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『プ~ニィと20のあそび場』
対応ハード : DSi(DSiウェア)
開発・配信元 : ビヨンド・インタラクティブ
配信開始日 : 2010/09/15
販売価格 :500DSiポイント(=500円)
ジャンル : ほんわかアクションストラテジー
プレイ人数 : 1~2人
通信機能 : ワイヤレス通信対応・ダウンロード通信対応
※ワイヤレス通信…このソフトを持っているDS本体同士で通信します。
※ダウンロード通信…このソフトを持っているDS本体と持っていないDS本体で通信します。
CERO : A(全年齢対象)
容量 : 61ブロック
参考データ--------------------------
プレイ時間:約3時間半
進行度:20のルールをざっくりと&2人プレイも
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●おはじき感覚のストラテジーを、20のルールで楽しもう
今作は、「Milthon 2009」というフランスのビデオゲーム賞で最優秀携帯用ゲームに選ばれた、おはじきの要領で楽しむ対戦アクションゲームです。
●まず、基本的な操作から
フィールド上には、お互いにそれぞれ決まった数の「プーニィ」という丸っこいキャラクターがいます。それを、制限時間内に「どの方向」に「どれだけの強さ」で弾くか?を決めます。弾かないというのもOKです。もちろん、相手がどう選択しているかは分かりません。
選択し終わると、全てのプ~ニィが選択した通りに「同時に」弾かれます。もちろんプーニィ同士がぶつかれば跳ね返りますし、壁に当たれば跳ね返ります。
「選択して弾く」を繰り返す。
これを基本に、様々なルールで対戦をおこなうというわけです。
●20のルールをざっと紹介
まず、全体の共通ルールとして。
勝利条件はルールによって様々ですが、どのルールにおいても、穴に落ちるなどで自分の操作できるプーニィが全部いなくなってしまうと負けになります。
◆アリーナ フィールドの種類:4
お互いに「王様プーニィ」というのがいます。「王様プーニィ」は操作することができません。他のプーニィを当てて動かします。
相手の王様プ~ニィをフィールド上の穴に落としたら勝ちになります。
◆サッカー フィールドの種類:3
サッカーボールがあります。プーニィを当てて弾いて、相手のゴールに入れましょう。
◆プーニィサッカー フィールドの種類:3
サッカーと同じルールですが、ゴールがたくさんあったり、サッカーボールがたくさんあったり…ちょっと変則的です。
◆バスケット フィールドの種類:1
バスケットボールがあります。プーニィを当てて弾いて、相手のリングに入れましょう。
◆ラグビー フィールドの種類:2
ラグビーボールがあります。ボールを相手の陣地に送った状態で、自分のプーニィをボールに当てると1点です。
◆バクダン フィールドの種類:4
弾く前に、それぞれのプーニィの足場にバクダンが設置されます。弾いた後にバクダンがドカ~ン!となり、そこに穴ができます。これを繰り返して、相手のプーニィを穴に落としましょう。(バクダン自体に当たり判定はありません)
◆王様バクダン フィールドの種類:1
バクダンと同じルールですが、バクダンを置くのは「王様プーニィ」だけです。王様プーニィは操作できないので、常にプーニイを当てて動かさないと落ちてしまいますよ~。
◆モンスター フィールドの種類:2
鋼鉄のプーニィがいます。お互いのプーニィと同時に、鋼鉄のプーニィも動きます。鋼鉄のプーニィの動く方向は、弾く前から矢印で表示されるので、参考にしましょう。
モンスターの攻撃パターンは2種類あります。弾いた後に鋼鉄のプーニィに一番近いプーニィを倒すタイプと、弾く前に鋼鉄のプーニィの足場にバクダンが設置されるタイプがいます。
◆バレーボール フィールドの種類:2
相手のコートにボールを送り、次のターンでも相手のコートにボールを残したままにできれば1点です。
通常のバレーと同じで、プーニィはお互いに相手のコートに入ることはできません。
◆4面バレー フィールドの種類:2
一方が「右上」と「左下」。もう一方が「右下」と「左上」を仕切ります。各コートには番号が書かれていて、ボールが止まると数字が減っていきます。先に、相手のどちらかのコートの数字を0にすれば勝ちです。
こちらもバレーと同様で、プーニィはお互いに相手のコートに入ることはできません。
◆マルバツ フィールドの種類:2
ステージが3×3マスに区切られており、止まったところのマスを獲得します。
あとは、お馴染みのマルバツの要領で、縦・横・斜めのどれか1列をそろえましょう。相手に獲得されたマスでも、止まれば奪うことが出来ます。
◆ダーツ フィールドの種類:1
フィールドの、数字の書かれたところにプーニィを止めてポイントを獲得しましょう。
◆ダーツキング フィールドの種類:2
ダーツと同じルールですが、ここでは「王様プーニィ」が乗っている数字だけがポイントになります。
◆玉つき フィールドの種類:3
ビリヤードと同じフィールドです。自分のプーニィと同じ色のボールを全て穴に落としましょう。自分が落ちないように注意!
