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セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『レッツタップ』 ファーストインプレッション

2008年12月27日 23時26分44秒 | 【旧】購入・レビュー話


レッツタップ
対応ハード : Wii
発売元 : セガ
開発 : プロペ
発売日 : 2008/12/18
希望小売価格 : 5,040円(税込)
ジャンル : タップアクション
プレイ人数 : 1~4人(5人以上でも楽しめるモードも)
CERO : A(全年齢対象)
備考 : タップボックス2個同梱


○箱を叩くだけ。新たな感覚を提供するパーティーゲーム
今作は、ソニックなどを生み出した中 裕司氏がプロデュースする、全く新しいプレイスタイルを提供するパーティーゲームです。


○基本操作



こちらは、同梱されていたタップボックスです。
以前、『東京ゲームショウ2008』で紹介された時は組み立てた状態でのパッケージを考えていると言っていましたが、結局は折りたたんだ状態で入っていました(笑)

箱の上にWiiリモコンを、Aボタンが下に来るように置きます。Wiiリモコンジャケットを付けたほうが、リモコンが安定して位置がズレにくくなります。
あとは、その箱を軽くタップ。叩くだけ。本当に操作は、これだけです。

当然ですが、箱であればタップボックス以外でも楽しめます。
タップボックスを基準にして、感触が近い箱があるといいですね。お土産の箱とか。
あまり側面がゆるい箱だと反応しすぎちゃいます。鉄の箱とかはウルサイのでやめましょう(笑)


項目選択時は、1回タップすると選択カーソルを移動。2回素早くタップすると決定となります。パソコンでいる「クリック」と「ダブルクリック」のようなものです。
タップで選択が面倒くさい人は、Wiiリモコンを持って普通に選択することもできます。


○モードの紹介

◆タップランナー
障害物レースです。最初は1つしか遊べませんが、1回プレイすると次のレベルのステージが遊べるようになります。全16コースあります。

軽くタップし続けると、走ります。少し強くタップすると、ジャンプします。
うまくタップし続けるとより早く走り、ジャンプ時はタップの強さによってジャンプの高さも変化します。

障害物は、ハードルや電気玉などのギミックもあれば、ターザンロープやワープなどの移動に役立てられるものもあります。


◆リズムタップ
いわゆるリズムゲームです。最初は4曲しかプレイできませんが、全ての曲をCランク以上でクリアすると、次の4曲が遊べるようになります。
全部で16曲です。Wiiウェアの『レッツキャッチ』を持っているか、ある条件を満たすと、さらに隠し曲が4曲追加されます。

流れてくるマークがタップするポイントに合わさったところで、タイミングよくタップをします。
マークは3種類の大きさがあり、どれもタップをすれば成功ではありますが、大きさによってタップの強さをうまく変えれば、より高得点を獲得できます。
また、波線のようなものが流れてきた場合は、その間タップし続けます。


◆サイレントブロックス
高く積まれたブロックの塔から、ブロックを引き抜くゲームです。
操作の仕方は、以下のような流れになります。

引き抜くブロックを、タップで選択します。

引き抜く方向を、タップで選択します。
(暫く放っておくと、ブロックの選択に戻ります)

タップして、慎重に引き抜く

全部で4つのモードがあります。

・アンリミテッド
1つのWiiリモコンで、プレイヤーが交代でブロックを落としていくゲームです。実質、何人でも遊ぶことが出来ます。
誰かがブロックを崩してしまうと、その時点でゲームオーバーになります。

・アルケミスト
1人で挑戦するモードです。
タップして引き抜いた後、同じブロックが3つ以上重なると、1つの「ジュエルブロック」というものに変化します。最終的には、「レインボーダイアモンド」というジュエルブロックを作ることが目的です。

ジュエルブロックの種類と段階は、「ブロンズ」→「シルバー」→「ゴールド」→「ルビー」→「サファイア」→「レインボーダイアモンド」という風になっており、ジュエルブロックを3つ重ねることで、より上のレベルのジュエルブロックを作ることが出来ます。

・レース
アルケミストのルールで、2~4人で対戦します。
対戦の前に、作ったら勝利となるジュエルブロックを設定し、いち早く設定したジュエルブロックを完成させた人が勝ちになります。

・バイナリー
『レッツキャッチ』を持っているか、ある条件を満たすと遊べるようになる隠しモードです。
アルケミストとルールは同じですが、100回のステップで、より高いスコアを目指すというモードです。


