『Another Century's Epidode Portable
(アナザーセンチュリーズエピソード ポータブル)』
対応ハード : プレイステーション・ポータブル
発売日 : 2011/01/13
希望小売価格 : 6,279円(税込)
ジャンル : ロボットアクション
プレイ人数 : 1~3人
セーブデータ : 3つ
通信機能 : アドホック通信対応
※アドホック通信…人数分のPSP本体+人数分のゲームソフトで通信できるシステムです。
CERO : A(全年齢対象)
◆-参考データ-------------------------◆
購入価格 : 1,680円(中古)
プレイ時間 : 約4時間
プレイ内容 : ミッションを20ほどクリア
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●= 手のひらに広がる、夢の共演ロボットアクション! =●
今作は、PS2とPS3で発売された『Another Century's Epidode』シリーズの最新作です。
携帯ゲーム機での発売は初めてで、最大3人での協力プレイが楽しめます。
今回、1回目のインプレッションとなります。
20ほどミッションをクリアしました。あと、マルチプレイは経験していません。
●= 概要 =●
好きなロボットを操作して、1つずつミッションをこなしていきましょう。
自分が操作するロボット1体+僚機としてサポートしてくれるロボット2体を選択して、出撃します。
敵の全滅・味方の戦艦を守るなど、勝利する条件は様々です。
ロボットには、体力を表す「AP」というものがあります。攻撃を受けてしまうと減っていき、0になると撃墜されます。
これまでは撃墜されるとミッション失敗でしたが、今作ではAPが半分回復した状態でスタート地点に復活します。ただし、制限時間が大きく減少します。(制限時間が0になるとミッション失敗)
とりあえず、いくつか特徴的なシステムを。
◆-- 弾数システム --◆
これまで過去のシリーズ作品では、武器ごとに様々なスタイルや条件があったりしましたが、今回は全ての武器が「弾数制」になっています。
当然、弾数が0になると使用できなくなります。時間が経っても回復しません。しかし、弾数になったことで、全ての武器が状況や条件に縛られることなく使用できます。
◆-- 補給ポイント --◆
各ミッションには、いくつか「補給ポイント」があります。
ロックオンした状態で近づくと、AP&武器の弾数を回復できます。強力な武器(=弾数の少ない武器)は、回復しづらかったり、なかには回復しないものもあります。
◆-- カスタムアクション --◆
敵を倒すなどすると、様々な種類の「チップ」を獲得できます。
そのチップを合成することで、特殊な武器を獲得できます。手に入れた武器は、各ロボットの武器スロットに”はめ込む”ことで使用できます。
◆-- コンビネーションゲージ --◆
敵を倒すなどで増えていきます。
このゲージが3分の1以上たまった状態で×ボタン+□ボタンを押すと、敵の動きを一定時間遅くする「コンビネーションアタック」を。ゲージが満タンになった状態で○ボタン+△ボタンを押すと、強力な合体攻撃を繰り出せる「クロスオーバーアタック」を使用できます。
※クロスオーバーアタックは、ボタンを押しっぱなしにして、一定時間内に他の味方ロボットが近くまで来てくれると発動します。
◆-- カスタムBGM --◆
PS3版でもあったシステムで、MP3ファイルの楽曲をゲーム内のBGMとして使用できます。
タイトル画面で「BGM CUSTOM」を選択すると、メモリーカードの「MUSIC」というフォルダの中に「ACEP」という専用のフォルダが作成されます。
次に、パソコンなどを使用して、それぞれ対応したファイルに使用したいMP3ファイルをコピーします。
そして、ゲーム内の「オプション」→「BGMタイプ」をカスタム楽曲に設定すると、カスタム完了です。
■== partygameの評価 ==■ … 60点(100点満点)
PS3版よりは楽しめているかな…という程度
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|-- ○表現力と操作感覚は良し --|
PSPにしては、ロボットのアクションやエフェクトなどの表現力は頑張っているかと思います。
操作感覚に関しては、昨年の「Games Japan Festa 2010」での感想を参考にしていただいたらと思います。利点難点色々書きましたし、過去作品でできたことができなくなっていたりします(上昇&下降でのダッシュなど)が、慣れればそんなに気にならなかったです。私は。
|-- △ストーリーは皆無 --|
今回、ストーリーはバッサリ捨てています。ミッションをただただこなしていくだけで、戦闘中もストーリー的な会話は全くありません。(オペレーターの台詞はありますが)
このシリーズ作品を購入している人のほとんどは、参戦している作品のロボットを操作したいとか、ストーリーの絡みを楽しみにしているハズです。そういう人からすれば、許しがたい仕様でしょう。
