→ 5,800円(税込)
ジャンル ―→ アクションシューティング
プレイ人数 ―→ 1~6人
└→ ローカル通信(目の前の人と一緒にプレイ) ―→ 2~6人
└→ インターネット通信プレイ ―→ 2~6人
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考 ―→ 専用スタンド同梱・拡張スライドパッド対応
※専用スタンドは、単体でも発売しています。(800円)
■====== 簡単なご紹介 ======■
1986年にファミコンで発売された『光神話 パルテナの鏡』の続編タイトルです。
装いも新たに、アクションシューティングとなって天使ピットが再び活躍します。
武器の獲得や成長。最大6人での通信対戦。その他、3DSの機能を余すことなく活用し、詰め込まれています。
全ての要素を話していると大変なことになるので、ざっくりと。
主に、5つのモードをお楽しみいただけます。
ひとりで ―→ 物語に沿って1つ1つステージを攻略していきます。
みんなで ―→ ローカル通信やインターネット通信で、最大6人での対戦プレイが楽しめます。
コレクション ―→ ”おドール”と呼ばれるフィギュアを見たり、サウンドを聞いたりできます。
AR ―→ ゲームソフトに同梱されているARカードを使って、現実世界に”おドール”を出現させます。
すれちがい通信 ―→ 神器(武器)を種に封じ込めて、すれちがった相手と交換し合います。いつの間に通信で届いた種の確認も、こちらで。
色々なモードをプレイしていくと、このゲームの世界のお金となる”ハート”や、”神器”と呼ばれる武器、”奇跡”と呼ばれる使いきりの能力、”おドール”と呼ばれるフィギュアなどを手に入れていきます。
ハート ―→ 神器を女神パルテナから購入したり、神器の種を開放したり、ゲーム開始時に難易度を上げ下げするのに使用します。
神器 ―→ ひとりモードの宝箱に入っていたり、みんなでモードの報酬として手に入ったり、ハートと引き換えに購入できたり。あるいは、2つの神器を混ぜることで、能力を一部だけ受け継いだ強い神器を生み出したり出来ます。神器の種同士を混ぜることもできますが、神器の強さに応じてハートが必要になります。
奇跡 ―→ こちらも神器と同じような感じで、色々なモードをプレイしていると手に入ります。購入する手段はないようです。
おドール ―→ プレイしていて増えることもありますが、プレイしていくと溜まっていくタマゴを捧げることでも増えていきます。タマゴをたくさん捧げるほど、未入手のおドールが手に入りやすいです。ガチャガチャ的な感じですね。

あと、今作に同梱されている”専用スタンド”についても説明します。
写真つきで。

テーブルの上などに置いて、出っ張りのところに3DS本体を置きます。
どこかに”カチャッ”とはまるわけではありませんが、出っ張りのところ。そして、本体の裏側と接触する部分に滑り止めが付いていますので、ズレることはありません。試していませんが、おそらくニンテンドーDS LiteやDSiなどにも使用できるでしょう。(初代DSは厚みがあるので、ちょっと自信ないけど)
タッチ操作はもちろん、ボタンのみの操作も特に問題なく安定して楽しめます。
姿勢的にはあまり良くありませんが、うつ伏せに寝転がって枕の上に…とかでも、けっこう安定します(笑)

ちなみに、拡張スライドパッドを付けて利用してみたところ、思ったより悪くなかったです。
滑り止めの一部とは接触しておらず、通常の3DS本体よりはさすがにズレたりグラグラしやすいですが、私が実際に軽くプレイしていてもズレることはなく、出っ張りからズレ落ちることもありませんでした。無茶に力を入れなければ、全然使えるという印象です。
ある程度の重量があることが、功を奏しているのかもしれませんね。

折りたたむとこんな感じ。
縦横の大きさは3DSと全く同じです。厚みは約1.5cm。本体の収納に使用しているポーチが一回り大きめであれば、本体と一緒に入れられるでしょう。私のDSiポーチには入りました。
■====== partygameの評価 ======■
○=良い △=まあまあ ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
購入価格 ―→ 4.736円(新品)
プレイ時間 ―→ 約8時間
プレイ内容 ―→ 一通りのモードを楽しみました。主にひとりモードをプレイ。唯一、ローカルでのマルチプレイだけ未経験です。
◆=== グラフィック・サウンドについて ===◆
○ ―→ 表現力や立体感は、充分に高いです。
近くで見ると、多少グラフィックが粗く見えるところもありますが、注意深く見ないと気にならないレベルです。
