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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『ドンキーコング リターンズ』 セカンドインプレッション

2010年12月15日 14時52分07秒 | 【旧】購入・レビュー話


ドンキーコング リターンズ
対応ハード : Wii
発売元 : 任天堂
開発 : レトロスタジオ ※海外のメーカーです
発売日 : 2010/12/09
希望小売価格 : 5,800円(税込)
ジャンル : アクション
プレイ人数 : 1~2人
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:4,618円(税込・新品)
プレイ時間:約13時間半
進行度:シナリオクリアし、隠しステージのためにやりこみ中
 ※それと、友人に2人プレイをやってもらいました。
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●2Dアクションのドンキーコング、Wiiで復活!
今作は、任天堂キャラクターでもお馴染みの『ドンキーコング』シリーズ最新作です。
グラフィックは3Dですが、プレイスタイルはスーパーファミコン時代の2Dアクションがベースになっています。

今回、2回目のインプレッションとなります。シナリオクリアし、今は隠しステージのためにプレイ中です。(詳しく言うとネタバレなので、秘密)
また、2人の友人に2人協力プレイを体験してもらいました。
今回は、新たに分かったことと2人プレイについてを中心に紹介・評価していきます。


●2人プレイについて
2人プレイは、タイトル画面でセーブデータを選択した後に「2人であそぶ」を選択すると、プレイできます。
1人プレイの途中で+ボタンを押してメニュー画面を開き、「にんずうへんこう」で2人にすることもできます。

2人プレイでは、1人がドンキーを。もう1人がディディーを操作することになります。

◆ミスと復帰について
復帰する手段は、『NewスーパーマリオブラザーズWii』とほぼ同じです。

自分が操作しているキャラクター(ドンキー or ディディー)のライフが0になったり、穴に落ちたりするとミスとなり、ステージからいなくなります。
ここでまだ残機が残っている場合、対応したボタンを押すと、画面内に風船の付いたDKタルが出てきます。そして、Wiiリモコン(ヌンチャク)を振るともう一方のプレイヤーキャラに近づいて、触れてもらうと復帰することができます。(対応したボタンについては、下記の「2人プレイ専用操作」をご参照下さい)
残機が0の場合は復帰できません。また、2人ともミスをした場合、残機を2つ消費して、1人プレイと同じで最初から or 中間ポイントから再開します。

◆スクロールアウトについて
一方のプレイヤーが画面外に出てしまった場合、キャラクターがいる方向を示すアイコンが表示され、カウントダウンが行われます。カウントダウンが0になると、自動的にもう一方のプレイヤーのもとに瞬間移動します。(任意で瞬間移動することは、できないようです)
タル大砲に入った場合も同様です。タル大砲に入っていない側のキャラクターが、カウントダウン後にタル大砲へ自動的に移動します。また、タル大砲は2人が入らないと発射できません。

◆乗り物について
ランビ、トロッコ、ロケットバレルといった乗り物は、2人のどちらでも操作ができます。

◆ボーナスステージについて
ボーナスステージでは、一方が穴に落下しても、もう一方がいる場合はボーナスが続きます。
2匹とも落ちてしまうとボーナスステージ終了になります。


●2人プレイ専用操作・ドンキーの場合
◆Wiiリモコン横持ち
ディディーコングに近づいて1ボタン … ディディーコングを背負う

ドンキー側の操作で、ディディーコングを降ろすことはできないようです。

Aボタン … ステージに復帰

◆ヌンチャクスタイル
ディディーコングに近づいてBボタンかZボタン … ディディーコングを背負う
1ボタン … ステージに復帰



●2人プレイ専用操作・ディディーの場合
移動・ジャンプ・タルを持つなどの基本アクションはドンキーと同じなので、省略します。ドンキーと違う操作だけ説明します。

◆Wiiリモコン横持ち
ジャンプ中に2ボタン押しっぱなし … バレルジェット

ドンキーが背負っている場合はドンキーが操作しますが、個別に操作している場合はディディーのみがバレルジェットを使えます。

地面にいる時にWiiリモコンを振る …地面たたき
しゃがんでいる時にWiiリモコンを振る…息を吹きかける
空中にいる時にWiiリモコンを振る …ピーナッツ・ポップガン

