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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『スーパーストリートファイターIV 3D EDITION』 インプレッション

2011年02月28日 13時19分07秒 | 【旧】購入・レビュー話


スーパーストリートファイターIV 3D EDITION
対応ハード : ニンテンドー3DS
開発・発売元 : カプコン
発売日 : 2011/02/26
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : 対戦格闘
プレイ人数 : 1~2人(「チャンネルLive!」は最大6人)
セーブデータ数 : 1つ
通信機能 : ワイヤレス通信・ダウンロード通信・ニンテンドーWi-Fiコネクション・すれちがい通信・いつの間に通信
 ※通信の名前にカーソルを合わせると、通信システムの簡単な説明が表示されます。
CERO : B(12才以上対象)

◆参考データ--------------------------◆
購入価格 : 3,680円(新品)
プレイ時間 : 約4時間
プレイ内容 : CPU戦・ダウンロード対戦・インターネット対戦を一通りプレイ
◆-----------------------------------◆



●= 格闘ゲームの王道が、立体空間で暴れまわる! =●
今作は、PS3やXbox360で発売&ゲームセンターで稼動中の『スーパーストリートファイターIV』のリメイク作品です。
基本的なスタイルはそのままに、3D立体視の対応や充実した通信システムなどが盛り込まれています。

私は、このシリーズ作品をそこまでガッツリプレイしたことがないので、そのうえでの評価であることをご了承下さい。
試せそうな通信は一通り試しましたので、とりあえず評価は今回1回きりとさせていただきます。


●= 操作説明 =●
※変更することも出来ます。

十字ボタンまたはスライドパッド … 移動・ジャンプ・しゃがみ・ガード
Yボタン … 弱パンチ
Xボタン … 中パンチ
Lボタン … 強パンチ
Bボタン … 弱キック
Aボタン … 中キック
Rボタン … 強キック

弱い攻撃ほど素早く出せます。強い攻撃ほどスキが大きいです。

投げ … 弱パンチ+弱キック

投げられる側は、つかまれた瞬間に同じボタンを押すと、投げから抜けることができます。

セーピングアタック … 中パンチ+中キック

セーピングアタックとは、誰でも簡単に出せるカウンター攻撃?のようなものだと思ってもらえると良いです。
セーピングアタックはボタン押しっぱなしで溜めることができ、また、溜めている間は1回だけ攻撃を受けても怯(ひる)みません。(攻撃の種類によっては怯んでしまいます)
そして、攻撃を当てると相手がよろけて倒れます。倒れる前にさらに攻撃を当てることもできるので、セーピングアタックを当てた後にコンボや超必殺技を繰り出すといいでしょう。


●= オリジナル要素 =●
まあ、ルールはご存知の通りなので、過去の『スーパーストリートファイターIV』にはない主なシステムを紹介します。


◆-- 3Dバーサス --◆

本来、このタイプの格ゲーは両キャラクターが向かい合っている状態を真横から見た視点になっています。
今作ではそれに加えて、自分のキャラクターの斜め後ろから見た「3Dバーサス」という視点もあります。自分のキャラクターがより近くに表示されるため、迫力あるアクションを楽しめます。


◆-- タッチスクリーン操作 --◆

下画面に4つの四角アイコンが表示され、それぞれに必殺技などを設定できます。対戦中は、それをタッチするだけで設定した必殺技が出せます。
2種類のタイプがあり、設定できるものが異なってきます。

|-- LITE操作 --|
必殺技や超必殺技が設定できます。
他に、ガードを自動で行なってくれる設定もできます

|-- PRO操作 --|
必殺技ではなく、ボタン同時押しなど全キャラクター共通の操作を設定できます。
必殺技は問題なく出せるけど、ボタン同時押しが難しい…などの人はこちらをどうぞ。

LITE操作は各キャラクターごとに設定でき、PRO操作は全キャラクター共通の設定になります。
設定は、メニュー画面の「オプション」で行います。

◆-- チャンネルLive! --◆
ワイヤレス通信やダウンロード通信をしている他のプレイヤーの対戦を、自分の3DS本体の画面で見ることができます。本来、1vs1で楽しむゲームなので、人数が奇数の時やトーナメント形式で楽しんでいる時とかに利用するといいでしょう。
※インターネット通信による対戦は、見ることができません。
※私は今のところ利用していないので、使い心地については不明です。