立体視は、ほとんど奥行きのみでの表現。飛び出しがないぶん、より多くの人に楽しんでいただきやすくなっていると思います。
○ ―→ 様々な性格のサウンドが、ゲームを盛り上げます。
今作は、サウンド制作に有名どころのクリエーターが関わっています。基本的にほとんどがオーケストラ調で、豪華ですよ。
△ ―→ エフェクトが派手で、たまに見えにくいと思うことが。
まあ、表現としては気持ち良いのですが、敵に攻撃が当たっているのかどうかよく分からないこともありますね。
◆=== 操作について ===◆
○ ―→ 1つのステージでも、プレイスタイルが2種類あります。
最初は空中戦。自動で空を飛びながら、立ち向かってくる敵を倒したり攻撃をかわしたりします。分かる人には『スペースハリアー』と言えば分かるでしょうね。カメラ操作などの必要もないので、比較的シンプルに楽しめます。奇跡は使用できませんが、代わりにスペシャルアタックという全体攻撃が使えます。(回数制限あり)
空中戦が終わると地上戦に。
自分の足で移動しながら先へ進んでいきます。一転してアクション要素が強くなります。そのぶん、寄り道なんかも楽しめたりします。
この2つのプレイスタイルは、どのステージでも共通して存在します。これが、プレイヤーへのいいアクセントになっているように思います。なんか、常に2種類のゲームを遊んでいて、得した気分になるというか(笑)
ゲーム性は違いますが、操作がそんなに恐ろしく変わるわけでもないので、操作の違いに面食らうことはないと思います。説明もしてくれますしね。
△ ―→ 基本的にはやはり、慣れが必要だとは思いました。
移動と攻撃はともかく、やはり一番慣れが必要なのは、カメラ視点の操作。
地球儀のような操作感覚は、慣れれば何となく分かってきますが、慣れるまではちょっとぎこちなく感じると思います。
ましてや、移動しながら敵を狙って攻撃しつつカメラ視点も…と考えると、一度にやることはわりと多いです。そのため、余計にカメラ操作が”ないがしろ”になりがちです。
まあ、今は完全に慣れてしまったので問題ないのですが、最初の段階でもう少し操作を試せる場面は欲しかったかもね~とは思いました。
ゲームを進めながらのチュートリアルはちゃんと盛り込まれているのですが、特に慣れが必要なカメラ操作については、あまりお咎(とが)めなしという感じでしたので。
△ ―→ 左利きへの配慮は最大限に。
拡張スライドパッドに対応していますし、操作自体もかなり細かく変えられます。ABXYボタンで移動することもできますよ。
もちろん、ABXYボタンだとスライドパッドのようにはいかないですし、右のスライドパッドで操作するなら拡張スライドパッドが必要になります。右利きの人と比べれば、どうしても何らかの枷(かせ)は付くことになります。
まあ…それでもダメということであれば、操作そのものがダメって話になってくるので。そこは、個人でご判断ください。
あと、拡張スライドパッドを取り付けても特に反応がなく、ちゃんと接続されているかどうか分からないのは気になりました。
プレイヤーとしては、不安を感じざるを得ません。
× ―→ ”奇跡”の使い心地が、わりと気になっています。
下画面の左下に表示されており、タッチスライドもしくは十字ボタンの左右で選択。タッチもしくは十字ボタン下で使用です。
表示が画面の下のほうになっているので、どの奇跡を使用するかを確認するのに、どうしても上画面から目を離さないといけないんですよね…。それが、どうしても気になりました。
いっそ上画面に表示してしまうか、せめて下画面の上のほうに表示して欲しかった印象です。
また、奇跡を多く装備しても、一度に表示される奇跡は3つ。
たくさん装備してしまうと、使用する奇跡を探すだけでも一苦労って感じなので、余計にそちらに目を奪われてしまいます。
たくさん装備するほど、種類はたくさん使えるけど、使いづらくなる…みたいなバランスの取り方をしているのかもしれません。しかし個人的にはやはり、一度に全部見えるように表示して欲しかったです。
○ ―→ 遊び心を感じるムダな操作要素は、健在。
DS『メテオス』を遊んだことのある人なら分かるでしょうが、メニュー画面の項目は自由にグリグリ動かせます。
タマゴを捧げる時も、ただ単に選択して捧げるのではなく、自分でお皿の上に乗せて、お皿を引っ張ってパチンコのように飛ばすという手の込みよう。こういうのが、いいんですよね。
◆=== ゲームの根本的なスタイルについて ===◆
○ ―→ 内容は単純明快で、誰でも楽しめるでしょう。
特に難しいことを考えず、敵を倒しながらひたすら先に進んでいきます。
道しるべとなる矢印も表示されます(OFFにもできます)し、道に迷うことはないと思います。寄り道もけっこうあるので、危険を承知で寄り道してみるのもいいでしょう。
