セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

広島の「PlayStation VR」体験会に行ってきました

2016年06月25日 19時57分10秒 | 【旧】購入・レビュー話


着々と発売日が近づく「PlayStation VR」。といっても、すでに予約完売となり、次回の予約再開を待っている人もいることでしょう。

そんななか、家電量販店「エディオン 広島本店」にて本日、「PlayStation VR」の体験会が開催。
私も今回、早朝に起きて、行列に並んで、行ってきましたよ。といっても、行列の長さはたいしたこと無かったですが(苦笑)



◆== 体験会の概要 ==◆

一応、明日も実施されるらしいので、明日行きたい人のために、まずは体験会の概要から。

エディオン 広島本店では、2016年6月25日・26日の、午前11時~午後6時まで実施。25日は、先着210。26日は、先着168名です。
会場は、25日と26日で異なっており、25日は本館8階。26日は本館6階となっています。

午前9時より整理券の配布を開始し、その際に、用意された3タイトルのなかから1つを選択します。早く訪れたほうが、早めの時間の整理間をもらえます。
体験できる時間は、1人につき1タイトルだけで、約10分となっています。

1.『THE PLAYROOM VR(プレイルーム ブイアール)』
  └→ VRを付けた側は「モンスター」となって、小さいロボットとの対戦ミニゲームを楽しめます。
2.『The Deep(ディープ)』
  └→ 深海ダイビングの、臨場感ある体験ができます。
3.『KITCHEN(キッチン)』
  └→ Z指定タイトルです。ホラーゲームです。

なお、1と2は、CERO「B(12才以上対象)」なので、もしかしたら小学生以下は楽しめない可能性があるかもしれません。
ご注意ください。


ちなみに今回、私は『THE PLAYROOM VR』を体験しました。
『The Deep』も凄そうだとは思いましたが、個人的には「ゲーム体験できること」を重視したかったので。ミニゲームが楽しめるPLAYROOMを選択しました。
ホラーゲームは、ビビリ耐性の無い私はノーサンキューです(苦笑)

あと、今日は、整理券の配布が始まった時点で約30人ほどの行列。
たいした長さではありませんが、後になればなるほど、プレイできるようになるまでのヒマつぶしの時間が長くなりますので。たぶん、9時や10時に来ても大丈夫だとは思いますが、整理券をもらってから、プレイできるまでの間の時間が、長くなってしまう点はご注意ください。





◆== 『THE PLAYROOM VR』の内容 ==◆

他の2つは体験しなかったので、私が体験した『THE PLAYROOM VR』の詳しい楽しみ方についてお話しておきます。
※今回のは体験会で楽しめる内容であって、製品版と同じ内容とは限りません。他の2タイトルについても同様です。

VRを付けた側が「巨大なモンスター」に。コントローラを持った側(最大4人)が「小さなロボット」となって、ミニゲームで対戦できます。いわゆる"非対称プレイ"ですね。
今回、私がVRを付けて、サポートしてくれた係員の人にコントローラ側をプレイしていただきました。


ゲームが始まると、目の前にヘリコプターが飛んでいます。そのヘリコプターに「頭突き」をかまして、落としてしまいます。そこからゲームスタートです。
モンスターは、橋を壊しながら、自動で小さいロボットを追いかけます。その間、周辺にある建物や飛んでいる物体を、頭突きで壊して、小さいロボットを攻撃しましょう。小さいロボット側は、破片に気を付けて、かわしながら逃げていきます。
あ。「頭突き」というのはもちろん、コントローラを操作してではなく、リアル頭突きをするんですよ。ドカッ!と(笑)

ある一定まで逃げると、今度はロボット側の反撃です。
ロボット側は、そこらへんの物体を拾って、モンスターに投げつけます。モンスター側は、これまた頭を動かして、上手いことよけていきます。
ある程度食らってしまうと、ロボット側から"最後のトドメ"が発射され、モンスターはあわれ、宇宙へすっ飛ばされます。これで、ミニゲーム終了となります。

結果だけいえば、絶対にロボットが勝つことになります。
私がいつまでも避けていたら「すいません。そろそろ当たっていただいてもいいですか?」と言われました(苦笑)



