はいどうも。
ポテサラの話に続く擬人化でございます。
もうな、こんなもんばっかり投稿してたら愛想尽かされても困るので(笑)
小説サイトのほうには投稿ません。
なのでこのブログ限定公開でございます。
なんのプレミア感もないけどな!!!
最終的にカレーライスができます。おひまなかたはどうぞ笑っていってくださいませ。
(※かなりやっつけなうえに短いです。ご了承ください。)
↓↓↓
【お皿とごはん、ときどきカレー】
男女間のトラブルというものは、いつの時代でも常に発生し続けている。特に『嫉妬』が絡む問題になってくると、それは当人にとってはどうにも許し難く、己の気持ちが制御できなくなるものである。相手に好意を抱けばこそ、また情熱があるからこそのトラブルではあるのだけれど、これほど見苦しく手に負えないものもまた、他には無いのだ。
「……だから? 何が言いたいのさ」
彼女はその輝くばかりの白い肌を惜しげも無く露出させながら、男を睨みつけた。強気なまなざしにひるみながらも、男は震える声で言い返す。
「俺が知らないとでも思っているのか? おまえ……浮気してるだろう! それもひとりやふたりじゃない、毎日何人も違う男を体の上にのっけて悦んでるらしいじゃないか……」
彼女はふっと口元をゆるめて笑い、その体をゆっくりと横たえた。
「だから何なのよ。勘違いしてんじゃないよ、誰がアンタだけのものになるって言った? あたしがやることが気に入らないなら、もう来なきゃいいじゃないか。ふん、どうせ今もこの体にのっかりたくて仕方ないんだろう? そんなに湯気が出るくらい興奮して……」
「う、うるさい!」
「面倒だから意地なんか張らないで、こっちに来ればいいじゃないか。一緒に気持ち良くなろうよ、それでいいだろう?」
彼女の言うとおりだった。男の体は熱く火照り、その熱がさめないうちに彼女と体を重ねたくて仕方が無かった。でも、と男は思う。結局これじゃあ、いつもと同じじゃないか。今は良くても、彼女はまた事が終わればシャワーを浴びて、また他の男を引っ張り込むに違いない。俺の、俺だけのものにしたいのに。
そのとき、ガラリと部屋のドアが開いた。男は飛び上がるほど驚いたが、彼女の方は視線をチラリと向けただけで、少しも動じる様子が無い。
「な、なんだよ、おまえ……」
「おまえこそ誰だよ。なあ、こいつ何なの?」
部屋に入ってきた褐色の肌を持つ若い男は、彼女の方だけを見ながら迷惑そうに言った。彼女は至極当然のことのように、「ふたりとも、あたしの男だよ」と微笑んだ。
彼女の名は「お皿」。男は「ごはん」、若い男は「カレー」である。
「もう面倒だからどっちでもいいよ。さっさとおいで……ふたりまとめて相手にしてあげるから」
彼女の言葉にカレーが意地悪く口元を歪める。
「強気なことばっかり言うくせに、僕がのっかるとすぐに悶え始めるじゃないか。いいのかな、このひとの前であんなことしちゃっても」
お皿のほうへと向かうカレーの前に、ごはんが全力で立ちふさがる。そして情けない声で抗議する。
「ま、待てよ、おまえ。カレーともヤッてたのか。先週はハヤシとも噂があったじゃないか、その前はハンバーグとか、スパゲティとか、あいつらともみんなヤッたっていうのか!?」
「やった、やったってうるさいねえ。文句あるんだったら、ちゃんとあたしを満足させてから言ってもらおうか。みこすり半じゃどうしようもないだろう、馬鹿……さ、こんなやつ放っておいて楽しもうよ、カレー」
「そ、そうはさせないからな!」
ごはんが猛然とお皿の体に覆いかぶさる。いきなり全面に押し付けられる熱さに、お皿が声をあげる。
「あっ……熱い! ちょっと、そんないきなり……」
「今日は許さないからな、たっぷり可愛がってやる」
ごはんの粒に全身の気持ち良いところを探り当てられ、早くもお皿は別人のように甘いため息を漏らし始める。
「んっ……だめ、そんなとこ……あ、ああっ……」
「可愛いよ、お皿……ほら、もっと感じて……」
ごはんに愛撫されている、そのちょうど反対側から今度はカレーが襲いかかる。どろりとした高温の液体が、彼女の中を埋め尽くしていく。
「あああああっ! すごい……っ!」
「ふたりいっぺんだなんて贅沢だね……ほら、両方から犯されてどんな気持ち?」
「やだ……そんなこと、言えない……んッ……」
カレーはその刺激的な香りとごつごつした具材で、お皿の中を徹底的に責め立てる。女の弱さを隠そうともせずに悶えるお皿の姿に、ごはんはもう絶頂に達しそうになっていた。
「ごめん……おまえがあんまり可愛いから……俺、もう……」
「その前に、もうお皿も限界だろう? ほら、ほんとのこと言ってみろよ」
カレーがまるで嬲るように言葉を浴びせる。お皿は喘ぎながら涙目になって叫ぶ。
「ほ、ほんとは……もう、気持ちよくって……んッ……いく、いっちゃうのおおおおお!!!」
3人はそれぞれに快感を分かち合い、やがてその身が蕩けるほどの絶頂感に達した。
……カレーライスの完成である。
男女の間にある嫉妬、それは恋愛をさらに美味しく味わうためのスパイスにもなり得るのかもしれない。ごはんは興奮冷めやらぬ体をお皿の上に横たえたまま、静かにその瞳を閉じた。
(おわり)
ポテサラの話に続く擬人化でございます。
もうな、こんなもんばっかり投稿してたら愛想尽かされても困るので(笑)
小説サイトのほうには投稿ません。
なのでこのブログ限定公開でございます。
なんのプレミア感もないけどな!!!