○ ―→ 色々な要素が、絶え間ないアクセントになっています。
1ステージのプレイ時間は、おおよそ10~15分。しかし、不思議とそんなに経った気がしないのです。それは、ギミックや会話が豊富で、頭の休まることがないぶん、時間が早く感じるのだと思います。
ボーッとしている1分と、何かに集中している1分って、感じる時間の早さが違うものです。理屈は、それと一緒かな。
また、難易度を調節できる”悪魔の窯”は、かなり細かく設定できるので、自分のペースで楽しめます。
条件を満たすことで様々なアイテムが解放される”宝物庫”というやりこみ要素もあり、細かいアクセントも抜かりありません。
システム的にも、神器の購入・融合・すれちがい通信による交換。タマゴを捧げて”おドール”をゲットなど、やることは色々。でも、1つ1つの内容そのものはシンプルにまとまっているので、分かりにくくは感じませんでした。
◆=== インターネット通信の対戦プレイについて ===◆
○ ―→ バランスはそれなりに取れていると思います。
発売前では主にチーム戦がアピールされていたので、個人戦がどうなのかは気になっていましたが、個人戦のほうも単に倒した数・倒された数で競うのではなく、スコアで競う感じになっています。スコアの具体的な基準は説明書にも書かれていませんが、おそらく価値の低い神器ほど、倒したときのスコアが高いとか。そんな感じではないかと思います。
そういう意味では、個人戦も何だかんだでバランスが取れています。
ただ、個人戦のスコアは先ほども言ったように基準がよく分からないので、チーム戦のほうが分かりやすいですね。
逆に、人との協力プレイに抵抗を感じるなら、個人戦のほうが自由に楽しめそうです。
○ ―→ チーム戦での敵味方の判別は、しやすいです。
敵チームにだけHPなどのパラメータが表示されるので、間違えて味方を狙っていた!?なんてことは、ならないと思います。
○ ―→ ひとまず、目立ったラグは感じませんでした。
※ラグとは? = インターネット通信の影響で、画面がたびたび一時停止したようになる現象のことです。
△ ―→ ゲーム開始まで、けっこう時間がかかりますね。
もちろん時と場合によりますが、私の場合は7~8分ほど待ったことがあります。というのも…基本は6人揃うまで待つという感じで、しかも人が増えるとカウントも増えるので、思いのほか待たされる印象でした。
加えて、待っている相手が試合中だった場合は、まず試合が終わるまで待つ必要があります。そこらへんも足して考えると、運がよければ1~2分。長いと7~8分はかかっちゃいますね。
6人という人数と、「必ず6人でプレイする」という仕組みであるが故の弱点という感じで、これは何とも言えないところですね。
ただ、4人で遊べる個人戦やチーム戦があっても良かったかも…?とは思っちゃいました。もちろん、そうなると4人と6人でプレイヤーが分かれるぶん、相手が見つかりにくくなるという難点もあるので、そんなに簡単な話ではありませんが。
◆=== 専用スタンドについて ===◆
○ ―→ 本体の扱いが、それなりにラクになった気がします。
本体を固定しているのでブレないですし、手も疲れにくいです。長いことプレイしていると、違いが分かってくると思いますよ。
よく言われているのが、『シアトリズム ファイナルファンタジー』との相性の良さ。今作もそうですが、それなりに激しいタッチ操作が必要な作品では、特にその有用性を発揮するように思います。
もちろん、ボタン操作のみであっても、本体を自分の力だけで持っていないぶん疲れにくいという利点がありますよ。
△ ―→ 仕方のないことですが、やはり環境には左右されてしまいます。
置くだけならどこでもいいのですが、例えばテーブルが高すぎたり低すぎたりすると、逆に肘や手首に疲れを感じるようになるかもしれません。
専用スタンドの上に3DS本体を置いてみて、自然な姿勢で3DSの画面が正面に来るようにしましょう。画面が少し上向きや下向きに感じてしまうと、どうしても姿勢を動かすことになり、それもまた疲れの原因になります。
◆=== その他 ===◆
△ ―→ いつの間に通信で貰った”神器の種”の確認が、ちょっと分かりにくいです。
すれちがい通信モードの「タネリスト」を見ると、女神パルテナから届いている神器の種があります。それがおそらく、いつの間に通信で届いた種だと思います。
ただ、ゲーム内ではいつの間に通信について特に明言されないですし、本体のおしらせリストでは「タネリストで確認できますよ~」的なことが書かれていますが、タネリストがどのモードにあるのかは書いておらず。あまり親切ではないと感じました。
△ ―→ 1つ前の画面に戻る際、反応がないように見えるのがちょっと怖いかも?
