ラ・メール・ジゴーニュ。ル・メールではなく、ラ・メールである。
ジゴという語幹は巨大な(ジャイガンティック)という意味かもしれないし、
あるいは、「脚」かもしれないが、浅学な私にはわからない。
いずれにせよ、ラ・メール・ジゴーニュは「子だくさんの女性」
という意味だそうである。私のシュミは「具だくさんな女性」である。
いっぽう、ポリシネルとは、伊語でプルチネッラ(道化)。
もとは、「元気溌剌なガキ」である。原語はプルチーノ(キッド)。
男児のイメージはいつも裸でプルチンだから、というわけでもないようである。
いずれにせよ、プティパからチャイコフスキーへの指示書には、
「32人のポリシネル」と書かれてるそうである。
2の5乗……ずいぶんと大勢である。さて、
このナンバーも、主前部→中部→主後部、というサンドイッチ構造である。
(主前部)
アッレーグロ・ジョコーゾ(四分音符=132)、2/4、3♯。
タンバリンによる煽情の「タータタ・ターター律動」に導かれ、
♪ソー│ソン<ラ>ソ>ファ│>ミ>レ<ミミ│ミー>レ>ド│<レー♪
というシテ主題が奏される。「ジロフレ・ジロフラ」という
仏国の俗謡だそうである。その確保は、タンバリンに替わった
トライアングルのトレモロに裏打ちされて、絢爛になる。
ホ長にシフトして、シテ主題の亜型が低音方の木管によって吹かれる。
イ長に戻って、
タンバリンが「タータタタ・ターター│ター●●ター●●」、
トライアングルが「ターター●タタ│ターター●ター」
という律動で打ち鳴らし、シテ主題を盛り上げる。
(中部)
→*アンダーンテ(附点四分音符=72)、6/8。
(*カルマス、ブロードともに速度標語の記載なし。
チャイコフスキー・ファウンデイションのピアノ・スコアにはあり)
♪ソ<ラ<シ│<ドード・ドー<ミ│>ドーー、
<レレレ│レー>ド・>シー>ラ│>ソーー♪
このワキ主題も、やはり、仏国の俗謡で、
「カデ・ルーセル(末っ子のルーセル)」だそうである。
♪レレレ│レー<ミ・<ファー>ミ│ミー>レ、
レレレ│レー<ミ・<ファー>ミ│>レーー♪
♪ドーー│ドーー・ド>シ>ラ│>ソーー、
<ドドド│<レーレ・>シーシ│<ドーー♪
(主後部)
→アッレーグロ・ヴィーヴォ(四分音符=144)、2/4。
主前部のシテ主題を再現するのであるが、
オーケストレイションはまったく異なる。そして、
主前部のテンポより一段速くなってるのである。が、
そんなことにはおかまいなしの指揮者が巷には横行してるのである。
暢気で結構なことである。が、それはどうでも、主後部はさらに、
→ポーコ・ピウ(四分音符=160)。
とシフト・アップされて、このような
「ドンチャン騒ぎ」的な音楽においても、
おみごととしか言いようのないチャイコフスキー固有の
オーケストレイションの妙が繰り広げられるのである。
非常に高揚する音楽である。
ジゴという語幹は巨大な(ジャイガンティック)という意味かもしれないし、
あるいは、「脚」かもしれないが、浅学な私にはわからない。
いずれにせよ、ラ・メール・ジゴーニュは「子だくさんの女性」
という意味だそうである。私のシュミは「具だくさんな女性」である。
いっぽう、ポリシネルとは、伊語でプルチネッラ(道化)。
もとは、「元気溌剌なガキ」である。原語はプルチーノ(キッド)。
男児のイメージはいつも裸でプルチンだから、というわけでもないようである。
いずれにせよ、プティパからチャイコフスキーへの指示書には、
「32人のポリシネル」と書かれてるそうである。
2の5乗……ずいぶんと大勢である。さて、
このナンバーも、主前部→中部→主後部、というサンドイッチ構造である。
(主前部)
アッレーグロ・ジョコーゾ(四分音符=132)、2/4、3♯。
タンバリンによる煽情の「タータタ・ターター律動」に導かれ、
♪ソー│ソン<ラ>ソ>ファ│>ミ>レ<ミミ│ミー>レ>ド│<レー♪
というシテ主題が奏される。「ジロフレ・ジロフラ」という
仏国の俗謡だそうである。その確保は、タンバリンに替わった
トライアングルのトレモロに裏打ちされて、絢爛になる。
ホ長にシフトして、シテ主題の亜型が低音方の木管によって吹かれる。
イ長に戻って、
タンバリンが「タータタタ・ターター│ター●●ター●●」、
トライアングルが「ターター●タタ│ターター●ター」
という律動で打ち鳴らし、シテ主題を盛り上げる。
(中部)
→*アンダーンテ(附点四分音符=72)、6/8。
(*カルマス、ブロードともに速度標語の記載なし。
チャイコフスキー・ファウンデイションのピアノ・スコアにはあり)
♪ソ<ラ<シ│<ドード・ドー<ミ│>ドーー、
<レレレ│レー>ド・>シー>ラ│>ソーー♪
このワキ主題も、やはり、仏国の俗謡で、
「カデ・ルーセル(末っ子のルーセル)」だそうである。
♪レレレ│レー<ミ・<ファー>ミ│ミー>レ、
レレレ│レー<ミ・<ファー>ミ│>レーー♪
♪ドーー│ドーー・ド>シ>ラ│>ソーー、
<ドドド│<レーレ・>シーシ│<ドーー♪
(主後部)
→アッレーグロ・ヴィーヴォ(四分音符=144)、2/4。
主前部のシテ主題を再現するのであるが、
オーケストレイションはまったく異なる。そして、
主前部のテンポより一段速くなってるのである。が、
そんなことにはおかまいなしの指揮者が巷には横行してるのである。
暢気で結構なことである。が、それはどうでも、主後部はさらに、
→ポーコ・ピウ(四分音符=160)。
とシフト・アップされて、このような
「ドンチャン騒ぎ」的な音楽においても、
おみごととしか言いようのないチャイコフスキー固有の
オーケストレイションの妙が繰り広げられるのである。
非常に高揚する音楽である。
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