まずは、掲載が遅れて失礼いたしましたです。
さて、「任天堂ゲームセミナー2007」の受講生作品。トリを飾るのは「ワタシのオトちゃばこ」というゲームです。
マイクに吹き込んだ音を、つついたり切ってみたり、つなげてみたり…。って言っても、訳わかんないですよね。
ひとまずスタートしてみましょう。
「マイクテスト」をタッチすると、マイクの音声チェックができます。ちゃんと4までランプが点灯するか確認しましょう。
まず最初に、説明が一通り流れます。
「ロクオンする」をタッチして、マイクに向って声でもなんでもいいので「音」を吹き込みましょう。
すると、グラフのようなものが出てきて、録音完了です。
やり直したいなら「いいえ」を。OKなら「はい」をタッチします。
録音が完了すると、録音した音が「もや球」という1つの球体となって生まれます。
で、操作へ。
下画面にいる丸い物体が「もや球」です。
ここでは、もや球に色んなことをしてみて、色んな変化した音を楽しみます。というか、それがこのゲームのメインでの遊びです。
●上画面
薄いピンクのマークは、もや球の操作方法を表しています。が、それは自分で探し出さなくてはいけません。いろいろやってみて、新しい操作が見つかると、薄いピンクのマークがハッキリと表示されます。
見つけた操作方法は、ここの他に下画面のメニューからも見ることが出来ます。
「見つけたあそび」というのは、言うなれば条件を見つけるゲームのようなものです。例えば、「もや球を○○する」とか「もや球を○○する」とか(同じ(笑))
条件を満たすと、その遊びを発見したことになり、「見つけたあそび」が増えていきます。見つけた遊びの一覧は、下画面のメニューから見ることができます。
あと、マイクは何か?というと…おそらく、歌うことのできる歌の種類を示しています。
下画面でマイクを選択してもや球に使うと、音楽に合わせてもや球が歌いだします。そのリズムが5種類あって、そのうちの1つが今楽しめるということではないかと思います。
●下画面
先ほども紹介しましたが、丸い物体が「もや球」です。つついたり、あるいはスライドしてみたりしましょう。新しい操作は、あなたが見つけてください。
画面右上の「もや球をつくる」をタッチすると、新たに音を録音してもや球を作ることが出来ます。一度に作れるもや球は、4つまでです。
画面左下にゴロゴロのようなマークがありますが、これは道具アイコンです。タッチすると、ゴロゴロの他にマイク、バケツと変化します。タッチしたままスライドすることで、その道具を使用することが出来ます。
ゴロゴロは、もったままスライドするともや球をぺったんこにできます。
マイクをもや球に向かってスライドすると、先ほども説明しましたが歌いだします。
バケツは、スライドして離すと、下画面を水浸しにします。それによってまた音が変化します。水浸しにすると画面右に排水口が表示され、タッチすると水が流れてもとの状態に戻ります。
画面右下のメニューアイコンをタッチすると、こういうリストが出てきます。
「すてる」は…まあ文字通りですね。もや球を捨てることが出来ます。
「ずかん」は、先ほど説明した、新しい操作や「見つけたあそび」の一覧を見ることが出来ます。
そして「ポウ」というのは…タッチすると、下のような画面になります。
画面上にあったもや球が、ちょっと細長くなって表示されています。
もや球のある高さは、音階を表しています。もや球をタッチして上下にスライドすることで、そのもや球の音階を自由に調節することが出来ます。
画面右下のいろんなアイコンは、画面のちょっと下にある円の中にドラッグしてセットすることで、再生した時にそこのタイミングでセットしたアイコンに応じた音が流れます。
で、「そのまま再生」か「BGM再生」をタッチすると、普通の曲と同じく左から右にしたがって、音を聞くことができるわけです。「そのまま再生」というのは、もや球やセットしたアイコンの音のみ。「BGM再生」は、それにプラスBGMが付きます。
ちなみに…メニューリストには明らかに1つ空きがあるわけですが…それも皆さんが頑張って見つけ出してください!(おいコラ)
…という感じで、いわゆる「音で遊ぶ」ゲームという点では「エレクトロプランクトン」のような楽しみ方に近いかもしれません。私としてはこちらのほうが、自分で吹き込んだ音で遊ぶ分、親近感がわくというか…なんか面白いですね。個人的には、けっこう好きです。
「見つけたあそび」コンプリートを目指そうと思えば、そこそこやり込めますし、もし商品として売れ出すものにすることを考えても、「もや球」を使ってできることをうんと増やしてやるだけでも充分可能だったりしますね。
まあ、そんな感じで、昨年度のゲームセミナー受講生の4作品を遊んでみたわけですが…どれもなかなかクオリティの高い出来になっていたんじゃなかろうか?と思います。