モード選択などで1つ前の選択画面に戻ると、おそらく少し読み込みが入ってから戻っているのでしょう。その間、上画面にセーブアイコンが表示されてはいるんですが気づきにくく、結果的になんかバグったのか?と思ってしまうことがありました。
なんか、下画面に「少しお待ちください」的な表示が欲しかったかもしれません。まあ、表示したらしたで景観を損なうという意見もあるでしょうけど、私はそんなことよりも、不安を感じさせないことのほうが大事かと。
■====== 得点とまとめ ======■ … 84点(100点満点)
慣れの必要な操作スタイルは、とっつきやすいとは言いがたいですが、ゲーム性へのとっつきやすさと中毒性は抜群です。
単純に先へ進んでいったり、ちょっと難易度を上げながら挑戦したり、あるいはひたすら対戦プレイを楽しんだり。各々のスタイルで心行くまで楽しんでいただけるように思います。
私はちょうどこの時期に引っ越しをして、京都にいた頃はWi-Fi環境あり。広島に帰ってくるとWi-Fi環境無しになりました。しかし、2つの環境でプレイしてみたからこそ”1人でもみんなでも楽しめる”というのを、より強く確かめられたように思います。
あと、この操作スタイルに、良くも悪くも作品の個性を感じます。
ボタン操作の腕前に加えて、タッチ操作の感覚的な腕前も必要になるので、正直、敷居は思ったより低くないと感じます。しかし、いわゆる従来のアクションシューティングと比べれば操作はシンプルにまとまっているので、遊びやすいと感じるところもあり。”日本人のためのアクションシューティング”といったところですかね。
まあ、それでも奇跡の使い心地は気になるわけですが(苦笑)
ひとまず、ストーリークリアまで遊んでみて、何か気になるところがあれば、セカンドインプレッションを書きます。
万人向け ← | ○○○○○●○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○○○●○○○○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ○○○○○○○○○● | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○○○○●○○○ | → 達成感重視 |
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
タッチ操作に対する印象も人それぞれですし、そもそも「新しい操作に慣れなきゃいけないくらいなら、普通に操作できるゲームを遊ぶ」と言われてしまえば、それまでです。
合う合わないは、思いのほか激しいのかもしれませんね。
>えにしぃさん
1ステージのプレイ時間がそこそこかかるので、時間の合間にサクッと…というには、ちょっと難しいんですよね。それなりに腰を据えてプレイしたいところです。
>>個人的にダッシュも癖があって慣れが必要だな~と感じました。
なるほど。確かにそうかもしれません。
まあ、私の場合はスマブラですら慣れていない身でして。普通にスティック倒したら、だいたい「はじく」扱いになっちゃうので、スマブラでも歩くということをしたことがほとんどありません(笑)
まあ、今作はスタミナという概念があるので、慎重に操作していますが…アナログスティックやスライドパッドに2段階の操作が入るというのは、未だになかなか辛いと思うところがある気がします。
>>操作に集中してると中々会話が頭に入ってこない
あ~、それもよく分かります。
どうしても会話を楽しみたいなら、いっそ上画面に字幕を出しちゃってもいいかもしれませんね。オプションで設定できます。
そこまで邪魔には感じないと思います。たぶん。
私もパルテナ買いました。
発表時から興味があったタイトルだったので、やっとだ~って感じですね(笑)
私は3Dアクションが若干苦手な部分があるので、空中戦、地上戦ともに、四苦八苦しながら進めてます。
時間が無いことと、結構疲れる(力が入る)こともあって、まだ全然進められてないのですが…^^;
カメラ操作と、あと個人的にダッシュも癖があって慣れが必要だな~と感じました。
方式としてはスマブラなどと同じですが、アナログスティックではなく平面的なパッドなので、余計難しく感じるのかもしれません。
ゲーム中の会話は桜井節というか、中々面白くて良いのですが、操作に集中してると中々会話が頭に入ってこないのがたまにキズですね…(笑)
パルテナ、発売日に購入しました。独特の操作に馴染めそうにありません。ファミ通方式で点数つけるなら、7点。明日発売のキングダムに期待します。今後も面白い記事を待ってます。拙い文章で失礼しました。