3〜4年前、ご主人の転勤でパリから他国に引越される事になった息子の同級生のお母さまから、種から育てたという柚子とビワの小さな苗を頂きました。 デリケートな柚子の苗は枯らしてしまったのですが、ビワの苗は逞ましくスクスクと育ってくれて、今では1mほどの高さに。 鉢もすでに2回ほど、少しづつ大きなものに変えていて、さてどうしよう? そろそろ庭に植えようか?…と。
でも確か、ビワの木を庭に植えるのはよくないのでは。。。?
そう思い出してネットで調べ始めたら、なんとビワの葉はお釈迦さまの昔から効果万能の漢方薬だったと言うではないですか! ビワの木は「大般涅槃経」の中で「大薬王樹」と呼ばれているそうで、その効能ゆえに葉を求めて病人が寄って来てしまうので、「庭に植えるのはよくない」という迷信が生まれたらしいとのこと。
生の葉をそのまま湿布のように貼ってよし、煎じて飲んでよし、お風呂に入れてもよし、お灸にすれば効果倍増! 使い方によって、腰痛、打ち身、捻挫から、火傷、肌荒れ、アトピーはもとより、咳や痰、大腸カタル、下痢や食あたりなど胃腸にも効くらしい。 そして最近では「新型コロナにも効くらしい」という情報までがネット上に。
なんとありがたい木であることよ!
さっそく試してみようと、少し色の変わり始めた大きな葉を2枚ほど頂戴して、古い歯ブラシを使って葉の裏のうぶ毛を取るように水洗いしてから、天日に干して乾燥。 乾いたら2〜3cm幅にザクザク切って鍋に入れ、水500mlほどで煎じてみました。
鍋から立ち昇る湯気は、どこかで嗅いだ覚えのある懐かしい香り。 水の量が3分の2くらいになるまで煮詰めたら、濃い赤茶色のビワの葉エキスができました。
身長193cm、左右の脚の長さが3cmも違うという不運でいつも足腰が痛い夫と、冷え性の私。 次はいつ行けるか分からない日本の温泉を思い出しながら、今回はビワの葉風呂を試してみたいと思います。
皆さまもどうぞご自愛ください。