最終的にカレーライスができます。おひまなかたはどうぞ笑っていってくださいませ。
(※かなりやっつけなうえに短いです。ご了承ください。)
↓↓↓
【お皿とごはん、ときどきカレー】
男女間のトラブルというものは、いつの時代でも常に発生し続けている。特に『嫉妬』が絡む問題になってくると、それは当人にとってはどうにも許し難く、己の気持ちが制御できなくなるものである。相手に好意を抱けばこそ、また情熱があるからこそのトラブルではあるのだけれど、これほど見苦しく手に負えないものもまた、他には無いのだ。
「……だから? 何が言いたいのさ」
彼女はその輝くばかりの白い肌を惜しげも無く露出させながら、男を睨みつけた。強気なまなざしにひるみながらも、男は震える声で言い返す。
「俺が知らないとでも思っているのか? おまえ……浮気してるだろう! それもひとりやふたりじゃない、毎日何人も違う男を体の上にのっけて悦んでるらしいじゃないか……」
彼女はふっと口元をゆるめて笑い、その体をゆっくりと横たえた。
「だから何なのよ。勘違いしてんじゃないよ、誰がアンタだけのものになるって言った? あたしがやることが気に入らないなら、もう来なきゃいいじゃないか。ふん、どうせ今もこの体にのっかりたくて仕方ないんだろう? そんなに湯気が出るくらい興奮して……」
「う、うるさい!」
「面倒だから意地なんか張らないで、こっちに来ればいいじゃないか。一緒に気持ち良くなろうよ、それでいいだろう?」
彼女の言うとおりだった。男の体は熱く火照り、その熱がさめないうちに彼女と体を重ねたくて仕方が無かった。でも、と男は思う。結局これじゃあ、いつもと同じじゃないか。今は良くても、彼女はまた事が終わればシャワーを浴びて、また他の男を引っ張り込むに違いない。俺の、俺だけのものにしたいのに。
そのとき、ガラリと部屋のドアが開いた。男は飛び上がるほど驚いたが、彼女の方は視線をチラリと向けただけで、少しも動じる様子が無い。
「な、なんだよ、おまえ……」
「おまえこそ誰だよ。なあ、こいつ何なの?」
部屋に入ってきた褐色の肌を持つ若い男は、彼女の方だけを見ながら迷惑そうに言った。彼女は至極当然のことのように、「ふたりとも、あたしの男だよ」と微笑んだ。
彼女の名は「お皿」。男は「ごはん」、若い男は「カレー」である。
「もう面倒だからどっちでもいいよ。さっさとおいで……ふたりまとめて相手にしてあげるから」
彼女の言葉にカレーが意地悪く口元を歪める。
「強気なことばっかり言うくせに、僕がのっかるとすぐに悶え始めるじゃないか。いいのかな、このひとの前であんなことしちゃっても」
お皿のほうへと向かうカレーの前に、ごはんが全力で立ちふさがる。そして情けない声で抗議する。
「ま、待てよ、おまえ。カレーともヤッてたのか。先週はハヤシとも噂があったじゃないか、その前はハンバーグとか、スパゲティとか、あいつらともみんなヤッたっていうのか!?」
「やった、やったってうるさいねえ。文句あるんだったら、ちゃんとあたしを満足させてから言ってもらおうか。みこすり半じゃどうしようもないだろう、馬鹿……さ、こんなやつ放っておいて楽しもうよ、カレー」
「そ、そうはさせないからな!」
ごはんが猛然とお皿の体に覆いかぶさる。いきなり全面に押し付けられる熱さに、お皿が声をあげる。
「あっ……熱い! ちょっと、そんないきなり……」
「今日は許さないからな、たっぷり可愛がってやる」
ごはんの粒に全身の気持ち良いところを探り当てられ、早くもお皿は別人のように甘いため息を漏らし始める。
「んっ……だめ、そんなとこ……あ、ああっ……」
「可愛いよ、お皿……ほら、もっと感じて……」
ごはんに愛撫されている、そのちょうど反対側から今度はカレーが襲いかかる。どろりとした高温の液体が、彼女の中を埋め尽くしていく。
「あああああっ! すごい……っ!」
「ふたりいっぺんだなんて贅沢だね……ほら、両方から犯されてどんな気持ち?」
「やだ……そんなこと、言えない……んッ……」
カレーはその刺激的な香りとごつごつした具材で、お皿の中を徹底的に責め立てる。女の弱さを隠そうともせずに悶えるお皿の姿に、ごはんはもう絶頂に達しそうになっていた。
「ごめん……おまえがあんまり可愛いから……俺、もう……」
「その前に、もうお皿も限界だろう? ほら、ほんとのこと言ってみろよ」
カレーがまるで嬲るように言葉を浴びせる。お皿は喘ぎながら涙目になって叫ぶ。
「ほ、ほんとは……もう、気持ちよくって……んッ……いく、いっちゃうのおおおおお!!!」
3人はそれぞれに快感を分かち合い、やがてその身が蕩けるほどの絶頂感に達した。
……カレーライスの完成である。
男女の間にある嫉妬、それは恋愛をさらに美味しく味わうためのスパイスにもなり得るのかもしれない。ごはんは興奮冷めやらぬ体をお皿の上に横たえたまま、静かにその瞳を閉じた。
(おわり)
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