昭和47年2月2日午後2時15分、グアム島で、漁民に発見され救出された横井庄一元陸軍伍長が、日航臨時便で31年ぶりに日本に帰国した。記者会見で「恥ずかしながら生きて帰ってまいりました」の第一声は当時の流行語となった。また、その二年後ルパング島で、小野田寛郎元陸軍少尉が発見され帰国。
事件史探求より
在フィリピン日本大使館は26日、フィリピン南部ミンダナオ島で旧日本兵と思われる80歳代の男性2人が大使館員との面会を求めてきたと明らかにした。大使館員が27日、同島ジェネラルサントス市内のホテルで2人と面会する。<毎日新聞より>
終戦後すでに60数年経ったいま、まだ彼らの第二次世界大戦は終わっていないのである。
おそらく、彼らが戦地に赴いたのは二十歳そこそこの青年だったであろう。
よくもまあ、生きていてくれたと感心する。平和な生活に慣れきってしまった私たちにはとうてい想像できないような苦しい生活をしてきたことと思う。
終戦を知っているのかしらないのか、日本が戦争で負けたとは思いたくないのか、それは会見後明らかになるのだろうが、一日も早い帰国が実現することを祈るばかりである。
ほんとうに、ごくろうさまとねぎらってあげたい気持ちである。
戦争という時代に生きた彼らの青春は戻っては来ないが、せめて残りの人生は日本でゆったりと過ごしてもらいたいと思う。
<ニュースソース>
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「元日本兵」2人、面談は28日以降に持ち越し
(NIKKEI NET 5月28日)
今回の方も現地の人と結婚され、現地にと止まれたと思いますが、残り少ない先人目日本に帰ってこられたいにでしょう。
本当にご苦労様です。靖国問題が云々されますが、これは関係ないですね。
今回の山川吉雄さん(87)、中内続喜さん(85)以外に、新たに93歳の別の部隊の軍医さんが確認され、未確認情報だが、なんと40人くらいの旧日本兵がいるらしいというから驚きです。
日本に復員できた人が数はわずか3,000名くらいで残りの1万数千人は戦死か、または行方不明というから、40人まだ生きていたとしても不思議ではない気がしますね。
日本に帰るのが幸せなのか、現地の人たちと生活を共にしているならそちらのほうが幸せなのか…それは、メディアや私たちが決めるのではなく、本人が決めることだと思います。