ピーナッツの玉を撃って、敵を攻撃します。ドンキーが背負っている時もWiiリモコンを振ると、ピーナッツ・ポップガンを発射します。

ドンキーコングに近づいて1ボタン … ドンキーコングに乗る
ドンキーコングに乗っている状態で1ボタン … ドンキーコングから降りる
Aボタン … ステージに復帰


◆ヌンチャクスタイル
ジャンプ中にAボタン押しっぱなし … バレルジェット
地面にいる時にWiiリモコンかヌンチャクを振る …地面たたき
しゃがんでいる時にWiiリモコンかヌンチャクを振る…息を吹きかける
空中にいる時にWiiリモコンかヌンチャクを振る …ピーナッツ・ポップガン
ドンキーコングに近づいてBボタンかZボタン … ドンキーコングに乗る
ドンキーコングに乗っている状態でBボタンかZボタン … ドンキーコングから降りる
1ボタン … ステージに復帰



●消費アイテムについてもう少し詳しく説明
◆スコークス
このシリーズをご存知の人ならおなじみの、オウムのアニマルフレンドです。
ステージ開始前に使用すると、画面左下にスコークスが表示され、パズルピースが近くにある時に鳴いて教えてくれます。パズルピースの獲得の有無に関わらず、ステージクリアすると効果が切れます。

◆体力アップ
ステージ開始前に使用すると、ライフの最大値が1つ増えます。ステージクリアすると効果が切れます。
「ライフの最大値が増える」というのは、ドンキーとディディーがそれぞれ2から3に増えるわけではありません。全体でライフが1つ増えるという形になっています。
ドンキーしかいない場合はドンキーのライフが3に。ディディーがいる場合はディディーのライフが3になったと考えていただくと、分かりやすいかと思います。

◆バナナジュース
ステージ開始前に使用すると、10回だけダメージを受けなくなります。
これも、ステージクリア後には(ダメージを受けなくなる回数が残っていても)効果が切れてしまいます。また、穴に落下するなどいわゆる即ミスになるのは変わりなく、しかもミスするとバナナジュースの効果は消えてしまいます。

ちなみに。
「スコークス」「体力アップ」「バナナジュース」は、一度にどれか1つしか使用できません。


●乗り物についてもう少し詳しく説明
◆ランビ
サイのアニマルフレンドです。こちらも、スーパーファミコン版を知っている人にはお馴染みですね。
移動とジャンプの他、Wiiリモコン(ヌンチャク)を振ることで猛ダッシュします。ランビにしか壊せない障害物もあります。また、倒せる敵キャラであれば、どの部分で敵に触れても敵を倒すことができます。
倒せない敵に触れてダメージを受けた場合、ドンキー(ディディー)のライフが減ってランビから降りてしまいます。降りてしまっても、もう一度乗ればOKです。(※スーパーファミコン版では、ドンキーがダメージを受けませんでした)

◆トロッコ
一度乗ると、基本は止まらずに進み続けます。ジャンプだけできます。
トロッコには「トロッコごとジャンプするタイプ」と「ドンキー達だけジャンプするタイプ」があります。
「トロッコごとジャンプするタイプ」の場合、トロッコに乗っている時にダメージを受けたり障害物にぶつかると、必ず一撃でミスになります。(本来、一撃でミスにならない敵キャラに触れた場合も同様です)
「ドンキー達だけジャンプするタイプ」の場合、ダメージは通常通りですが、ダメージを受けたら一瞬止まってしまうのでトロッコに置いていかれてしまい、どちらにしてもミスになります(笑)

◆ロケットバレル
ミサイル型のタルです。乗って1ボタン(Aボタン)連打で点火し、一方方向に進み続けます。
1ボタン(Aボタン)を押している間は上昇し、離している間は下降します。この操作だけで、うまくロケットを上下に誘導していきましょう。
基本、何かにぶつかったら一撃でミスになります。(本来、一撃でミスにならない敵キャラに触れた場合も同様です)

