Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
春と秋の薔薇園めぐり
四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

茗荷の収穫.。.:*・゜2023.。.:*・゜

2023-08-19 | 美味★:*.:


数日、意味もなくぼんやりと過ごしているうちに、ささやかな庭がミニジャングルのようになっています。
昨日の日暮れ前の少し涼しい風が吹き始めた頃に、草取りを兼ねて茗荷を収穫....。.:*・゜
立秋が過ぎた頃から、そろそろ庭の茗荷がふっくらとおいしそうになっている頃...そう思って気にしていたのです。
茗荷の旬は秋...何十年も前に、そう聞いた時には、「茗荷は夏の味覚」と思い込んでいたので
少し不思議な気持ちになりましたが、確かに立秋が過ぎる頃からの茗荷はふっくらとしてきて、味もよいようです。
立秋は8月8日でしたから、「暦の上では秋」と言われても、まだまだ猛暑酷暑炎暑は続き...真夏のようですよね。
庭の手入れは、早朝と日暮れ前にしかできません...我が家のミニジャングル...さっさとスッキリさせたい私ですが...
心も身体も追いつきませんね...情けない状態が続いています...




茗荷は、亡き父の好物の1つでした。
 幼かった頃の夏から秋にかけて、食卓の準備の仕上げに
 味噌汁に添える茗荷を裏庭に採りに行く母の後ろ姿を
 思い出します。
 もちろん、この習慣はずっと続いていたのですけれど
 幼かった頃の風景が特別に心に残っているのには
 理由があるのです。

幼い頃の私には、裏庭にひっそりと生えている茗荷の姿が
 薄気味悪くて...独特の匂いも好きにはなれず
 父がおいしそうに口にする、糠漬けや味噌汁が
 気になって気になって...お箸を持ったまま、ぼんやりと
 父の口許をじっと見つめていることが度々で...
 「〇〇、さっさと食べなさい。」
 その都度、父に言われていました。
 〇〇の部分は私の名前です。
 厳格な父の一声で、食卓の空気が変わってしまいますから
 母は祈るような気持ちで...
 私を見守ってくれていたのだと思います。

そのことで母からは、1度も注意されたりしたことは
 なかったので、母がはらはらしながら見守ってくれて
 いたのだと察することができたのは...
 ずっと後のことでした。

ぼんやりと、自分の想像の世界に入って行ってしまう私を
 理解できなかった父は、きっといらいらしたのでしょうね。
 こんな風で大丈夫なのか?と不安だったのでしょう。
 晩年の父は、「〇〇」と呼んでいた私の名前を
 いつの間にか「〇ちゃん」と呼ぶようになりました。
 通常とは逆の順番のようにも思えましたが、
 私も違和感なく受け入れていて、そんな自分を不思議に
 思うこともなかったような気がします。
 幼かった頃の私には、ただただ「怖い」存在だった父。
 晩年の父は、ぼんやりっ子の私がちゃんと大人に
 なれたように見えることで安心できたのかもしれませんね。
 私が父に叱られると、母がつらい気持ちになる...
 そんな当たり前のことを、もっと早く気づいて理解できたら
 私のことで母に悲しい思いをさせずにすんだのに...
 母のことを想うと...切ない気持ちと感謝の気持ちが
 入り交じリ...
 ありがとうとごめんなさいを心の中で囁きます。





糠漬けや炒めものに使った残りの茗荷は甘酢漬けにして、美しい赤紫色に変化する様子を愉しみます。
冷や奴、きゅうりの酢の物、蒸しなす...どれも、少し茗荷をあしらうだけでおいしさが増します。

そうそう、義理の息子が「茗荷好き」なのですよ。
マンションでもプランター栽培ができるなら、いつでも株分けしますよ♪と話しています。  

 茗荷について


 暑さのピークは過ぎて行くような気配も感じますが...






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