PSP『ロックマンDASH 鋼の冒険心』 インプレッション

　
（※右側は、2が一緒になったバリューパックです）

『ロックマンDASH　鋼の冒険心』
対応ハード ： PSP
発売元・開発 ： カプコン
発売日 ： 2005/08/04
希望小売価格 ： 単体 2,079円（税込・廉価版）・バリューパック 3,140円（税込）
ジャンル ： フリーランニングRPG
プレイ人数 ： 1人
CERO ： A（全年齢対象）

※シナリオクリアしてのインプレッションです。
※シナリオクリアまでのプレイ時間は、約8時間でした。


●そこに冒険心があるかぎり突き進む 3Dロックマン作品
今作は、PS1で発売された同タイトル作品のリメイクです。
ロックマンシリーズでは初めての3D作品（でいいのかな？）で、従来よりもストーリー性の強い作りになっています。

今回の主人公であるロックと、相棒のロール。そしてなぜかロックに付き添っているナゾのオサル、データ。
ある日、彼らを乗せた飛行船が、とある島に不時着します。飛行船を元通りにするため、動力源となるディフレクターを集めているうちに、島に隠された秘密に迫ることになります…。


●簡単に操作説明
方向キー…移動
アナログパット…視点移動
○ボタン…話す・調べる・エリア移動
×ボタン…ジャンプ
STARTボタン…メニューを開く・デモのスキップ
SELECTボタン…全体マップ表示

□ボタン…ロックバスター（通常攻撃）
ロックバスターが撃てない場所では、キックになります。

△ボタン…特殊武器の使用
装備しているものによって、効果が変わります。
特殊武器は一度に1種類しか装備できません。装備変更は、セーブや武器の開発ができるサポートカーで行えます。

LボタンorRボタン…カメラ視点の回転
Lボタンを押しながらRボタン…ロックオン
近くにいる敵に視点が定まり、そのままロックバスターで当てられます。


●簡単にシステム説明
◆パーツの装備
装備することで、ロックの能力を上げられます。
能力には「攻撃」「弾数」「連射」「射程」の4種類があります。どれを重視するかは、あなたの好みでどうぞ。

◆ジャンク屋
ゼニー（この世界のお金）で、パーツやその他いろいろ購入できます。
・エネルギーボトル…使うと、ライフ1つ分回復します。カラになったボトルは、ジャンク屋で補給すればまた使えます。
・アーマードボディ…ダメージを軽減します。

◆ロールができること
・アイテム開発…入手した様々なアイテムで、新しい武器やパーツを開発します。選択すると、ロールが入手アイテムに応じて自動で開発をしてくれます。
・特殊武器の入れ替え…装備する特殊武器を入れ替えます。
・特殊武器の強化…ゼニーを消費して武器を強化できます。攻撃力や射程など、強化する部位は1つではありません。

◆データができること
・セーブ…データのセーブを行います。…データだけに（寒）
・エネルギーチャージ…ライフや特殊武器のメーターを満タンにします。
・ヒント…次に何をするかを忘れた時に教えてくれる他、簡単な攻略法なども教えてくれます。


◆partygameの評価◆…82点
操作性に少々難アリ　しかし普通に完成度の高いアクションゲーム
基本的には完成度が高く、けっこう面白いです。
これまでアクションが全てだったロックマンの作品に、いわゆる「表情」というものが付き、何かと愛着の湧きやすい作品になったように思います。各キャラの存在も非常に立っています。
派手さはそんなにありませんが、堅実な積み重ねが確実に次へと繋がる感じが良く、難易度もちょっと高めでやり甲斐がありました。ボス戦でけっこうゲームオーバーになりましたが、重ねるうちに攻略法が分かってきて、2～3回目には倒せる感じがいいですね。
クリアまで8時間というのはボリューム的にはちょっと少ないですが、クリア後は難しいモードが追加されるみたいなので、物足りない人は2周目に挑戦したら良いかと思います。とはいえ、私は「あれ？8時間しかやってないの？」と思ったので、体感プレイ時間は思ったより長いようです。

難点に感じたのは、操作性です。まあ…元々PS1のゲームをPSPに持ってきたので、仕方ないところもあるかと思いますが。
最も気になったのはロックオン機能。敵が出てきたら基本はロックオンして攻撃ですが、このロックオンがいまいち使いづらいのです。攻撃したら届く距離にいるのにロックオンしてくれなかったり、似たような距離に複数の敵がいる場合、定期的にロックオン先が変わってしまったり…ちょっと不安定でした。特に複数の敵に対しては、近いほうに合わさるわけでもなく、法則性がよく分かりませんでした。
ちなみにロックオンを自動にすることもできるんですが…上記の理由で、個人的にはあまりオススメできません。

あと、これは慣れればそうでもないんですが、基本はロックがカメラに対して背面を向ける形になります。
ロックが立ち止まった時は、どの方向に移動していたとしても、カメラに対して背面を向くようになります。移動していた方向には向きません。そのため、行動によっては向きを合わせるのが難しかったり、カメラがグワングワン回って人によってはちょっと酔いそうになるかも…ということがありました。
○ボタンを押すとロックの向きにカメラが合わせてくれるみたいですが…これはこれで酔いそうですし、利便性もイマイチだったので、あまり使用していません。


とはいえ、気になるのはそのくらい。他の点については及第なので、操作に慣れれば、どんどん楽しむことができます。短い時間ですが、終わった後にはいろいろなキャラクターが記憶に残る、良い作品だと思います。
とりあえず、私はこのまま続けて『ロックマンDASH2 大いなる遺産』に乗り込みます。