◆ピンボール フィールドの種類:4
フィールド上にあるピンに「3回連続」でぶつかると、そのピンを獲得できます。3回連続でぶつかる前に相手のプーニイがぶつかってしまうと、それまで当てた記録は取り消されます。獲得したピンは、もう相手に奪われる心配はありません。
この要領で、半分以上のピンを獲得できれば勝ちです。
◆大ずもう フィールドの種類:1
お互いに、どでかい「おすもうさんプーニィ」がいます。相手のおすもうさんプーニィを土俵から押し出しましょう。
ちなみに、おすもうさんプーニィは操作できません。また、普通のプーニィは土俵の外に出ても大丈夫です。おすもうさんに、ガンガン体当たりしていきましょう。
◆ペタンク フィールドの種類:4
カーリングのようなゲームです。それぞれ1匹ずつプーニィを白線の手前から弾いて、フィールドにある白い球に、できるだけ近い位置にプーニイを止めましょう。一度弾いたプーニィは、二度は操作できません。
全てのプーニィを弾いた時点で、白い球に一番近いプーニィがポイントを獲得します。
◆クロッケー フィールドの種類:3
日本人には「ゲートボール」と言ったほうが分かりやすいですね。全てのプーニィを、決められた順にゲートを通していきましょう。
◆ラリー フィールドの種類:3
レースのコース場のようなフィールドを周回していきます。フィールドの各ゲートに、それぞれのプーニィの色で番号が書かれているので、自分のプーニィの色の番号を基準に、1から順に通っていきます。
基本、相手とは反対周りになっているので、周回しつつ相手を邪魔しましょう。
◆ホッケー フィールドの種類:3
サッカーと似たようなものですが、こちらは床が氷なので、すっごく滑ります。
●操作説明
何もないところをタッチスライド … 画面スクロール
自分のプ~ニィをタッチスライド … 弾く方向と強さを決定
OKアイコンをタッチ … 選択完了
●モード紹介
◆あそぶ
1人でプレイします。各ルール&各フィールドごとに、難易度の違う3人のプーニィと対戦できます。最初は弱いプーニィとしか戦えません。
勝利していくと、より強いプーニィと戦えるようになったり、新しいプーニィの種類を獲得することができたりします。
◆ふたりであそぶ
2人でプレイします。
ワイヤレス通信、ダウンロード通信のどちらでも対戦できるほか、DS本体1台だけで2人対戦することもできます。
DS1台で対戦する場合、まず1人がプーニィの弾く方向・強さを選択した後、もう1人が同じく選択して、その後同時に弾かれます。
◆プーニィの変更
プーニィの種類を変更します。
メインで使用するものを1つと、予備としてもう1つを選択します。予備で選択したものは、以下のような場面で使用されます。
・1人プレイで、メインのプーニィが相手のプーニィと同じ色の場合、予備のほうに差し替えられます。
・2人プレイで、ダウンロード通信やDS1台でプレイする場合、2プレイヤー側は予備のプーニィを使用します。
◆チュートリアル
実際に操作しながら、誰でも簡単にルールや操作方法を覚えられます。
◆partygameの評価◆…86点(100点満点)
いい仕事してますね~
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
○単純な操作で多彩なルール
いわゆる「おはじき」を応用したようなスタイルで、基本的なシステムはとても分かりやすいです。しかし、本来の「おはじき」のように交互に1つずつというのではなく同時にたくさん弾くので、より深い戦略性が生まれて、なんか懐かしいのに新しく感じます。
それでいて、20種類のルールが楽しめるので、一通り対戦するだけでもかなり長く楽しめます。なかには、少々被っているルールもありますが…1つのルールでもフィールドが色々あったり、フィールドによってもルールが微妙に違うものがあるので、実質プラスマイナスといったところです。