◆== プレイしている様子でも ==◆

※写真は、クリックすると大きなサイズになります





partygameの、右往左往する様をご覧ください(苦笑)
コントローラを持たないプレイだったので、ずっと両ひざに手を付いていましたが、もうちょっと手とかも動かして楽しめばよかったですね。
本当になんか、頭だけで何とかするミニゲームだったので。安定性を重視してしまいました(笑)

あ、ちなみにこれは、スマートフォンやカメラを渡すことで、係員の人に撮っていただけるサービスです。
せっかくなら、残しておくと面白いですね。



◆== partygameの感想 ==◆

要点をまとめながら、お話していきます。


||== 装着について ==||
今回は、係員の人に付けていただき、自分は「ゴーグルの調整」だけ行いました。
頭頂部に付ける輪っかの部分を調整できるほか、ゴーグルの右下に付いているボタンで、ゴーグル部分を前後にスライドすることもできます。両目の周りには、ヒラヒラで柔らかい素材が付くようになっているので、両目の周りを圧迫する心配はありません。しっかりとフィットし、重量も、体感的にはほとんど感じませんでした。(ちなみに約610gです)

ゴーグル部分の画面が、ちゃんと両目の真正面に来ないと、画面がボヤけてしまいます。
それを参考にして、ちゃんと正しく装着できているか?を判断しましょう。

あと、VRにはケーブルが付いていますが、ケーブルが邪魔に感じることは無かったです。
これが、全身を大きく動かして楽しむゲームとなると、少し状況が変わってくるかもしれませんが、ほとんどのゲームプレイには影響しないと考えて良さそうです。


||== ファーストインパクト ==||
やっぱり何といっても、見渡す限りのゲーム画面ということに感動。
最初のメニュー画面では、たくさんのロボットたちが戯れている近未来的なお部屋の中だったんですが、真横や真後ろにも色々いたりして、それだけでVRの基本的な魅力は充分に感じられます。

あと、最後にドドメの一撃ですっ飛ばされた時は、はるか上空から見下ろすような視点になり、スケール感が半端なかったです。
スカイダイビングの体験とか出来たら、最高に楽しそうだな~なんて思いましたね。


||== VRの感度 ==||
向いた方向に合わせてゲーム画面も動くわけですが、感度は全く問題なし。
自分の動きに対して、ゲーム画面の動きが"遅延している"と感じることは無かったです。ま、処理能力がもっと必要なゲームになると分かりませんから、ここらへんはゲームにもよると思いますが、『THE PLAYROOM VR』もけっこう色々な物体が表示されていましたので。これだけ処理できれば充分でしょう。


||== 画質について ==||
画質は、低めです。
VRのディスプレイ解像度は(両目足して)1920×1080。テレビなら全く問題ない画質なのですが、何せVRって、目の前にゲーム画面が存在し続けるわけですからね。どうしても、画質の粗さはけっこう感じてしまいます。動いている時はそうでもないですが、やっぱり静止している時に感じやすいかな。
それこそ、テレビを10cmくらい目の前で見続けているような感じですが、本来、テレビをそんな至近距離で見ようとしても、焦点が合わないと思います。VRでは、右目と左目でそれぞれディスプレイがあり、自然と焦点が合うように映像が表示されるので、やっぱりなんか、不思議ではありますね。


||== ゲーム酔いについて ==||
今回は、頭をあっちこっちに振るゲームだったものですから、比較的酔いやすいゲームプレイだったと思います。
で、私はどうだったか?というと…ゲーム酔いには強いですが、それでも、わずかに酔いを感じたかも?というのはありました。

まあ、頭を振る動作に加えて、画質が低いこともありますからね。目が慣れないうちは、どうしても疲れやすく感じるのかもしれませんね。
こればかりは、仕方ありません。3DSの立体視だって、慣れないうちは気持ち悪く見える人もいますし、使い続けて慣れていったら、そうでもなくなりますからね。似たようなことだと思います。


