(クリックするとamazon.co.jpに飛びます)
先日、『タイムホロウ -奪われた過去を求めて-』をクリアしちゃいました。思ったより短い…。
プロローグ、エピローグを除くと、全6章。総プレイ時間は約6~7時間くらいだと思われます。
●作品としてはそこそこの出来
章が進むごとに大きくなっていく変化。そして真実。最後に全てが繋がり、ストーリー的には充分、納得のいく形で終了しました。合間にたま~に挟まれるデモムービーもグッド。
ただ、個人的にはせっかく「過去を修正する」という醍醐味があったので、あえてそれを、どこでもできるようにしても良かったのではないか?と思ったりします。基本的に『ディギング』(過去を修正する行為のこと)は、条件が揃って決められた場所でないとできない仕様になっており、結果として一本道なのが分かってしまうのが、ちょっともったいなかったです。とはいえ、ホントに自由にできたらできたで、ゲームオーバーになりまくってたんでしょうけど。(現に終盤はわりとヤバかった)
ちなみに、クリア後のデータをセーブして、そのセーブデータから2周目を始めると、プロローグで1周目の時にはなかった選択肢が出てきました。
そこで、1周目とは違うルートを選ぶと、新しいストーリーが!…と、思いきや、数分で終わってしまいました(笑)
内容はネタバレなので、ヒミツということで。
●どこでお金を使っちゃったんでしょうか?
「作品」としては良作なんですが、クリアまで7~8時間で、特にやり込み要素がなさそうなので、これで5,229円(税込)は…ちょっと高いですな。
「過去を修正する」という起点から、とても多くの事件や出来事を巻き込んでいく…みたいな壮大なものを期待してましたが、実は終わってみると、自分の身の回りしか見えないわりと狭い中での物語だったんだなと思ったりしました。
なんか、もっともっと遊びたいのに、これから!というところで終わってしまったという感じです。それはストーリー的にではなく、ボリューム的にです。
なんとなくこう…「短いけど、ちゃんと全てが1つに繋がるようなストーリーを」みたいな考えかたで、シナリオを描いていったのかもしれません。結果として、話は確かにちゃんと繋がっていましたが、あらゆる面でのボリューム感が希薄になってしまってました。
では、なぜ価格がそこそこの価格なんでしょうか?
何となく思うのは…広告費に金をかけていそうだということです。
発売の何週間か前から、ファミ通でもまるまる2ページ使った広告をほぼ毎週載せていました。CMも1回だけですが、見た覚えがあります。
スクウェアエニックスくらいの規模ならまだしも…普通の企業がそれをやってしまうと、まあ金がかさみますわ。(コナミも普通の会社ではないですけど、それでも…)
ファミ通とかならまだともかくとしても、CMというのはなかなか難しいものでして…。言うなれば「最も効率の悪い宣伝広告」といったらいいのでしょうか?
確かにゲームを遊ぶ以外のあらゆる人間の目に触れる絶好の機会ですが、それも任天堂くらいCMをうたないと大きな効果は得られないわけですし、対象が不特定多数故に、多少のCMではその効果も未知数です。それでもって、バカ高い広告費。そりゃ、どこもCMうちませんよ。
ましてや、よく考えたら分かると思いますがCMなどの広告費というのは、「ゲームを買おうと思っている人間」にとっては無価値なんです。しかし、広告費というのはゲームを売り出すための一環になるわけですから、結果的にはソフト購入者がある種平等にお金を払っているということになります。
故に、必要以上の広告は「ゲームを作る」という意味では無駄な存在というば無駄なんです。広告をうてばうつほど広告費はかかり、それによってソフトの希望小売価格も高騰するでしょう。
今回、ゲーム自体のボリュームもそうですが、それとは別に、広告費も一枚噛んでしまっているのではないかと思いますね。あ、あくまで私の憶測ですけどね。
●とにかく「もったいない」
充分面白いんですが、とにかくボリューム感ですね。世界観自体の規模もそうですし、ストーリーのボリューム、あるいはゲームとしての配慮も優れているという感じではなかったので、「過去を修正する」という非常に面白そうなコンセプトが、活かしきれていませんでした。本当にもったいないです。
面白くないというわけではありません。が、いちユーザーとして、価格に見合った物量があるか?というと…ボリュームが全てではないと思っている私でも、ちょっと残念という感じでした。
何となくですが、価格がすぐ落ちそうな予感がします。そしたら、買ってみたらいいと思いますよ。アイデアは面白いんですけど、とにかく「もったいない」。そういう作品でした。
関連記事:
『タイムホロウ -奪われた過去を求めて-』 ファーストインプレッション
私も、タイムホロウを 購入して 先日クリアしました。
途中に 挟まれる、アニメや ストーリーもいいし。
過去を変えるという、ゲーム内容も悪くはなかったです。
エンディングの、伊藤ユナさんの曲も よかったし♪
でも、ボリュームが ないのが 私も 残念だな~~と 思ってました。
2週目なんて、数分で 終わってしまうし..........
そう考えると、5千円は 高いかもですね.......
『そんなゲームがあったの?』では話にならないでしょうから。
アイデア自体や遊ばせ方とかは面白かったので、「もっと遊びたい」と思うの故に余計ボリューム面が目立つのかもしれません。
追加ストーリーでもあったらいいんですが…まあ、ないでしょうね。
>ハリコンさん
なかなか難しいんですよね…。単純にゲームとしての認知度を上げるのであれば、ファミ通で攻め込むだけでも充分といえば充分なんです。CMは、情報を集めないライトゲーマーへのアピールですが、それこそ目に触れている人がどれだけいることか…。(しかも、私がCMを見たのが朝方だったような…)
むしろ逆に、『そんなゲームがあったの?』というところから始まるケースもありますしね。口コミとか。
まあ、よほどのことがない限りそれもないですが…。
大筋は変更しないで、2週目などは別の事件が起こったりして、欲しかった。友人の怪我に関することなど・・・。
CMで費用をかけてしまったのも大きな要因ですが、アニメMOVEを多用したのも大きな要因かと。
ただそのお陰で、作品全体の底上げに繋がっているので仕方ないのかも・・・。
後は、容量的な問題で組み込めなかったのかもしれません。とにかくMOVEが多かったので…。
次回作がでるなら、色んな意味で頑張って欲しい!!
はじめまして。ようこそ、セグメントゲームズへ。
この作品の特徴である「ホロウペンで過去を修正する」という点より、話をきっちり完結させるほうに重きが置かれているような気がして…それがこういう印象をもたれる結果になったのかもしれません。
>>アニメMOVEを多用したのも大きな要因かと
そうですね。最近はオープニングやエンディングにアニメムービーを使うことが多くなってきたDSですが、ご想像通り、けっこうな容量を食います。
わりと今作は、他のDS作品と比べてもけっこうムービーが挿入されていたので、「こりゃキツイだろ…」とは思いましたね。
ちなみに…じゃあFF系とかはもっとヤバいのでは?と思われるでしょうが、手段はあります。それは、単純にソフト自体の容量を大きくするということです。ソフトの容量が2倍とかになれば、ゼンゼン余裕になるでしょう。ただし、その分価格も跳ね上がるので、安易にできることでもないんですけどね。