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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii U『アミーロ・ザ・アルマジロ』 インプレッション

2014年11月25日 07時06分21秒 | 【旧】購入・レビュー話
真っ当なアクションゲームかと思いきや、展開が”ひとひねり”してあるのに少し驚きました。




アミーロ・ザ・アルマジロ
対応ゲーム機 ―→ Wii U(ダウンロード専用)
発売日 ―→ 2012/10/29
価格 ―→ 741円(税別)
ジャンル ―→ 宇宙大冒険ローリングアクション
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)





■====== 簡単なご紹介 ======■

フライハイワークスから配信された、2D&3Dアクションゲームです。
アルマジロの「アミーロ」を操作して、様々な仕掛けが待つ3Dアクションのメインステージと、電脳空間のような世界での2Dアクション「虚数空間ステージ」を攻略していきます。



|== 基本の進め方 ==|
全5ワールド。1ワールドにつき4ステージあり、4ステージ目はボスが待ち構えています。
ゴールポイントを目指すのですが、道中には様々な仕掛けが。敵の攻撃を受けたり落下ポイントに落下するとライフが減少。ゼロになると残機が1つ減り、最後のチェックポイントから始まります。
とことんまで貯めることができる「マリオ」とかの残機とは違い、今作は、ステージ開始時の残機が固定。もちろん、残機がゼロになると最初からやり直しです。

|== アミーロのアクション ==|
アミーロができるアクションは、移動・ジャンプ・ローリングアタックです。
ローリングアタックは、使用すると頭上にメーターが出現し、それが回復するまでローリングアタックが使用できません。また、連続で使用すると回復スピードが遅くなるようです。
しかし、素早く駆け抜けたり障害物を壊したりできるので、使えるところではガンガン使っていきたいところです。

また、特殊なアクションも色々。
アイテムを取って巨大化したり、瞬間的に爆発したり、ヒップドロップ的なことができるようになったりします。
それと、弾を撃つ武器が手に入ることもあり、右スティックで倒した方向に弾を撃ちます。特定の場所でしか使用できないものですし、この武器を持っている間はローリングアタックができなくなります。

|== パラレルステージ ==|
渦巻きに入ると、同じ形状をしたもう1つのステージに移動します。
パラレルステージでは制限時間があり、制限時間内に渦巻きに入って、通常ステージに戻る必要があります。

|== オーブ ==|
ステージの至るところに落ちており、これを集めることで強化アイテムを買えます。
ライフや残機の最大値を増やしたり、制限時間を増やしたりなど、強化アイテムの種類は様々です。
なかなか先に進めない時は、オーブをかき集めて強化するのもいいでしょう。

|== クリッター ==|
ステージの至るところで捕まっている、アミーロの仲間です。
仕掛けによっては、一定数のクリッターを助けていないと先に進めないところもあります。
また、ステージクリア後には、オーブを稼げる制限時間付きのボーナスエリアに挑戦。クリッターを助けた数に応じて制限時間が決定します。

|== 虚数空間ステージ ==|
各ステージのパラレルワールドには、どこかに「オーブキューブ」と呼ばれるものが眠っています。
獲得することで、それに対応した「虚数空間ステージ」が1つ解禁されます。

虚数空間ステージは、制限時間付きの2Dアクションゲーム。
しかも残機という概念がないので、ライフもしくは制限時間がゼロになったら、最初からやり直しです。
また、アクションも変わります。ジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すことで、ローリングアタックの加速を利用して二段ジャンプができます。通常のローリングアタックと違って、メーターが回復するまでの一定時間は、二段ジャンプが使えなくなります。

そして、ステージにある赤いオーブを獲得するとステージクリアになるのですが…各ワールドのボスステージに挑戦する時には、この赤いオーブを一定数以上もっていないと挑戦できません。
なので、通常の3Dアクションを進めつつ、虚数空間ステージも併用して、ある程度攻略していく必要があります。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 プレイ内容 ―→ 通常ステージ&虚数空間ステージを全ステージクリア
 全ステージクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
   ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上



○ ―→ ステージごとに色々な雰囲気や仕掛けが楽しめます。
いろいろな惑星に足を運んでいくという設定になっているので、ステージごとに景色が全然違うんですね。それがまず、ステージの個性ある魅力としてしっかり表現されています。
仕掛けは、アクションゲームをプレイしたことのある人なら味わったことのある人が多いであろう、いかにもな仕掛けが多め。新しい!と思える仕掛けは少なかったですが、堅実な魅力を感じました。


○ ―→ 少し上のほうからのカメラ視点なので、足場がわりと把握しやすいです。
終盤になってくると、1マスの足場に乗るところとか”ざら”にありますからね。しかし、ほぼ真上からのカメラ視点になっているので、思ったより距離感はつかみやすいと感じました。
ま、それでも難しいと感じる人は感じるでしょうけど。