○基本的には対人戦が断然オススメですが
対人戦が燃えるのは言うまでもないことですが、1人プレイでもけっこう遊べます。難易度別に3種類のプーニィがいると説明しましたが、1匹目は(負けることもありますが)だいたい勝てます。2匹目はけっこうキツいです。3匹目となると、さらにキツいです。
わりとすんなり勝たせてはくれず、しかし運がよければコロリと勝てることもあり…何だかんだで、バランスは取れているんじゃないでしょうか?正直、このテのゲームで「絶対的に強い」というのを作るのも難しい話なので。
○かゆいところに手が届いている印象
例えば、メインとは別にもう1つプーニィを選択させておくことで、色が被ったり、2人でプレイする時にそれを使用します。たったこれだけでも、分かりにくいこともなくなり、いちいちプーニィを選択する手間も省けます。
また、基本的に無駄な演出はないので項目の選択やゲームの進行がスムーズだったり、DS1台でも対戦できたり。わりと考えられている気がします。
△和やかな雰囲気
全体的に、最初は見た目や演出がちょっと地味かな~と思いましたが、いわゆる癒し系?としては全然アリだと思いました。
プーニィの可愛らしさに加え、プレイ中も鳥の鳴き声など自然を感じる演出もあり、なんか和やかな雰囲気を感じます。この雰囲気のおかげで、なんか敷居がさらに低く感じるように思います。もちろん、いい意味でです。
ただし、プレイ中は環境音だけでBGMも流れないですし、ポイントを獲得した時の演出も地味なので、人によってはどうしても物足りなさを感じるかもしれません。
ということで、一応△にしましたが…個人的には、些細(ささい)なことだと思います。
簡単な操作で、多彩なルールや環境に左右されず対戦できる仕組みなど、汎用性を利用して長く熱く楽しむことができる作品です。和やか~な雰囲気は好みが分かれるかもしれませんが、システムやゲームバランスはよく考えられています。500円でこれは、非常に優れていると思いますよ。
(個人的に)ここ最近でプレイしたDSiウェアでは飛びぬけて優れているので、周りに対戦できる相手がいるなら、是非どうぞ。
個人的に思うのは、クリエーター視点で考えるとそんなに難しいことをしているわけではないと思う一方で、ユーザー視点からしたらとても満足できる内容に仕上がっているということです。(コンピュータのAIを考えるのが大変そうですが)
『NewスーパーマリオブラザーズWii』なんかもそうですが、技術的には全然難しそうじゃなく、開発費もそんなにかかっていなさそうなのに、でも満足な内容に仕上がっているという不思議。
それを成立させるのに必要なのは、小粒ながらあらゆるアイデアを詰め込むことと、ですかね。
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
ダウンロード専用タイトル(特にDSiウェア)は、一旦忘れてしまうと、こんなきっかけでもない限り思い出しませんよね。
日本においてダウンロード専用タイトルがまだ全然浸透していないせいもあってか、購入する画面の使い心地とかもまだまだ未熟な部分が多いです。ここは、これから時間とともに進化していくことを待つしかありませんね。
私は、そんな数少ないきっかけになればいいな~と思い、古いタイトルでも遊んだらどんどん紹介していきます。
まあ、これからも参考になれば幸いです。
パッケージのソフトだと、店頭で安くなっていたり、なかなか見かけないソフトを見つけたりで、過去のソフトもよく買います。
でもDLソフトは、いつでも買える~いつか買おう~いつの間にか忘れてしまう、こんな感じになってしまいます。
このブログをきっかけに、さっそくDLします。1本で2人プレイもできるのは、初めて知りました。