『エクシズ・フォルス』
対応ハード : PSP
発売元 : アトラス
開発 : スティング
発売日 : 2009/11/12
希望小売価格 : 5,229円(税込)
ジャンル : ファンタジーRPG
プレイ人数 : 1人
備考 : インストールデータ有り(必要な容量:82MB)
(※インストールデータ…一部のデータをメモリーカードに保存することで、ロードが短縮できます)
CERO : B(12歳以上対象)
※3時間ほどプレイしてのインプレッションです。
●光だけの世界と闇だけの世界…神話で裂かれた2つの世界の物語
今作は、『約束の地リヴィエラ』『ユグドラ・ユニオン』などを開発してきたスティングが送る、完全新作のRPGです。
光の世界では、セシリアという女性を主人公に。闇の世界では、レーヴァントという男性を主人公に。どちらかのストーリーを選択して、ゲームスタートです。
●ざっくりとシステム説明
…というわりには、たっぷり説明してしまいました(笑)
◆フィールドでの操作
フィールドでは、ナナメ見下ろし視点になっています。方向キー・アナログスティッグで走って移動。Bボタンを押しながら移動で歩きます。(反対にすることもできます)L・Rボタンでカメラ回転できます。
◆セーブ・回復ポイント
セーブは特定のポイントでのみ行えます。セーブポイントで○ボタンを押して、セーブをこまめに行いましょう。
また、「フォルスサイト」と呼ばれるポイントがあり、触れると全キャラクターのHP・RPが全回復します。(RP…武器使用時に必要となるパラメータ)
ただし、敵が侵食している「赤いフォルスサイト」もあり、その場合は敵を倒すことで正常に使用できるようになります。
◆フォルススキャン
フィールドで□ボタンを押すと、「フォルススキャン」というものを行います。周辺をサーチすることができ、何かが反応したり、調べられる隠れアイテムなどが発見できます。
『ワイルドアームズ』シリーズをプレイしたことある人なら、何となく分かるかと思いますが…。
◆戦闘について
エンカウントは、シンボルエンカウント(敵が見えていて、接触すると戦闘になるタイプ)です。敵の背後を取ると先制攻撃ができ、逆に背後を取られると先制攻撃を受けてしまいます。
戦闘タイプは、敵味方混同のターン制バトルで、素早さに応じて順番に行動していきます。
戦闘に勝利すると、経験値のほかに「FP」というポイントを獲得します。
◆「FP」について
FPの入手方法と使い道は、ざっと以下の通りです。
・入手方法
戦闘で勝利する他、アイテムから「FPを抽出する」という手段でFPを増やすことができます。もちろん、FPを抽出したアイテムはなくなります。
・使い道
フィールドのメニューで「回復」を選択するといつでもHPを全回復できますが、その時にFPの消費が必要です。
あと、「神器」という武器の強化にも使いますし、合成にも必要な時があります。
◆戦闘に使用する武器について
これがちょいと特殊でして…各キャラクターは、最大4種類まで武器が装備できます。で…各武器にはそれぞれスキルが付いており、戦闘ではスキルを選択して戦っていきます。
武器には2種類のタイプがあります。
・「神器」…FPを消費して強化ができます。新しいスキルの追加や、攻撃力アップなどができます。また、スキルを何度使用してもなくなることはありませんが…使用には各キャラの「RP」というパラメータを消費します。まあ、マジックポイントみたいなもので、もちろん足りないと使用できません。
・「霊器」…ほとんどの武器がこっちのタイプで、強化できません。スキル使用時、RPは消費しないですが「耐久度」というものがあり、使用したスキルに応じて耐久度が減っていき、0になるとスキルが使用できなくなります。(武器そのものは残り、合成などに使えます)
◆「神性」について
いわゆる属性のようなものが各武器には付いています。基本的には赤、青、白の3つの神性があり、青は赤に、赤は白に、白は青に強いです。どれにも影響しない「無」という神性もあります。
敵キャラにも神性が付いており、上記の関係に基づいて優位な神性の武器で攻撃すれば、ダメージも大きくなります。
◆エクシズチャージ
戦闘画面の右上に、使用されたスキルの神性が、順番に表示されていきます。それが、以下のどちらかの条件を満たしていると、その時のスキルの効果量が上がっていきます。
条件1:同じ神性 条件2:1つ前のスキルの神性に優位となる神性
ただし。敵味方問わず順番に並んでいくので、敵が優位にならないように考えることも1つの戦略です。そんなに深く考えないのも、1つの戦略です(笑)
◆合成について
フィールドのメニューから「合成・生成」を選択して、作りたいアイテムを選択しましょう。必要なアイテムと必要なFPがあれば、その場で合成・生成することができます。
合成には、耐久度が0になった武器も使用できますよ。
◆スキップ機能について
イベント時にRボタンを押しっぱなしにすることで、イベントを早回しでスキップすることができます。また、戦闘時にRボタンを押すことでスキップ機能のON/OFFができ、ONの間は戦闘モーションなどが全て超早回しになります。
◆partygameの評価◆…79点(100点満点)
ストーリーの理解にちょっと苦戦中ですが…ゲーム内容的には良作
最初、いきなり神話のような話が始まり、専門用語があれこれ並べられて、もう訳が分かりませんでした。なんか…神と悪魔、みたいな言い方ならまだ分かりやすいんですが、そういった抽象的な表現がほとんどないので、理解するまでが難しかったんです。「あ~、分かんないっ!」と言っている主人公と同様、私も分からないです(笑)
今になっても、専門用語はまだあまり覚えていませんが…とりあえず「悪い神を封じているものを、最近悪いヤツが壊して復活させようとしているので、それを確認する」ということだけ理解しました。
ゲームシステムも、若干迷いましたが、理解してしまえば意外と単純でした。
戦闘については、4つまで武器が装備でき、耐久度のある武器とない武器があるという点から、『約束の地リヴィエラ』の戦闘システムを発展させた感じだと考えると分かりやすいです。
「神性」という属性も、敵のだったり武器のだったり全部ちゃんと確認できますし、基本的に読み込みはほぼ皆無ですし、スキップ機能を使えば戦闘は超快適ですし、いわゆる「かゆいところに手が届いている感じ」です。
戦闘のスキップは、もちろんスキップすると表現とかいろいろおかしくなるんですが、そこはユーザーの状況に応じて気持ちよいプレイができることを優先したと判断した結果でしょうね。
最初はちょっと戸惑いましたが、じわじわと理解しつつ、何だかんだ言ってプレイしているので、わりとハマっているということです。スティングらしさをほんのり残しつつも、正統なファンタジーRPGとして安定した完成度を保っていると思います。
ただし、これからのストーリーに付いていけるか?魅力を感じられるか?という点は若干不安が残っています。私がプレイを途中で止めているRPGの半数は、ストーリーに進めてみようと思える魅力がなくなったことが原因だったりするので、その仲間入りにならないかどうか、は、これからプレイし続けていくと分かるでしょう。
シナリオクリアする、もしくはクリアできずに売っちゃった時に、セカンドインプレッションを書きます。