◆バブルボイジャー
シューティングゲームです。2つのモードがあります。

・エンドレストリップ
横に強制スクロールするステージを進んでいく、1人用のモードです。
プレイヤー機は、軽くタップすると浮遊して、強くタップするとミサイルを発射します。障害物を壊したり、アイテムを獲得したりして、より先を目指しましょう。
障害物や敵の攻撃に当たるとエネルギーが減り、エネルギーが0になるとゲームオーバーです。

・バトルフィールド
2~4人で楽しめる対戦モードです。
軽くタップすると、ジェット噴射して向いている方向に移動します。強くタップすると、ミサイルを発射します。何もしないでいると、向きをグルグルと変えます。
いち早く敵を撃墜して、勝利を収めましょう!


◆ビジュアライザー
ゲームというよりは、タップによって起こる反応を楽しむツールです。
以下の6種類が楽しめます。

・花火
タップするたびに、夜空に花火が広がります。タップの強さによって大きさも様々です。
また、タップの組み合わせによって特殊な花火が打ち上げられたりもします。いろいろ探してみましょう。

・絵具
タップすると、様々な色のインクでラインが描かれます。これもタップの組み合わせによっては、1つの絵が完成することがあります。

・川
タップすると、川に波紋を作ります。同じく、タップの組み合わせによって様々な生き物が出てきたりします。

・墨
内容は「絵具」と同じですが、こちらは墨の色のみで楽しめます。

・ジェムゲーム
タップすると、たくさんのボールが跳ね上がります。空中に器があり、それに入れるというゲームを楽しむことができます。
器に入れたボールの種類によって、何かが起こるみたいですが…?

・海
『レッツキャッチ』を持っているか、ある条件を満たすと遊べるようになる隠しモードです。
タップすると、深~い海の底から泡を放ちます。これもタップの組み合わせによって、生き物が出現したりします。


●感想の前に1つ…



パッケージがデカっ!!(笑)
ゲームショウで見たときよりさらにデカかったので、てっきり箱がそのまま入っているかと思いました…。
アピールするためかもしれませんが、もう少しコンパクトにできませんでしたかね?タップボックスは別で渡すとか。あまり大きすぎると…逆に面倒くさそうな印象を与えてしまうので、なかなか難しいところです。


それはさておきまして。
一通りを1人でもプレイし、そして偶然4人が集まることもあったので多人数でもプレイしましたが、やはり真価を発揮するのは多人数プレイです。
1人プレイでももちろん楽しめるんですが、けっこう繊細なタップの強弱が必要で、意外に思い通りにいきません。感度は悪いどころが、かなり頑張っていると思うんですが…ゲーム自体がそこそこ難しかったりするわけです。
ところが、それも多人数プレイになると、お互いの競争になるので、難しいことも面白かったりするものです。

特に評判が良かったのは、タップランナーです。
単純明快なんですが、ギミックが大量に仕掛けてあるので何度プレイしても面白いです。
ただ反面で、1位と4位の差が離れすぎると、画面は全員が入るように拡大縮小をするので、ギミックが分からなくなったり背景に紛(まぎ)れてしまうほど小さくなってしまうこともありました。こういうケースを考えて、せめて背景は単純なものでもよかったかも…と思います。

リズムタップも上々。
といっても、良くも悪くもオーソドックスなリズムゲームではあったりするので。

サイレントブロックスは、地味ではありますが意外に白熱しました。
崩れてしまうと最初からやり直しだったりするので、あと一歩のところで「あぁ~!」ということも(笑)

バブルボイジャーは、微妙でした。
あまりこう…タップという操作感にそもそも合っていないというか、とってつけたような気がするので、操作がむしろ難しく感じてしまいましたね。

ビジュアライザーも、イマイチな反応だったかな~。いや、組み合わせによって出てくる特殊な演出を探すという意味では面白いのかもしれませんが、これがなかなか出てこないんですよ。
あと個人的には、特殊な演出が出ている間はタップによる反応は受け付けない状態になるというのが、いきなりストップがかけられたような気がしてちょっとイラッとしました。こういうのは自由気ままに触れられるのがいいので、突然のストップはいい効果をもたらさない気がします。


総評として、各モードの完成度の差が気になるところではありましたが、多人数でプレイするものとしてはかなり良い出来だと思います。
タップによる感度も上々で、チョンと触っただけでも反応するくらいの感度は、なかなか新鮮な体験です。しかも、誰でもすぐにルールが覚えられますしね。

あえて難を言うなら、箱の置く場所に困ることですかね。まあ、それはそういうものですからね(笑)


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