ただ私はPS3版において、全ての会話にボイスがあったことに対してくどい思いをしましたし、PSPは容量的に厳しいところもありますし、携帯ゲーム機ということでテンポよく楽しめるのもアリかと思いました。…ほとんどの人は納得しないでしょうけど。
|-- △弾数システムについて --|
弾数で統一するのはこれまでにあまりなかったですね。
個人的には、これまで様々な条件(APが一定以下など)が必要だった強力な技が、条件に縛られずにいつでも使用できるのはありがたいと思いましたが、補給システムを付加したのはちょいと面倒に感じました。
弾数システムにしつつも、これまで通り時間とともに回復するでも良かった気はします。
|-- △難易度バランスが大味 --|
補給システムがあることや、撃墜されても復活することなどがあるためか、全体的に受けるダメージが大きい気がしました。特にボス級の敵相手だと、2~3回のダメージで撃墜されることも。
まあ、今回は協力プレイができるということで、そちらを前提にしたバランス調整になっていたのかもしれませんが…それにしても、撃墜されてはスタート地点に戻されて、無駄に往復させられる羽目になるので、もう少しバランスは考えて欲しかったです。
|-- ×カスタムBGMについて --|
MP3ファイルを使用できるのはいいんですが…利用するまでの手順に難ありです。
普通に考えればゲーム内で全て設定できて当たり前だと思うわけですが、この作品では…最初にフォルダを作成して、その後ゲームを一旦終了してパソコンなどでフォルダに曲を入れ込む必要があります。PSP本体では、フォルダへのコピーは無理っぽいです。
しかも、どのフォルダがどの場面&どの作品の曲に対応しているかは「オプション」でしか確認できず、取扱説明書にも書いていないという有様。これじゃ、みんな面倒になって利用しないでしょう。私は、ゲシュペンストの曲だけはいつものに変えましたが(笑)
|-- ×登場する機体について --|
まだ序盤だと思うので、これからまだ新しい機体が出てくるのかもしれませんが…でも、周辺の情報とか評価を聞く限りでは、かなり少なそうです。
ほとんどの作品が主人公のみ参戦しているという状況で、ヒロインとか主人公の相棒的な位置づけのロボットすら参戦していない作品も多いようです。一方でなぜか、ゲシュペンストだけたくさんのタイプが用意されているという一面も。そもそも、ゲシュペンストが参戦しているのも知らなかったです。
私は、バンプレストオリジナルが好きなのでまだいいんですが…版権作品を楽しみたい人からすれば、これも許しがたい話でしょうね。いかにも「作れなかったぶん”かさまし”しました」という感じで。
◆-- 総評 --◆
あくまで私個人の評価としては、お手軽さなどを考慮すればPS3版より楽しめていたりします。
ただ、以前から何度も言っている通り、私は版権作品を知らずに購入して楽しんでいる、珍しいタイプのユーザーです。なので、まだこの点数を付けられていますが…版権作品を楽しみにしている人には、全くオススメできないと思います。
あとはPSPということで…容量の問題は無視できません。PS3(25GB)はもちろん、PS2(4.7GB)よりも容量は遥かに少ないです。(PSPの容量は1.8GB)
なので、どうしても全体的にシステムやボリュームを削減せざるを得ないことは理解しているつもりです。その考え方でも評価は違ったりしますが、普通のユーザーはそんなこと知るか!って話なので、言い訳にしかならないですよね(笑)
まあ、これに懲りて…このシリーズ作品は今後、据え置き型ゲーム機でしっかり作っていって欲しいように思います。
そこまでプレイするかどうか?のほうが心配ですが。
※予想通り、シナリオクリアまでプレイせずに手放したので、セカンドインプレッションはありません。あしからず。
関連記事:
PS2『Another Century's Episode 2』最初のレビュー(2006/03/29)
PS2『Another Century's Episode 2』クリア後レビュー(2006/03/31)
PS2『Another Century's Episode 3』ファーストインプレ(2007/09/06)
PS2『Another Century's Episode 3』クリア後のセカンドインプレッション(2009/09/07)
PS3『Another Century's Episode:R』 ファーストインプレッション(2010/08/23)
PS3『Another Century's Episode:R』 セカンドインプレッション(2010/09/16)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
私はそれでもいいと思ったんですが、本来のターゲット層からしたらどうでしょうかね…?
ましてや、ロボットアニメ作品系のゲームっていわゆる「オタク」が多いので、いつも以上にうるさいユーザーが多いように思います。そういうユーザーは、ちょっとでも劣化したところがあるだけでも気に入らないくらいですからね。
ACE3とか進めないと参戦しないユニットとか多かったですから。