しいて言うならば、初代のメンバーは基本的にはほんわかした世界観が多かったのに対し、今回は「ワケアリ部屋のつづき」のような、ちょっとダークなものも入りつつ、より各作品の違いが際立っていたかな?と思ったりします。
もう1つ。「ききマスター」や「ワタシおのおとちゃばこ」のように、やり込み要素を意識的に入れてきているのも、以前と違う点かもしれません。まあ、基本的に商品となるゲームを作る場合、全てが1回で楽しめてしまうゲームはどうしてもボリュームが少ないと思われてしまう事実があるゆえに、こういう考え方も悪くないとは思います。
ただ、個人的には…ゲームセミナー作品では、是非本質的な面白さを追求することを目標にして欲しい気がします。故に、あまりモロにやり込み要素と感じてしまう要素は、入れて欲しくないかな~というのが私の思いです。
いや、「ワタシのオトちゃばこ」くらいだったらいいんですが、「ききマスター」では、クリア後に出てくる「エクストラステージ」は、本来のそのゲームとは違いクイズゲームのようになってしまっていたので、今までとは明らかに違う楽しみ方になる故に「やり込み要素」と強く感じてしまうんですよね…。極端に言うと、RPGをプレイしていたのに、突然間に格闘ゲームが入ってきた…みたいな。
少なくとも、やり込み要素を入れるにしても「遊ばせたいもの」は忘れないようにしてもらいたいですかね。
こういうのを見ると、クリエーターとしてはなかなか刺激を受けます。今年度の受講生作品も、楽しみにしてます。
なお、「みんなのニンテンドーチャンネル」のDSダウンロードサービスにて、2007年度の受講生作品4作品が、5月20日まで配信されています。まだ体験していない人は、是非!
関連記事:
●任天堂ゲームセミナー2005 作品集
作品No.1『ネコソギトルネード』(他の内容も混ざった記事です)
作品No.2『くるけし!』
作品No.3『bioum(ビオウム)』
作品No.4『チーとフーのおいしいえほん』
●任天堂ゲームセミナー2007 作品集
作品No.5『なんでも もここやさん』
作品No.6『ワケアリ部屋のつづき』
作品No.7『ききマスター』
(「任天堂ゲームセミナー2006」の作品は、私が忙しい時期だったため
体験及びインプレッション記事の掲載ができませんでした。ご了承ください)
さて、「任天堂ゲームセミナー2007」の受講生作品。トリを飾るのは「ワタシのオトちゃばこ」というゲームです。
マイクに吹き込んだ音を、つついたり切ってみたり、つなげてみたり…。って言っても、訳わかんないですよね。
ひとまずスタートしてみましょう。
「マイクテスト」をタッチすると、マイクの音声チェックができます。ちゃんと4までランプが点灯するか確認しましょう。
まず最初に、説明が一通り流れます。
「ロクオンする」をタッチして、マイクに向って声でもなんでもいいので「音」を吹き込みましょう。
すると、グラフのようなものが出てきて、録音完了です。
やり直したいなら「いいえ」を。OKなら「はい」をタッチします。
録音が完了すると、録音した音が「もや球」という1つの球体となって生まれます。
で、操作へ。
下画面にいる丸い物体が「もや球」です。
ここでは、もや球に色んなことをしてみて、色んな変化した音を楽しみます。というか、それがこのゲームのメインでの遊びです。
●上画面
薄いピンクのマークは、もや球の操作方法を表しています。が、それは自分で探し出さなくてはいけません。いろいろやってみて、新しい操作が見つかると、薄いピンクのマークがハッキリと表示されます。
見つけた操作方法は、ここの他に下画面のメニューからも見ることが出来ます。
「見つけたあそび」というのは、言うなれば条件を見つけるゲームのようなものです。例えば、「もや球を○○する」とか「もや球を○○する」とか(同じ(笑))
条件を満たすと、その遊びを発見したことになり、「見つけたあそび」が増えていきます。見つけた遊びの一覧は、下画面のメニューから見ることができます。
あと、マイクは何か?というと…おそらく、歌うことのできる歌の種類を示しています。
下画面でマイクを選択してもや球に使うと、音楽に合わせてもや球が歌いだします。そのリズムが5種類あって、そのうちの1つが今楽しめるということではないかと思います。
●下画面
先ほども紹介しましたが、丸い物体が「もや球」です。つついたり、あるいはスライドしてみたりしましょう。新しい操作は、あなたが見つけてください。
画面右上の「もや球をつくる」をタッチすると、新たに音を録音してもや球を作ることが出来ます。一度に作れるもや球は、4つまでです。