◆-- ダウンロード通信 --◆
ゲームソフトを持っている人同士が対戦できる「ワイヤレス通信」に対応しているのはもちろんですが、ゲームソフトを持っていない人との対戦もできます。

流れとしては…まず、ゲームソフトを持っている人が持っていない人に「データの配信」を行ないます。その後、対戦を選んで通信します。
データを配信してもらった側は、プレイヤー同士の対戦だけでなく、コンピュータとの対戦+コンピュータ同士の対戦の観戦もできます。また、データを配信してもらった人同士での対戦もできます。
※3Dバーサスでプレイすることはできません。
※キャラクターについては、どの対戦においても「リュウvsリュウ」しかできません。
※対戦前の演出はカットされています。
※データを配信してもらった側は、電源を切ってしまうと遊べなくなります。



◆-- フィギュアコレクション --◆
すれちがい通信を使ったお楽しみ要素です。

|-- フィギュアの集め方 --|
対人戦やCPU戦で勝つことで「フィギュアポイント」が溜まっていきます。
それを消費して「フィギュアスロット」を利用することで、ランダムでフィギュアが獲得できます。
フィギュアは全500種類。1人のキャラクターにつき1つではなく、かなり多くの種類があります。
※フィギュアポイントは、「ゲームコイン」を消費することでも獲得できます。
※ゲームコインとは? … 本体に内蔵されている歩数の計測で、100歩ごとに1枚獲得できるコインです。


|-- フィギュアの交換 --|
ワイヤレス通信で、フィギュアの交換ができます。
※チームに登録しているフィギュアは交換できません。
※すれちがい通信・インターネット通信で交換することはできません。


|-- チームの登録 --|
5体のフィギュアを設定してチームを作ります。
各フィギュアには様々なパラメータがあり、強いほどレベルが高いです。プレイヤーは、5体のレベルの合計が20以内になるようにチームを作成します。

また、チームに加えたフィギュアの「攻撃」「防御」「命中率」のバランスも細かく設定できます。
攻撃重視にすると攻撃力が上がります。
防御優先にすると、相手から受けるダメージが減ります。
命中率重視にすると、攻撃が当りやすくなります。

設定完了したら「すれちがい通信を開始」を選択することで、すれちがい通信リストにこのゲームソフトのデータが作成されます。
ここを選択しないとすれちがい通信は発生しないので、ご注意下さい。チームを作り直した時も、ここを選択しないと更新されないっぽいです。

|-- 勝敗について --|
すれちがい通信が発生したら、自動で戦いが始まり、そして勝敗が決まります。
仕組みとしては5vs5の団体戦(勝ち抜けなし)で、勝利数が多いほうが勝ちという形になっているようです。



●= モード紹介 =●
◆-- アーケード --◆
次々とCPUのキャラクターを倒していく、1人用のモードです。
設定によって、プレイ中にローカルで対戦相手を探すこともできますし、インターネット通信で対戦相手を探すことも出来ます。見つかり次第「乱入」が発生して、対人戦になります。

◆-- バーサス --◆
自由な正式で対戦できます。CPU同士の対戦を観戦することもできます。
「チャンネルLive!」やダウンロード通信もこちらで。

◆-- 3Dバーサス --◆
斜め後ろからの視点での対戦ができます。
内容は「バーサス」と同じですが、チャンネルLive!やダウンロード通信は利用できません。
※3Dバーサスの対戦を観戦できないかどうか?は不明です。

◆-- インターネット対戦 --◆
インターネット通信で対戦相手を探して、通信対戦を行ないます。
通常の視点と「3Dバーサス」の視点のどちらでプレイするか?を選択した後、対戦相手を探す方法を選びます。

◆-- チャレンジ --◆
次々と指定されるコマンドを入力していく「トライアル」の他、アーケードモードで登場する2つのボーナスゲームにも挑戦できます。

◆-- トレーニング --◆
いわゆる練習用のモードです。自由な設定で、色々と技を練習しましょう。

◆-- プレイヤーデータ --◆
プレイヤーに関する様々なデータを見ることができます。

◆-- フィギュアコレクション --◆
フィギュアの閲覧・獲得・チームを作成してすれちがい通信に登録するなど、フィギュア関係については全てここで利用できます。

◆-- オプション --◆
ゲーム全体の設定ができます。
タッチスクリーン操作の設定もこちらで行ないます。


●= 分かりにくそうな点をピックアップ =●
プレイしていて、ちょっと分かりづらいと思った点を書いておきます。
もちろん、説明書にはちゃんと書かれていますが…。

◆-- アイコンと称号の編集について --◆
インターネット対戦の時に表示されるアイコンと称号ですが、下画面に表示されている時にタッチすることで、いつでも編集できます。(例外あり)