◆== まとめ ==◆
とりあえず、VRの魅力をしっかり感じることができ、短い時間ながらけっこう楽しむことができました。
全方位どこを見渡してもゲーム画面。説明だけ聞いて分かっていても、どう見えるか?は、やはり実際に見てみないとピンと来ないものです。
今回、実際に体験して、ただただ驚くばかり。納得できたと同時に、ゲームにとっての新たな可能性であることを、しっかりと感じ取れました。

画質についてはお話した通りですが、動きとの一体感は問題ないため、「遅延があるから酔いやすい」みたいなことは無いでしょう。
もちろんそれは、作り手の手腕にもよると思うので、対応するゲームによっては「遅延だらけでお話にならない」なんて事態になるかもしれません。
あとは結局、個々の問題ですからね。比較的、ゲームをプレイしていて酔いやすいって人は、やはり辛いかもしれませんし。逆にVRだったら、一体感があって意外と大丈夫かも?って人もいるかもしれませんし。やっぱり、一度は体験してみていただきたいですね。


で、実際にプレイして改めて感じたのは、「PlayStation VR」の目指すところって「3DSの立体視」みたいなところなんだろうな~ってことです。

ニンテンドー3DSは、映画やテレビなどが立体視を取り入れるようになった頃に誕生し、手軽に裸眼3Dが楽しめることをウリにしてきました。
価格も、立体視が楽しめるデバイスとしては比較的安く(また、後に大幅値下げもしたので)、立体視を楽しむというスタイルがしっかりと浸透していくきっかけになったと思います。もちろん、利用している人と利用していない人が、それぞれ存在しますけどね。

そして「PlayStation VR」は、発売日と価格が発表された時、他の、パソコン向けとかのVR機器と比べて半分くらいの価格になったことに驚かれましたよね。
ソニーとしては、最初からハイクオリティなVRを提供するのではなく、まずは可能な限り消費者の手に届きやすいVR機器にしたかったんだろうな~と思うのです。たとえ、画質を犠牲にしてでもね。
もし「PlayStation VR」を体験してみて、それでも「キレイな画質でVRを楽しみたい!」ってなるのなら、パソコン向けに出ている、もっと性能の高いVR機器を検討されると良いでしょう。ただし、10万超えは覚悟しないといけませんし、持っているパソコンと相性が良いかどうかも分かりませんからね。


価格を抑えたこと。PS4専用の周辺機器であるという安心感。そして、あらゆるゲーム機向けタイトルが対応するという強み。今回体験してみて、この思想こそが、VRという世界をゲーム業界に浸透させるきっかけになり得る可能性は感じました。
ま、それでも数字的には決して安いとも言い切れない価格なのですが、最新型モニタを1つ買うつもりで考えれば、そうでもないでしょう。これで一応、VRに対応していない普通のPS4タイトルや本体メニューだって楽しめるわけですから。PS4専用モニタとしてご検討いただくと、良いのではないでしょうか?

ま、この思想を、PS4ユーザーが前向きに捉(とら)えてくれたら良いのですけどね。
なにせPS4を購入するほどのユーザーですから、たぶん画質に対してのこだわりは、多少なりとも持っている人のほうが多いでしょう。
そういう人が、画質と価格と抑えたVR体験に、どう反応するのか?そこが、気になるところです。


正直なところ私としては、「今すぐに欲しい!」とまではいかなくとも、対応タイトルが充実してきてフトコロの余裕が出来てきたなら、買ってみてもいいな~と思うことはできました。ま、その頃には供給も安定しているでしょう。
大事なのは、VRで何ができるのか?ということですからね。色々なメーカーが、VRを通じて色々な方角から新たな可能性を提案してくれることに、期待したいです。



今後、全国各地で、続々と「PlayStation VR」体験会が実施予定です。
対象となる店舗はこちらのページで確認していただき、詳しい内容は、店舗に連絡してご確認いただければと思います。
購入するかどうかはともかく、一度はこの体験を、実感してみて欲しいです。是非どうぞ。


↓↓ 予約再開の時を、根気よくお待ちください ↓↓

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PlayStation VR PlayStation Camera同梱版



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