画面左下にゴロゴロのようなマークがありますが、これは道具アイコンです。タッチすると、ゴロゴロの他にマイク、バケツと変化します。タッチしたままスライドすることで、その道具を使用することが出来ます。
ゴロゴロは、もったままスライドするともや球をぺったんこにできます。
マイクをもや球に向かってスライドすると、先ほども説明しましたが歌いだします。
バケツは、スライドして離すと、下画面を水浸しにします。それによってまた音が変化します。水浸しにすると画面右に排水口が表示され、タッチすると水が流れてもとの状態に戻ります。
画面右下のメニューアイコンをタッチすると、こういうリストが出てきます。
「すてる」は…まあ文字通りですね。もや球を捨てることが出来ます。
「ずかん」は、先ほど説明した、新しい操作や「見つけたあそび」の一覧を見ることが出来ます。
そして「ポウ」というのは…タッチすると、下のような画面になります。
画面上にあったもや球が、ちょっと細長くなって表示されています。
もや球のある高さは、音階を表しています。もや球をタッチして上下にスライドすることで、そのもや球の音階を自由に調節することが出来ます。
画面右下のいろんなアイコンは、画面のちょっと下にある円の中にドラッグしてセットすることで、再生した時にそこのタイミングでセットしたアイコンに応じた音が流れます。
で、「そのまま再生」か「BGM再生」をタッチすると、普通の曲と同じく左から右にしたがって、音を聞くことができるわけです。「そのまま再生」というのは、もや球やセットしたアイコンの音のみ。「BGM再生」は、それにプラスBGMが付きます。
ちなみに…メニューリストには明らかに1つ空きがあるわけですが…それも皆さんが頑張って見つけ出してください!(おいコラ)
…という感じで、いわゆる「音で遊ぶ」ゲームという点では「エレクトロプランクトン」のような楽しみ方に近いかもしれません。私としてはこちらのほうが、自分で吹き込んだ音で遊ぶ分、親近感がわくというか…なんか面白いですね。個人的には、けっこう好きです。
「見つけたあそび」コンプリートを目指そうと思えば、そこそこやり込めますし、もし商品として売れ出すものにすることを考えても、「もや球」を使ってできることをうんと増やしてやるだけでも充分可能だったりしますね。
まあ、そんな感じで、昨年度のゲームセミナー受講生の4作品を遊んでみたわけですが…どれもなかなかクオリティの高い出来になっていたんじゃなかろうか?と思います。
しいて言うならば、初代のメンバーは基本的にはほんわかした世界観が多かったのに対し、今回は「ワケアリ部屋のつづき」のような、ちょっとダークなものも入りつつ、より各作品の違いが際立っていたかな?と思ったりします。
もう1つ。「ききマスター」や「ワタシおのおとちゃばこ」のように、やり込み要素を意識的に入れてきているのも、以前と違う点かもしれません。まあ、基本的に商品となるゲームを作る場合、全てが1回で楽しめてしまうゲームはどうしてもボリュームが少ないと思われてしまう事実があるゆえに、こういう考え方も悪くないとは思います。
ただ、個人的には…ゲームセミナー作品では、是非本質的な面白さを追求することを目標にして欲しい気がします。故に、あまりモロにやり込み要素と感じてしまう要素は、入れて欲しくないかな~というのが私の思いです。
いや、「ワタシのオトちゃばこ」くらいだったらいいんですが、「ききマスター」では、クリア後に出てくる「エクストラステージ」は、本来のそのゲームとは違いクイズゲームのようになってしまっていたので、今までとは明らかに違う楽しみ方になる故に「やり込み要素」と強く感じてしまうんですよね…。極端に言うと、RPGをプレイしていたのに、突然間に格闘ゲームが入ってきた…みたいな。
少なくとも、やり込み要素を入れるにしても「遊ばせたいもの」は忘れないようにしてもらいたいですかね。
こういうのを見ると、クリエーターとしてはなかなか刺激を受けます。今年度の受講生作品も、楽しみにしてます。
なお、「みんなのニンテンドーチャンネル」のDSダウンロードサービスにて、2007年度の受講生作品4作品が、5月20日まで配信されています。まだ体験していない人は、是非!
関連記事:
●任天堂ゲームセミナー2005 作品集
作品No.1『ネコソギトルネード』(他の内容も混ざった記事です)
作品No.2『くるけし!』
作品No.3『bioum(ビオウム)』
作品No.4『チーとフーのおいしいえほん』
●任天堂ゲームセミナー2007 作品集
作品No.5『なんでも もここやさん』
作品No.6『ワケアリ部屋のつづき』
作品No.7『ききマスター』
(「任天堂ゲームセミナー2006」の作品は、私が忙しい時期だったため
体験及びインプレッション記事の掲載ができませんでした。ご了承ください)