△ ―→ 一方で、全体的に暗いステージとかは、道が分かりにくいかも。
特に、渦巻きに入って「パラレルステージ」に入った時ですね。
パラレルステージは基本、暗いです。いうならば”敵側のエリア”って感じなので。Wii U ゲームパッドの画面のほうだと、地形がほとんど把握できないくらいのレベルでした。それでも大抵の場合は、ステージの形状を見せるための明るいガードレールみたいなのがあるので、迷うことはないですが…実は落とし穴があるんですよね~とかだったら、たぶん気づかないと思います。


△ ―→ 難易度がわりと高いです。
ショップで強化できるとは言いましたが、そもそもステージを攻略していかないと、売っている強化アイテムそのものが増えないって話なんですよね。なんか「進めない人のための救済処置」という感じでは無いようです。
また、難易度は初めてスタートした時に選択できて、「イージー」と「ノーマル」の2つがあります。ただし違いは、初期の最大ライフだけだそうで。ノーマルで2つ。イージーで3つだそうです。イージー+ショップで全部強化しても、最大ライフは6です。

ライフ6つもあれば十分…と思うでしょうが、甘くないです。終盤は、先ほども言ったように1マスの足場を乗り継いでいくこともありますし、敵の攻撃もかなりイヤらしくなってきます。
さらに厳しいのが「虚数空間ステージ」。制限時間がそもそもギリギリですし、残機という概念がないので、ライフの数が全てです。
そして、虚数空間ステージをさらに難しくしているのが、次にお話しする内容です。


△ ―→ 二段ジャンプの挙動に、少しクセがあります。
「虚数空間ステージ」では、ローリングアタックができない代わりに、二段ジャンプができるようになるというお話をしました。
しかし、この二段目のジャンプが…いうならば「ローリングアタックの加速を利用してジャンプしている」って感じでして。ある程度制御できる一段目のジャンプと比べると、二段目のジャンプはヘンに勢いのあるジャンプになるのです。そのため、思ったところに着地するのが意外と難しいのです。
しかも、左スティックの倒した方向によって、二段目のジャンプの方角も極端に変わります。真上にジャンプできれば、けっこうな飛距離になるんですが、つい先走って少し斜めに倒してからジャンプしちゃうと、斜めに飛ぶような感じになり、上方向への飛距離が激減。で、そのまま落下。そんなこと、私は何回もありました。

まあ、慣れれば何とかなりますが…それでも私は、最後の最後まで、上手く操れるようになったとは感じませんでした。
それでいて、アミーロ1匹分の足場を乗り継いでいく場所とかがあるんですから。なかなか危ないことをさせてくれます。


△ ―→ ボリュームは、そこまで多くないかな。
3Dアクションのメインステージと、2Dアクションの「虚数空間ステージ」。それぞれ20ステージずつで、それプラス、ちょっとしたおまけステージもあります。
1ステージの攻略が、だいたい5~10分くらいなので。まあ、1日でクリアも難しくありませんね。
ただし「虚数空間ステージ」の最終ステージだけは、ホント難しかったです。あそこだけで、全体の4分の1くらいは遊んでいるかも…(苦笑)



■====== まとめ ======■
●●●●●●○○○○ … 6点(10点満点)


そこまで驚きのある要素はありませんが、丁寧に作られたアクションゲームです。
むしろ一番驚いたのが、ストーリー展開だったりします。安直な流れかと思いきや”ひとひねり”してあったので。
ステージの表現力や仕掛けも充分に楽しめましたが、散々アクションゲームを遊んできた身としては、そこまで斬新と感じる要素は無かったかな。しいて言うなら、2Dアクションと3Dアクションを一度に楽しめるのが、ちょっと珍しいかも?といったくらいです。
純粋にアクションゲームが好きなら、お楽しみいただけると思いますよ。800円の価値は、あると思います。


これもおそらくインディーズゲームの1つでしょうね。
こういう堅実な魅力を持った作品もあれば、新しいアイデアで新しい魅力を提供する作品もあり。バリエーションに富んだ展開ができることが、インディーズゲームの1つですね。

コスト削減や、会社という決まりに縛られない制作などが特徴なので、どちらかというとインディーズゲームには斬新さを求めることが多いですが…いくら斬新斬新って言っても、ある程度の整った完成度が無いと、その斬新な魅力も感じてもらいにくいってものです。失礼ながらタイトル名を出すと、以前に同じくWii Uで配信された『ボールポイントユニバース:インフィニット』とかがそうです。
今作は、斬新さは少ないですけど、完成度は十分だったので。ゲームを遊ぶ身としては、どちらかというと完成度の高さを重視して欲しいとは思いました。もちろん、新しいアイデアと完成度の両方が揃っていたほうが、さらに良いのですけどね。
これから、さらに増えてくるであろうインディーズゲームの開拓精神に、期待しています。

万人向け ← ○○○○●○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○●○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○●○ → 達成感重視 


関連記事:
Wii U『ボールポイントユニバース:インフィニット』 インプレッション(2014/10/19)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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