本来、右方向に進み続けるロケットバレルが多いですが、後半には上に向かって進むロケットバレルがあります。
1ボタン(Aボタン)で上昇・下降のほかに、十字ボタン(3Dスティック)で左右に移動することもできます。
※2人協力プレイでは両方の操作が反映されるため、例えば一方が右移動で、もう一方が左移動を押していた場合、相殺されて移動しないということになります。


●その他、新たに分かったこと
◆ボス撃破後のお楽しみ?
ボスを倒すと、ボスを操っていた敵キャラにとどめの攻撃ができます。
敵キャラに近づくとドンキーが攻撃モーションに入ります。アイコンが出たタイミングで、Wiiリモコンやヌンチャクを振りまくって、敵をボッコボコにしましょう。
ちなみに、たくさん殴っても特にメリットはありません。スカッとするくらいです(笑)
あと、私は最大22ヒットできました。せっかくなので、個人的に記録を目指してみてもいいかも?

◆シナリオクリア後のお楽しみ?
これも毎度おなじみですが、隠しステージが出現します。
しかし…どうやら、ただ出現するだけでは遊ぶことはできないようですよ?

◆パズルピースについて
パズルピースは、獲得した後ステージクリアすることで、初めて獲得したことになります。
スーパーファミコンの時みたいに、獲得した後すぐにステージから抜けると、パズルピースは獲得したことになりませんので、ご注意下さい。

◆「おまけ」について
タイトル画面でセーブデータを選択した後、「おまけ」を選択すると、これまでプレイ中に入手したジオラマや音楽を見たり聞いたりできます。


◆partygameの評価◆…89点(100点満点) 前回比…+3点
これこそが「難しいけど面白いゲーム」


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

-- ギミックの楽しさは最後まで尽きることなく --
ギミックの面白さという点では『NewスーパーマリオブラザーズWii』にも引けをとらないレベルです。
むしろこちらのほうが演出が色々とダイナミックなので、見ているだけでも楽しいです。

-- BGMは懐かしいものばかり --
ボス戦は(たぶん)オリジナルですが、ステージのBGMは初代『スーパードンキーコング』のアレンジばかりです。
アレンジも、本当に些細なアレンジなので原曲と変わりなく聞こえるくらいのBGMもありましたが…まあ、これくらいのほうが、ファンにとってはいいのかもしれませんね。
今後、もし2とか3とか出たら…それぞれの原曲がアレンジされるんでしょうかね?個人的には2が好きだったので、次が出てくれたりなんかしたら嬉しいです。

-- ステージクリアやボス撃破後の「ボコボコタイム」が良い演出 --
ステージクリアで「DK」を叩いた時やボス撃破後に、Wiiリモコン(ヌンチャク)を振りまくってボコボコにできるのは、パワフルなドンキーコングらしい演出で、よりクリアした実感が湧きますね。
個人的に欲を言うなら…連続でボコボコもいいですけど、一発のみでも良かったかもね?とは思いました。連続でも気持ちはいいんですが、最後のとどめがどのタイミングか?が分かりにくいので、何となく振っていたら終わったって感じがありました。一発のみであれば、より力がこもりやすいというか…まさに「とどめの一撃」なので、スカッとしやすいかな~と思いました。

-- なんと容赦のない難易度 --
シナリオクリアまでプレイしましたが…ヤバいです。たぶん、スーパーファミコンの頃より難しくなっていると思います。
ライフなんて、もはやお飾り。中盤以降は落下や一撃ミスがほとんどで、初見キラーも多数。「体力アップ」や「バナナジュース」も一撃ミスには全く意味がないですし、「おてほんプレイ」を見たとして、自分に同じことができるかどうか?は、結局のところアクションの腕が問われます。まあ、最悪「おてほんプレイ」でクリアするという手段があるので、本当にどうしようもないステージは事実上スキップすることはできます。
まあ、しかしステージのギミックがプレイしていて楽しいからこそ、難しいのにクリアできたと言えます。もちろん、アクション苦手という人にはとても厳しいと思いますが、ある程度のプレイ経験がある人なら、挑戦してみても良いと思いますよ。

