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PS3『ルーンファクトリー オーシャンズ』 ファーストインプレッション

2011年10月08日 15時58分37秒 | 【旧】購入・レビュー話


ルーンファクトリー オーシャンズ
対応ゲーム機 : PS3・Wii
 ※PS3版は「PlayStation Move」対応です(普通のコントローラだけでも遊べます)
発売日 : 2011/02/24
希望小売価格 : 7,140円(税込)
ジャンル : ファンタジー生活ゲーム
プレイ人数 : 1人
セーブデータ : 15個
CERO : A(全年齢対象)

◆== 参考データ ========================◆
購入した対応ゲーム機 : PS3版
購入価格 : 3,827円(中古)
プレイ時間 : 約9時間
◆====================================◆




●= 概要 =●

牧場物語』シリーズの派生作品として生まれた『ルーンファクトリー』シリーズ。
今作はシリーズ最新作で、PS3での発売は初めてです。


シリーズ作品は全てプレイしている私ですが、PS3での発売が初めてということと「PlayStation Move」に対応しているということで、今回私はPS3版でプレイしています。


◆== 基本的な進めかた ==◆

プレイヤーは、主人公のアゼル&ソニアとなって、島での生活を自由に楽しみます。
寝る時間も自由ですが、あまり夜更かしすると次の日に響きます。
※名前は変えられます。

だいたいは、過去のシリーズ作品と同じです。
・体力を示す「HP」と、行動力を示す「RP」がある
・何か行動するたびにRPが減り、RPがなくなるとHPが減る
・住民からのクエストがある
・お風呂での回復、雑貨屋・鍛冶屋などで売買できる
・鍛冶・料理ができる
・仲良しブラシでモンスターを仲間にして育てられる

以下、これまでのシリーズ作品と違う点を、軽く説明します。



◆== 巨大ゴーレムについて ==◆

2日目より、この巨大ゴーレム「ユミル」に乗れるようになります。移動したり、敵が出てきた場合は攻撃したりできます。
また、□ボタンで海面を叩くと、周辺に眠る島を探すことができます。見つけたら、R1ボタンで引き上げて、新たな島を発見しましょう。発見した島には、主人公が上陸できるようになります。

なお、この巨大ゴーレムにも、主人公とは別に「HP」や「RP」が存在します。移動するだけで減ってしまうので、1日の行動量には注意しましょう。
また、巨大ゴーレムの中にはモンスター小屋もあります。ここで、仲間にしたモンスターを育ててあげましょう。


◆== 島について ==◆

島には、「大きな島」「小さな島」があります。
大きな島の場合は、一度見つけると、以後はずっと海上に存在しています。
小さな島の場合は、巨大ゴーレムが島を持ち上げている間だけ上陸でき、島を投げると再び海中に沈みます。上陸するには、再び島を引き上げましょう。

また、島の中には”石化”しているものもあります。
島の各所にいる「スピリット」という生物を獲得して、石化した島に放してあげることで、石化が解除されます。


◆== 作物について ==◆

『牧場物語』シリーズと同じで、畑を耕す・種を植える・水をあげるなどして作物を育てる…というのが、これまでのスタイルでした。
今作では、自分で作物を育てるという概念がなくなりました。

1つ上で「石化した島」について説明しましたが、石化を解除した後「精霊の杖」を装備します。
移動して、画面下に”芽吹き点”と表示されるところで精霊魔法(□ボタン)を使うことで、芽が出ます。
あとは、モンスターに育てさせることで、定期的に様々な作物が生えてきます。季節によって、生えてくる作物は様々です。

モンスターに育てさせるには、モンスター小屋にある「モンスター台帳」で設定します。モンスターごとに育つ作物も違うので、必要な作物に応じて設定しましょう。
ただし、仕事をお願いするには「なかよしクッキー」をストックしておく必要があります。いわゆるエサですね。



◆== 戦闘について ==◆

基本的にはこれまでとほとんど同じですが、2段ジャンプができるようになったことや、アゼルの華麗なコンボ攻撃により、さらにアクション要素の高い戦闘になっています。
モンスターは「モンスターゲート」から生み出されるので、これを攻撃して消し去らないとモンスターが出現し続けます。

モンスターからのダメージによってHPが0になってしまうと、強制的に自宅へ戻され、HPやRPがあまり回復していない状態で次の日を迎えてしまいます。
もう、1回経験しちゃったので(笑)



■== partygameの評価 ==■ … 81点(100点満点)
長く遊ぶ作品だけに、手触りを大事にしています


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

||== 後からじわじわと分かる手触りの良さ ==||
ここらへんの良さは、Wii『ルーンファクトリー フロンティア』から受け継がれている印象です。

最初は操作する内容も多かったり、いくつかの便利機能も入っているので、慣れるまではちょっと大変かもしれません。しかし、慣れてくるとこの操作スタイルがけっこう良いと思えてくるハズです。
細々とした改善点はまだあるように思いますが、あらゆる状況を想定して作られたスタイルとしては、理にかなっているように思います。

||== アクションはさらに華麗に ==||
アクションRPGとして徐々に進化し続けるのも、このシリーズ作品の強みです。
今回は、イメージとしては『無双』シリーズみたいな感覚ですかね。敵がワラワラ出現するという意味ではなく、簡単操作でコンボや必殺技が出せたり、コンボ攻撃もかなりアクロバティック?なので、簡単操作で爽快にプレイできるという点で通ずるものがあるように思います。

||== アクセントが多い ==||
シリーズ作品でずっと受け継がれている「スキルアップシステム」というものがあります。
今回は、歩くとかジャンプするとか話しかけるとか、単純な行動の1つ1つがそれぞれスキルの項目として存在します。スキルアップすると、スキルレベルが上がって各項目に応じて能力が上がる・消費が抑えられるなどがあり、さらにRPが少し回復します。
なので、何気なく行動しているだけでスキルアップがじゃんじゃん発生します。同じことの繰り返しになりがちな作品だけに、ありがたいアクセントです。

||== △ 作物を育てるという概念の廃止について ==||
わりと、あれが稼ぎどころの1つだったので、何となく今回はお金がたまりにくいイメージです。

とはいえ、本格的に作物を育てるという楽しみは本家の『牧場物語』シリーズがやっていますし、こちらはあくまで別路線を進むスローライフゲームということなので、思い切って廃止したのは1つの考えとしてアリだと思います。
もちろん、人によってはガッカリでしょうけど。