◆-- コメントの設定について --◆
同じくインターネット対戦の時に、アイコン&称号と一緒に表示されるコメント。
これは、対戦相手が見つかった後のメニュー画面で「コメント設定」を選択して、用意されている定型文の中から表示しないコメントを選択することで設定できます。相手をちょっと待たせることになりますが、まあ…仕方ないでしょう。


●= partygameの評価 =●…80点(100点満点)
基本的にはよく出来ていると思います

=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

|-- 充実のモード --|
今作のキモは、あらゆる通信システムによって様々な環境で対戦が楽しめるという点ですかね。
基本はアーケードモードで、かつインターネット通信で対戦相手を探すようにしておけば、探している間もヒマにならずに済むのでいいですね。ずっと遊べてしまいます。

また、タッチスクリーンの操作があることで、初心者が遊びやすくなるのはもちろんのことですが、上級者も「ボタン同時押し」が設定できたりするのでありがたい機能です。
どうしても今作、ボタン同時押しが難しいので…むしろ、あって然るべきなのかもしれませんが。

3Dバーサスは…まあ、良くも悪くもないといったところです。
新鮮ではありますが、カメラ視点がグワングワン動くので、格ゲーを遊ぶうえではあまり優れているように感じません。距離感も分かりづらくなりますしね。

|-- △すごいけど、すごくない? --|
充実したモードは確かに素晴らしいですが…なんか、よくよく考えると「すごいけどすごくない」って感じがするのです。

様々な通信システムを入れ込んでいるのは素晴らしいことなんですが、例えばPS3・Xbox360版とかと比べた時に、新しいことをやっているのか?と言われると、そうでもないな~と思ったわけです。ローカル対戦やインターネット対戦はもちろんそうですし、チャンネルLive!やダウンロード通信も、据え置き型ゲーム機ではそもそも必要ないものです。
もちろん携帯型ゲーム機ということで、外出先で集まって対戦!など、据え置き型ゲーム機と比べるとかなり便利な部分があるんですが、自分の身の回りの環境によっては、別にPS3版とかでいいじゃん…ともなるわけです。要するに、自身の環境に合わせて購入したほうがいいということです。

そして、オリジナリティという点では、すれちがい通信によるフィギュアバトルが一番それにあたると思うんですが、これもよくよく考えたらあまり利用されないのでは?と思いました。
この作品を購入している人は、格ゲーをしたいのであってすれちがい通信をしたいわけではない、という人が多いと思うんです。そして、すれちがい通信は自動で設定されるわけではなく、ちゃんとチームを作ってすれちがい用データを作成しないといけません。
そうなると結果的に、すれちがいデータの作成に目が行き届いていない人が多くて、あまりすれちがい通信が発生しないような気がしました。

むしろ、一番ありがたい新要素はタッチスクリーン操作だったりします(笑)

|-- △ダウンロード通信について --|
あまり明言されていないですが、わりと制限が多いです。
上記の紹介で書いたとおりですが、リュウvsリュウしか遊べません。ゲームソフトを持っている側もリュウしか使えません。だって、ソフトを持っていない側にリュウのデータしか入っていないですからね。

本来、DSの頃に多かったダウンロード通信は、色々選択をした後に通信でデータを送るという形でした。コチラの方法だと、対戦するたびにデータを送るので時間がかかります。
一方、今作ではデータを最初に全部送った後に、改めて通信接続して対戦するというスタイルです。時間がかからないですし、これによってゲームソフトを持っていない人同士の対戦が実現したと言えるでしょう。ただし、できることが限りなく少なくなるのも事実です。
まあ、どちらが良いのか?と言われると大変難しいところですが…やはり、今回の仕様になると結果的にホント「おまけ程度」にしか楽しめないので、せめて何とか2~3キャラクターくらい使えるようにして欲しかったです。いっそ、どちらのダウンロード方法で楽しむか?とか選択できても良かった気もします。

|-- ×ニックネームの入力について --|
ゲームを初めて起動した時、ニックネームを入力する必要があります。
そもそも、本体のニックネームを使えばいいのでは…?と思うんですが、どうなんでしょうね。

