『アメイジング・スパイダーマン』
製作国 ―→ 2012年アメリカ映画
上映時間 ―→ 2時間16分
配給 ―→ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映倫区分 ―→ G(全年齢対象)
備考 ―→ 3D版あり
■====== 簡単なご紹介 ======■
アメリカンコミックで有名な「スパイダーマン」の実写映画です。
映画として何作品か製作されていますが、今回は全てを一新。製作スタッフはもとより、登場人物やストーリーなどが、これまでとは異なるものになっています。
◆=== あらすじ ===◆
ごく普通の青年ピーター・パーカーは、8歳の頃に両親と離れ離れになってしまいます。
13年経ったある日、失踪した父親の秘密を知り、関係者の研究所へ。そこで、実験に使用されていたクモにかまれてしまうことで、彼に”ある力”が…。
最初はその力に戸惑いと高揚を隠せずにいましたが、ある悲しいきっかけにより、彼のスパイダーマンとしての道が始まっていきます。
■====== partygameの評価 ======■
○=良い △=まあまあorちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
翻訳タイプ ―→ 日本語吹き替え版
見に行ったメンバー ―→ 私と両親
2D or 3D ―→ 2D版で見ました
前情報 ―→ 見ていません
これまでのシリーズ作品の経験 ―→ 初代「スパイダーマン」を見た…と思うけど、ほとんど覚えていないので初見同然です(笑)
◆=== 演出や見た目について ===◆
○ ―→ 全体的に、申し分なしの演出。
スパイダーマンおなじみのクモ糸を使ったフライトアクションは、違和感なくダイナミックに演出。高いビルからいきなり飛び降りる演出が何度もあったりと、きっと3Dで見たら肝を冷やしそうな場面も。
スパイダーマンとしての活躍をダイナミックに演出しているからこそ、普通の青年としての静かな暮らしとのメリハリが際立って、それぞれの主人公の顔をより強く感じられると思います。
△ ―→ たまに、カメラの動きが激しくてよく分からないことが。
まあ、これは”しいて言うなら”レベルです。戦っている時なんかは、どうしてもカメラの切り替わりが激しかったりするもので、しかもそれが(照明が)暗い場面だとなおのこと分かりづらいです。
ま、すごいことになっているんだな、ということは分かると思います(笑)
◆=== 人物と物語について ===◆
○ ―→ ”不器用”な主人公が、なかなか素敵です。
あくまで「ごく普通の青年」ですからね。女性と話す時なんかは恐ろしくぎこちないですし、おそらく最初は皆、彼に対して”手に入れた力に多少溺れている様”を感じるので、少々気に入らないと思う部分もあるでしょう。
しかし、周りの人に支えられることでしっかりと成長していき、最後には多少なりとも好感がもてていると思います。周りに支えられているという部分をしっかりと描写していることが、好感につながっているんでしょうね。1人で戦っているわけではない!みたいな。
○ ―→ 活躍の裏で描かれる”親と子の関係”も、素敵でした。
実際には、両親はいなくなっているわけので叔父と叔母との関係になりますけどね。しかし、何よりもここの支えが主人公にとって一番の支えだったことが、すごく感じられました。交わす言葉はさほど多くありませんが、ゆえに見える愛情というのがあるように思います。
○ ―→ ユーモアも忘れずに盛り込まれています。
要所要所で、クスリとできる小ネタが挟まってきます。先ほども言ったように、最初は主人公に対してあまり共感できない部分もあるので、笑えるようで笑えない部分もあるかもしれませんが、ここらへんは人それぞれでしょうかね。
ただ単に笑える小ネタではなく、見る人によって”笑い”とも”驚き”とも”恐怖”とも捉えられるように思います。それもまた、今作の1つの特徴ですかね。
○ ―→ 日本語翻訳は、違和感なかったと思います。
ぎこちない場面も、しっかりとぎこちないです(笑)
△ ―→ 物語は、今回では完結しません。
失踪した父親の秘密を知るところがきっかけになっていますが、最後に父親と再会するのかと思いきや、それは次回作以降におあずけのようです。
ただし、1つの物語としてはまとまっているので、物足りなさとか尻切れしているというのは、あまり感じませんでした。一応、前情報として知っておいたほうがいいかも?という程度です。
■====== まとめ ======■
ドラマチックでリアリティな部分をしっかりと描写している、共感できるスパイダーマンになっていると思います。
これまでの映画のスパイダーマンがどんな感じだったのか思い出せないので比較はできませんが、今作は、ヒーローというわりにはかなりリアリティというか実質的な部分を大切にしている作りに感じました。それを見ていると、無意識のうちに感情がコントロールされ、最後には良かったと思える結末を、きっと味わっていただけることと思います。
ヒーローにだって戦う理由はあるし、支えてくれる人もいる。そんな人としてのつながりを感じる作品でした。
両親に連れられて見に行ったので、私個人は正直あまり興味がなかったのですが、そんな私でも良かったと思えましたし、ストーリーが未完であるからには、次もせっかくなら見に行きたいかな~と思わせてくれました。
2時間半近くあり、少々長めではありますが長く感じさせない没入感もありますので、きっと見に行って損はさせないと思いますよ。是非どうぞ。
なお、クモが苦手な人は若干のご容赦を(笑)
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