今日は「あのね、サンタの国ではね・・・」という絵本を紹介したいと思います。
原案 松本智年 一色恭子 文 嘉納純子 絵 黒井 健
偕成社 1990年12月 初版
この絵本はサンタの国のサンタさんたちの1年の様子を描いた楽しい絵本です。
サンタの国のサンタさんたちは1年の一度の大舞台「クリスマス・イブ」に備えて一年かけて準備をします。
3月、よいこに贈るプレゼント作りがはじまります。
4月、そりをひくトナカイを養成する「トナカイがっこう」の入学式!!
新入生のトナカイたちは、そりをひいたりそらを飛ぶ勉強をします。
5月、サンタさんたちにも体力測定があります!!
なぜって?・・・
サンタさんたちがあんまり重くなると、トナカイたちは楽に空を飛べなくなるから・・・(笑)なのです。
梅雨の季節、商売道具の「そり」がさびないように手入れも大事です。
7月にはサンタさんたちは望遠鏡を持ってよいこたちの様子を見に行きます。
サンタさんたちのノートには世界中のよいこの名前が書いてあるんですよ。
(プレゼント欲しさに11月ごろからにわかによいこになろうとしてもだめってことなのですね(笑))
もちろんサンタさんたちにも「休暇」はありますよ!!
8月は夏休み!!思う存分楽しみます。
10月になると「サンタ会議」が開かれます。
夏にリサーチしたことを踏まえて このおもちゃはどの子にあげるのか?などを決めていくのです。
クリスマスまで1か月、サンタさんたちは真っ赤な仕事服の手入れもします。
トレードマークの「白いひげ」のお手入れも!!
さあ・・・今年はどんなクリスマスのなるのでしょうか?
私はこどもの頃、サンタクロースはクリスマス以外は何をしているんだろう?と思っていました。(笑)
この絵本で春・夏・秋・・・とそれぞれクリスマスに向けて丁寧に準備を重ねている様子を楽しく読みました。
どれか一つでも不備があれば、いい仕事にならないのでしょう。
たった一日の仕事の為に一年かけて準備をする!!
サンタさんたち!!素晴らしい。
そんなの当たり前だよ!!と思う人もいるかもしれません。スポーツ選手や芸能関係の方、音楽家・・・
他にもいろいろな職業の人たちがそう感じているのかもしれません。
一年に一度の仕事の為に一年かけて準備する、そこまでいかなくても、日々の仕事において、事前の準備はとても
大切なことだと思っています。
あらかじめ準備をしておくと、効率よく業務も進み、イレギュラーなことが起こっても落ち着いて対処できるのです。
絵本の中のサンタさんたちのように、リサーチをしてそれを元に計画をたてて実行することがいい仕事につながって
いくのだと思っています。(これも当たり前だよ!!という声が聞こえてきそうですね)
そして、忘れがちなのが、道具の手入れです。
これも、スポーツ選手や芸術家その他料理人さんなどは日常的に当たり前になっているのかもしれませんが、
会社に属している私は、日常的に使う道具というと、電卓とかはんこ・・・・ボールペンなどの筆記用具くらい(笑)
なかなかそこまで意識が回らないのですが・・・
それでも、ズボラの私がインクがかすかすになりつつあるはんこにインクを補充した時には、なんとなくいつもより
やる気がアップするような気がしています(笑)
そして、近年 私が「大事」だと感じている準備は「体のメンテナンス」なのです。
体の調子がイマイチだと、仕事にも集中しにくくなったり、周りへの配慮も含む
いろいろな事への気づきが得られにくくなってしまいます。
そして、仕事のパフォーマンスも確実に落ちるような・・・・
体調不良で仕事に穴をあけるといっしょに仕事をする人にも負担をかけることになってしまいます。
「心技体」という言葉がありますが、とある方は「体心技」だとおっしゃいました。
体が整うと、心も整い、いい技、(ここでは仕事のパフォーマンスですね)が生まれるのだそうです。
その話を伺い、本当に納得した私なのでした。
仕事の本番に向けての「体調管理」これもいい仕事をするための「大切な準備」の一つだと思っています。
(これも 当たり前だよそんなの!!・・・と聞こえてきそうですね (笑))