セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

任天堂ゲームセミナー作品No.20『FloWooooT』 インプレッション

2011年06月02日 22時15分22秒 | 【旧】購入・レビュー話
今年も『任天堂ゲームセミナー』受講生作品は、「みんなのニンテンドーチャンネル」「DSステーション」「ニンテンドーゾーン」にて配信中です。
興味のある人は、是非遊んでみてください。無料です。

※以下、赤枠の画像が上画面。黄色枠の画像が下画面になります。




さて。今年の最後を飾るのは『FloWooooT(フロウート)』という作品です。
クラゲたちをゴールまで導くアクションゲームです。
※配信期間
 みんなのニンテンドーチャンネル … 5月25日(水)~6月7日(火)
 DSステーション … 5月26日(木)~6月8日(水)
 ニンテンドーゾーン … 5月27日(金)~6月9日(木)



●= 遊びかた =●


これは、チュートリアル画面です。
小さなクラゲたちが海の中を漂(ただよ)っています。


画面をタッチスライドすると、半透明な線が引けます。
すると、そこに”水流”が発生します。線を引いた方向に向かって流れるようになり、クラゲたちをその水流に乗せて移動させます。
プレイヤーが行える操作は、たったこれだけです。


で、これがステージ攻略中の画面です。
ステージの一番奥にある渦に飛び込めば、ステージクリアです。

道中には、泡に包まれた仲間がおり、クラゲで触れることで助けることができます。
ステージ中にいる仲間の数は、上画面下部の「クラゲカウント」に表示されています。
ステージクリア時は、ゴールまで連れて帰ったクラゲの数に応じて、ゴールド・シルバー・ブロンズのメダルが獲得できます。

敵キャラやギミックに触れてしまったクラゲは、消滅してしまいます。
王冠をかぶったクラゲが消滅すると、王冠が出現します。5秒以内にクラゲで触れて王冠を獲得しないと、ゲームオーバーとなります。


●= メニュー画面 =●


全12ステージが楽しめます。
エクストラステージ的なものは出現しませんでしたが…もしかしたら、全ステージでゴールドメダルを獲得すると出てくるとか、あるかもしれません。ま、各自でお試し下さい。


■== partygameの感想 ==■
間接的に操作するアクションゲームですが、概ね思ったとおりに操作できます。
ギミックに体当たりしてしまいそうな時は、大急ぎで”逆流”を作ってあげれば止められますし、水流はただクラゲを移動させるためだけに使うわけではありません。ときには、ステージにあるギミックを動かす時にも必要になってきます。

個人的にこの作品は、他の受講生作品と比べてステージ構成のバリエーションが豊かに感じました。
ただ単に難しくなっていくのではなく、このプレイスタイルを活かしたステージ構成が次から次へと出てきて、良いアクセントを加えています。常に新しいギミックがあることで、プレイヤーに継続的な刺激を与え、飽きることなく楽しめる。アクションゲームに求められる、大きなポイントの1つですね。

ちょっと気になった点があるとしたら…画面のスクロールは基本的に、王冠をかぶったクラゲを基準にして動きます。
なので、クラゲを置いてけぼりにしてしまうと、連れ戻しに行くのがなかなか大変です。一応、はぐれてしまったクラゲのいる方向はアイコンで示されるんですけどね。任意で画面をスクロールさせて欲しいと感じてしまいました。
まあ、その難しさもまた魅力なのかな~とか思ったりします。

ということで、この作品もなかなか良かったです。比較的地味な作品ですが、ステージ構成など基本的な部分はしっかり考えられている印象でした。


■== 2010年度受講生作品のまとめ ==■




こうして見てみますと、今年度はアクション系の作品ばかりでしたね。
タッチペンオンリーなのはいつも通りとしても、アクションに偏ったというのは…そういうモノを作りたいという受講生ばかり集まっていたということでしょうか?
ゲームとしてのクオリティは充分高いと感じましたし、タッチペンのみで操作できるということで敷居は比較的低いものばかりでしたが、もっとこう…強い個性のものとか、もっと弾けた作品とか、もっと違う方向性の作品とかも遊びたかったです。

なぜ偏ったのか?個人的に考えてみましたが…単純にオリジナリティを形にするという考え方だったのが、”商業的な点も踏まえたゲーム作り”という考え方に変わったのかもしれません。

個性が強い作品というのは、遊んでみれば面白いことも多いですが、実際に販売すると想定した場合、そもそも手に取ってもらいにくいという弱点があります。
商業的に考えれば、今回のラインナップのようにシンプル操作で楽しめるアクション。さらに言うなら、デザインもシンプルもしくは可愛らしいタイプ。そういった作品が、DSでは受け入れられやすいですよね。なので、今回の受講生作品では、商業的な部分も重視した結果、こういうラインナップになったのではないかと思っています。


今年度は残念ながら「任天堂ゲームセミナー」が実施されないので、来年は受講生作品が楽しめませんが、また復活するといいですね。
もしかしたら、来年度からはニンテンドー3DSでの開発になるかもね?


関連記事:
ゲームソフト 評価タイトルリスト:ニンテンドーDS その他
※こちらで、過去の受講生作品が見れます。ただし「任天堂ゲームセミナー2006」の作品は諸事情で遊ぶことができなかったので、記事を書いていません。ご了承ください。

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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