かといって、別に思い通りの作物が作れなくなったわけではありません。
モンスターごとに育ててくれる作物は決まっているので、いろんな種類のモンスターを仲間にして、用途に応じて育てるのをお願いするモンスターを変えれば良いだけです。
こちらのほうが親しみやすいと感じる人も、いるでしょうね。

||== △ 巨大ゴーレムについて ==||
これまでにないアクセントとしては良いと思いますし、探究心とかも多少はくすぐられます。
最初、手さぐりで探さないといけないのかと思いましたが、クエストで印の海図を貰えますので、ご安心を。

しかし、巨大ゴーレムのHP・RPを回復する手段は今のところ見つかっていないので、HPがなくなってきたら、もうその日ゴーレムは動けません。
さらに、巨大ゴーレムを通してでないと島には上陸できないので、何もないところで立ち往生してしまうと、その日は島で戦って強くなる!ということもできなくなります。


なので、見つけた島には、ワープできる何らかの手段(専用のアイテムを使うなど)が欲しかったです。
まあ、それをやっちゃうと巨大ゴーレムの存在感が薄れるのも分かるんですけどね…。

||== △ キャラクター表現がどことなくぎこちない ==||
今回、立ち絵がイラストではなくて3Dグラフィックになりました。
動きのモーションが入ったので、良くなった部分もありますが、逆にもっとぎこちなく感じる部分もありました。特に、各キャラクターの感情を表すモーションがそんなに多くないので、セリフと動きが合っていないと感じることも、ただあります。
まあ、ここらへんは『ルーンファクトリー フロンティア』(こちらはイラスト)もそうでしたが、私はそのうち慣れたので、こちらも慣れるかな?

||== △ ジャンプをもっと活かして欲しいです ==||
このシリーズでは初めて「ジャンプ」ができるようになったので、これで移動がラクチンになる…かと思ったら、街では柵のある境目や、ちょっとしたモノが置いてある箇所はほとんど飛び越えられません。
島の段差は大抵飛び越えられますが、街で「いや、これくらい飛び越えてよ~」と思うところを、わざわざ飛び越えられないようにしているので、かなりまどろっこしく感じました。
せっかくのジャンプが、戦闘では活かせるものの、快適な移動手段としては活かせていません。そこは割り切って欲しいように思いました。

||== △ その他、細々と ==||
・「PlayStation Move」の必要性は、ほとんどないと思います。ポインタで快適に操作できるとかそういう事でもないので、普通のコントローラで事足りるでしょう。

・カメラ視点を自由に動かす操作がありません。(L1ボタンでカメラが背後に回りこみます)
おそらく、Wii版のスタイルに合わせてPS3版を制作したんだろうな~と思われます。Wiiのヌンチャクスタイルでは3Dスティックが1本しかないので、カメラ視点を自由に動かす操作がなくても仕方ないと言えますが、PS3の場合は2本ありますからね。右スティックに「ノックをする」とか入れるくらいなら、やはりカメラ視点を自由に操作できる仕組みが欲しかった気がします。

・住民が、1日か2日話しかけ忘れただけで「久しぶりだね~」と言われることに、ちょっと違和感を感じます。1週間以上話しかけていないとかなら、まだ分かるんですが…。

◆== まとめ ==◆
長く遊ぶ作品ということで、手触りの良さを大事にしている様が伺えました。フロンティア版と同じで、遊び続けることで魅力が分かってくる作品です。
ただ、最初の数時間で合わないと判断して投げ出す人も多いと思います。そこはどうか堪えて、もう数時間遊んでみてください。

最初は、操作周りや巨大ゴーレムの存在など、慣れなかったり面倒だと感じるところもあるかと思いますが、慣れてくれば意見が変わる可能性が高いと思います。
ゴーレムも最初は移動が超面倒ですが、そのうち「全体マップを利用しての高速移動」ができるようになるので、面倒に感じなくなります。
まあ、そんな風に感じられるようになってくれば、徐々にハマってくるでしょう。

キリの良いところまでプレイしてみたら、セカンドインプレッションを書く予定です。

|========================================================|
   万人向け ← ○○○○●○○○○○ → 熟練者向け
 操作まわりがけっこう色々とあるので、『牧場物語』シリーズよりはコアユーザー寄りです。
|========================================================|
    手軽に ← ○○○○○○○○○○ → じっくり
 セーブは自宅でいつでもできますが、何となく、1日の始めか終わりでセーブしたいですよね~。
 ちなみに、ゲーム内時間の1分=1秒くらいなので、1日でだいたい15~20分といったところです。
 ※建物の中では、時間が止まります。
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  思考タイプ ← ○○○○○○○●○○ → 感覚タイプ
 住民と仲良くなるには、欠かさずお話。強くなるには、積極的に戦う。
 行動力が大事なゲームです。
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 爽快感重視 ← ○○●○○○○○○○ → 達成感重視
 自分なりに目標を立てて暮らしてみましょう。戦闘でそれなりの爽快感あり。
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