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日々の出来事、噂のあの記事。画像もふんだんにUP!福山・神辺のローカルトピックスも By 安頓(あんとん)

原爆投下60年 広島「涙そうそう」に戦争中の「生きる」意味

2005-08-30 | 音楽・映画・TVドラマ
古いアルバムめくり、ありがとうとつぶやいた♪
何か、今でもあのメロディーが耳に残っている。
戦争の悲惨さと、その中で一生懸命生きている人たち。
戦争が終わって60年。もう戦争を知らない世代が大半を占めるようになってきている。
今の平和な世界しか知らない私たちは、戦時中の異常な生活、軍部の強大な権力、
ほんとうに、大変だったのだと改めて再認識し、そして今の私たちがあるのは、戦争
で死んでいった人たちの上に成り立っている繁栄だと感じる。



広島 昭和20年8月6日

そして、原爆投下決定の瞬間、投下都市の選定、そして投下の瞬間。
ドキュメンタリーと三姉妹の生き様を通して、すごく身近な日常生活が突然何の
予兆もなしに終結してしまう理不尽さ。

前にもこのブログで取り上げたアメリカ人の原爆投下に対する肯定論が大半を占める
という現実。
戦争終結のため、アメリカ兵の戦死者をこれ以上ださないため、そして真珠湾のリベンジ。
でもこの物語の中で知った、新しい事実。

それは、恐ろしいほどの事実だった。

戦争後の世界戦略上、ソ連が参戦したことで、この戦争はアメリカだけで終結させた
という事実を作りたかった。

原爆を実際に使って、その威力を実際の戦争で試したかった。
そしてその後の世界に「アメリカが原爆を持っている」という事実を見せたかった。
そんなおぞましいことを、一瞬のうちに何万人もの命が消滅する地獄絵。
しかも、その破壊力を試すために広島はあえて、空爆を行わずに残していたという。
きれいなままの街の方が、破壊した跡の威力が分かるからという理由で。
なんとむごいことを!人間や、住んでいる町を平兵器実験に使うとは!!

あの松たか子の扮する「志のぶ」が愛する人を待ちながら、一瞬の閃光で後の岩に
影を残して、遺体ものこさず消えてしまった
のを見て、ほんとうに人間のすること
ではないと思った。
戦争というものは、そんな狂気の沙汰が当たり前になってしまう。
人間の持っている理性などは、麻痺させてしまうのだろう。

忘れてはいけないのは、今でもイラクではそんな殺し合いが行われているという現実だと思う。
昨日も報道関係者が、米軍に狙撃され死亡したというニュースがあった。
64人にも上るその数は、20年間続いたベトナム戦争の報道関係の志望者のそれをすでに
越えてしまったという。

涙そうそう♪
  古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
  いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
  晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
  想い出遠くあせても
  おもかげ探して よみがえる日は 涙(ナダ)そうそう




広島に住む安頓より
★テレビドラマ 広島涙そうそうプロジェクトオフィシャルページ

さとうきび畑HP(昨年度同時期のTBSドラマ)


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TB&コメントありがとうございます! (我想人)
2005-08-30 10:16:36
心に残るすばらしいドラマでした。

「涙そうそう」も好きな歌です。



今後も日本はこういう反戦のドラマをどんどん世界に発信」していくべきだと思います。

再び悲劇を起こさないために・・・。
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さとうきび畑 (安頓)
2005-08-30 11:12:16
去年のさんまさんと黒木瞳、上戸彩のドラマ「さとうきび畑」に続く、戦争の悲惨さとその時代を生きた人たちの、とくに残された女性たちの姿を描いたすばらしい作品でしたね。