で、ここまでは別にいいんです。最初の1回だけで済むので。
問題は、ダウンロード通信でデータを配信した時、データを受け取った側も最初はニックネームを入力しないといけません。当然、電源を切ってしまって、その後またダウンロードすれば、またニックネームを入力しないといけません。
なおのこと、本体の名前を使ってくださいよ…と言いたかったです。

|-- △その他、細々と --|
・そもそも3D立体視になってどうですか?と言われると、何となく新鮮な気はしますし、クオリティも充分ですが、立体視を「活かしている」とは感じませんでした。
スペックの問題なのか背景の動きがなかったりするので、なおのこと立体視があまり活かせていないように感じました。

・インターネット対戦でのラグについては、ピンからキリまであるといった感じです。
全く問題なくプレイできた時もあれば、カクカクでまともにプレイできない時もありました。私は、どちらかというとラグが発生することが多かったです。
格ゲーは感覚的に楽しむ人が多い故に、少しでもラグが発生するとイヤがられるものです。そういう意味では、もう少しラグは抑えて欲しかった気はしました。

・他にこのタイトルを遊んでいるフレンドがいる場合、何らかの方法で知らせることが出来て欲しかったです。
フレンドリストを見て「おっ!あの人がスパIV遊んでるから、フレンド対戦したいな~」と思っても、ゲーム内でそれを相手に伝える手段がないので、結局はあらかじめ時間を打ち合わせておかないといけません。
ちなみに、HOMEメニュー(本体のメニュー画面)のほうでもメールを送る機能はありません。フレンド対戦のためにも、是非出来てほしかったな~…。

・過去のスパIVにもあったのかもしれませんが、ライバルとの対戦で特定のイベントや対戦中の掛け合いがあるのがちょっと嬉しかったです。

・フレームレートはやはり低いようで、見た目的には確かに「とても滑らか」とまではいかないようです。気にならない程度ですけどね。
シリーズ作品をプレイし慣れている人にとっては気になりそうですが、少なくとも、ほとんどプレイしていない私は全く気にならないです。

◆-- 総評 --◆
王道の格ゲーが手軽にも本格的にも楽しめるという点では、充分によく出来ていると思いました。
元々のゲーム制から何かが変わっているわけではなく、故に3D立体視は別にあってもなくてもいいという感じでしたが、DSだとここまでのクオリティは出せなかったでしょうし、PSPだとタッチスクリーンによる操作が入れられなかったでしょう。まあ、3DSでの発売は理にかなっているとは思います。

ただ、このシリーズ作品をやり慣れている人は、ボタン操作の感覚・フレームレート・ネット対戦のラグなどが鼻に付く可能性は高そうです。私は充分操作しやすいと思いますが…まあ、どちらかというと「かつてこのシリーズ作品を遊んでいた人向け」という感じですね。
私は「かつて…」なタイプなので、全く問題なく楽しめています。1人でもじっくり楽しめますし、インターネット対戦のラグに至っては「まあ仕方ないか」と思える人間です(笑)


今回、私は通信まわりのシステムを色々と試したかったという理由で買ったところが強いので、フレンド対戦をすることなく手放す可能性が高いです。
まあ、もし偶然同じタイミングで繋げた時には、よろしければフレンド対戦しましょう…ということで。たぶん難しいとは思いますが(苦笑)
※私の3DSフレンドコードは2449-4569-9639です。

※追記(2011/03/06 13:57)
今作はすでに手放してしまいましたので、フレンド対戦はできません。ご了承下さい。
3DSフレンドは引き続き募集中です!


関連記事:
ニンテンドー3DS ファーストインプレッション 1日目(2011/02/26)
ニンテンドー3DS ファーストインプレッション 2日目(2011/02/27)
※1日目は本体の写真・概要・内蔵ソフトの紹介がメイン。
  2日目は、触ってみて気づいたこと・私の感想がメインです。


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2 コメント

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Unknown (ダイヤ)
2011-03-01 14:08:39
スライドパッドが使えるのならコマ投げ技とかもし易そうです。3DS自分は後々購入予定ですがソフトだけなら3DS版ブレイブルーCS2購入しとうこうかな。
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2011-03-01 17:27:11
>ダイヤさん
私は根本的にヘタなので、それでも難しいコマンド技はなかなか出せませんが…だからこそ、タッチパネル機能はありがたいです。
上手くなりたい人は練習すればいいですし、私はあまり上手くなろうとは思っていないので、タッチパネルに頼っちゃいます(笑)
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