ちなみに、2通りの操作方法がありますが、個人的にはヌンチャクスタイルのほうが合っていると思いました。
振って地面を叩いたり殴ったりできるので、両手にそれぞれコントローラがあるほうがしっくりくるという感じです。

-- 水中ステージはありません --
個人的には、とても苦手な水中ステージ。私と同じ意見の人もわりと多いと思うわけで、そういう意味では水中ステージがなかったおかげでテンポよく進めることはできました。一方で、あの和やかな水中ステージがないことにガッカリする人もいるでしょうけどね。
ちなみに、初代の水中ステージBGMは、水中ではないですがそれっぽいイメージのステージで、アレンジして使用されています。

-- 2人プレイについて --
今回は、友人の2人に協力プレイをしてもらって、私は観察していました。概ね悪くないとは思いましたが、何となく感じたのは「かゆい所に手が届ききっていない」ということですかね。

例えば、スクロールアウトしてもカウントダウンが0にならないと瞬間移動しないという点。色々考えがあっての仕様なのかもしれませんが、個人的には、見えない場所から画面内に戻ってくるなんてなかなか難しいこともあると思います。なのにカウントダウンを待つのはなんかじれったく感じました。それを考えると、いわゆる『星のカービィ スーパーデラックス』みたいに、ある程度距離が空いてしまったらすぐ瞬間移動するとか、あるいは、画面外にいる時だけ何かボタンを押すことで瞬間移動できるとかで良かったのでは?と思いました。
あとは、トロッコやロケットバレルについて。1つの乗り物に2人が乗って操作するんですが、トロッコはまだいいとしても、慎重な操作が要求されるロケットバレルでは、2人が操作しようとすると絶対にミスします。なので1人で操作することになり、これではせっかくの2人プレイの意味がないです。ステージには、乗り物だけで完結するステージもあるので、2人それぞれがプレイできる工夫が欲しかったです。トロッコやロケットを2つ用意するとか。

…という感じで、『NewスーパーマリオブラザーズWii』とはまたちょっと違う形にしたかったんだろうな~という意図は感じましたが、もう一歩考えが及んでいないような気がしました。もちろん、2人プレイのほうが楽しいとは思いますけどね。

-- 細々と、思ったことを --
・スーパーファミコンの頃もそうだったのであれですが、背景なのか地面なのか分からない箇所がいくつかありました。降りれるかと思ったら背景だったり、背景だと思ったら当たり判定があったり。まあ、それでも気になる箇所は少ないほうだとは思いますが。

・これもスーパーファミコン版の初代ドンキーがそうだったんですが、ボーナスステージのバリエーションはもう少し欲しかったかな~と思いました。だいたい10種類くらいかな?

・ステージ開始時のドンキーが登場する演出(約5秒)が、人によってはちょっともどかしく感じるかもしれないです。Aボタンでスキップできますが、読み込みの影響か何かで1~2秒くらいはスキップできません。まあ…些細なところですが。

・よくよく考えたら、ドンキーコングのライフが1の時にDKバレルでディディーコングが復帰すると、ドンキーコングのライフが回復している…というのは、理屈的にはちょっとおかしいとは思いました。まあ、得をするので別にいいんですけど(笑)

・バナナコインが獲得できる量が多い気がしました。シナリオクリアまでに600枚くらい獲得していたので。ただ、難易度が高く人によってはバルーンなどを買いまくるでしょうから、これくらいでもいいのかな?とは思いました。


細かい仕様は違っても、根底にはあの昔の2Dアクションスタイルのドンキーコングがしっかり受け継がれている作品でした。
スーパーファミコン版と色々違う点やいなくなっているキャラクターも多いですが、どうか毛嫌いせずに遊んでみて欲しいです。どうしてもダメ!という人もいるかもしれませんが、大抵の人には受け入れられて頂けると思っています。ただし、難易度は本当に高いので、そこはご容赦を。


関連記事:
Wii『ドンキーコング リターンズ』 ファーストインプレッション(2010/12/10)

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