再放送でもあったらもう一度見てみたいと思います。感動しました。

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涙、涙、 (雑草)
2005-08-30 11:29:15
すばらしい映画でした。最後の西田さんの語り部も感動しました。ドラマは一人一人24万通りもあるのでしょうね。私の父は、宇品にいたため、助かり線路づたいに神辺まで、歩いて帰ったそうです。1昨年なくなった母は、看護婦として、救護に携わっていました。聞かされた話は、あのドラマの直後となり、地獄絵だったようです。
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生々しい話です (安頓)
2005-08-30 11:57:08
こんな話を聞くと、ほんとうにあったことが実感できるまでとはいかないでも、かなり心に響いて来ます。

ほんとうに、こんなことは二度とあってはならないですね。

なのに、あたらに北朝鮮は核保有国を宣言しています。ほんとうに原爆は人類最悪の発明だったのではないでしょうか?



広島からこのようなメッセージを発進するためにもこのドラマの英語吹き替え版か、字幕版を作り、世界に向けて公開できればいいのですが。
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平和を保ち続ける義務 (Toshiko)
2005-08-30 13:19:39
コメント&TBありがとうございます。



一昔前よりも治安が悪くなったとは言え、こうして平和な時代に生活できるのは、たくさんの方の犠牲があったからこそ。



ドラマの中で西田敏行さんの言った「いかなる理由があってもあんなもの、人の頭の上に落としちゃいかんのです。戦後私達が誓った『二度と過ちは繰り返しません』という言葉は、本当に守られているんだろうか?」という言葉は本当に印象的でした。



戦争で起こったことを目をそらさずに認識すること、こうした場を通して戦争を反対する自分の考えを伝えることなど、小さなことしか出来なくても、一人一人が平和維持を意識するのは、今幸せに生活している私達の義務でもあると思いました。
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初めまして (こうりん)
2005-08-30 14:26:43
私もこのドラマ見ました。

いろいろ考えさせられるドラマでした。

TBさせてくださいね(^^)
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なだそうそう (rara)
2005-08-30 21:38:25
コメントありがとうございます。

戦後60年・・・私が生まれる10年ほど前に、悲しく消えることのない原爆投下があったのですね。高校の修学旅行とその後20代の頃広島へ行った事がありました。

原爆の当時の写真の展示を、胸に突き刺さるようなおもいで、観たことが今でも思い出されます。二度と同じ繰り返しを世界中の誰もがしてはいけないのだと、強く思います。一人一人が命の尊さ、愛する人の悲しみを思うなら、平和を願い、祈りつづけるべきだと思います。誰も悲しく寂しい思いをさせてはいけない・・・犠牲になって亡くなられた多くの人の為にも・・・

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TBありがとうございました (亮子&吉熊)
2005-08-30 23:13:26
はじめまして。

TBとコメント、ありがとうございました。

先日、広島にお邪魔しました。

60年前にあんな酷いことがあったなんて信じられませんでした。



ドラマの最後、「涙そうそう」が流れるエンドロールで映された被爆者の方々の悔しさや苦しさを無駄にしないようにする手段は、私達一人一人が「二度と原爆を落とさない」と誓うことなんだと思いました。

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戦争 (自選孝)
2005-08-31 01:24:35
少しでも戦争について理解に努めようと、ビデオに録画して何度も観ました。

冒頭で西田敏行氏扮する年明が言っていた原爆投下の理由、もしそうなら本当に恐ろしいですね。

見栄や誇示の為に人々を犠牲にしたのか、と。



戦争で大事な人を失ったのは日本人だけではありません。だけどそこから核を正当化する論理に行くのはどう考えてもおかしい。



ドラマでも言っていましたが、本当にもう過ちは繰り返さないで欲しいです。
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年明ってあの弟のことですね (安頓)
2005-08-31 10:05:31
最初分からずにあれは国分扮する、道昭かと思っていましたが、少年志願兵で出ていったあの弟君だったんですね。

どっちかな…と思ってみていたのですが、やっと分かりました。

西田敏行の語りは、ほんとうにすばらしかったですね。

ほんとうに今の平和な日本に生きていることへの感謝の気持ちが自然に湧いてきました。
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