絵本に学ぶ仕事のコツ

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世界に誇るSDGsな会社のお話~商品開発秘話④~

2024年02月29日 | 仕事術

世界に誇るSDGsな会社のお話 最終回です!!

ここまで お読みくださり、本当にありがとうございます。

メジャーな絵本なら・・・こんなに詳しく内容をご紹介するつもりはないのですが、もしかしたらこの絵本、・・・本屋さんでは

見つけにくい?のかも!!と思い・・・

とても有名な通販会社では購入できそうでしたが・・・いきなり買うのも・・・という方もおられるかもしれません。

そこで、かなり詳しくご紹介させていただいた次第です。

くどいよ・・・と思われた方もおられるかもしれませんね。

 

さて・・・コスト面を乗り越える秘策とは!!

工場直販システムなのです。

片方ずつサイズが違う靴(例えば右が23cm 左が21cm のような感じ)を注文し、

それを 工場から直接お客様の元へ発送するシステムなのです。

 

今でこそ、スーツとか上下サイズ違いのものを購入できたりしますが、その当時ではなかった発想なのではないでしょうか?

工場直販も今では割とありますが、その当時ではそれほどなかったのでは?と思います。

お客様の事を真剣に考えると、前々回の「見えない大きな力・・・」のように「アイディアが沸いてくる?」のでしょうか?

追い風の応援が吹いたのでしょうか?

いずれにしても、誠意をもって、真摯に相手のことを考えると 道は開けるように感じました。

 

ところで、「タイトルにあるSDGsな会社」とはどこから来ているのでしょうか?

巻末に この絵本の監修を担当された 星川安之氏のあとがきを拝見し、私自身が「なるほど!!」と感銘を受けたので

そのままタイトルにさせていただいたのです。

十河さんの作る靴は左右のサイズが違う人のみならず、様々な足のトラブルがある人や 車椅子を使っているひと、手が不自由な人

などが安心して履ける「誰一人取り残さない靴」なのです。

十河さんが開発した靴と靴づくり・販売システムは SDGsの基本的な考え方「誰ひとり取り残さない」 を実践できることを示している

会社なのです。

 

この絵本の紹介はこれでおしまいです。

ありがとうございます。

この絵本はモノづくりに携わっている人はもちろん、そうでない仕事に携わっている人にもヒントになる事がたくさんありそうですね。

私も 学んだことを日々の仕事などに活かしていきたいと思います。

 

 

 

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世界に誇るSDGsな会社のお話~商品開発秘話③~

2024年02月28日 | 仕事術

さて、続きです。

転びにくい靴が完成し、とても満足したと思われる十河さんでしたが・・・

新たな悩みが発生します。

「左右の足のサイズや甲の幅が違う人が10人に一人の割合でいらっしゃること」に気が付いたのです。

そんな人達にも満足してもらいたい・・・と左右「サイズ違いのくつ」を作りたい!!と決心します。

しかし・・・・

サイズ違いのくつをセットで作ることは手間とコストがかかり、業界にとっては非常識なこと。

さて・・・

十河さんはどうしたのでしょうか?・・・・

 

とあることを思いつき、コストの問題をクリアした十河さんは「転びにくいくつ」と「左右のサイズが違うくつ」を発売しました。

日本中に少しずつ広がっていき、くつを履いたお客様からお礼の手紙が届くようになりました。

そして・・・そこで終わらないのです

お客様からの手紙などにはお礼のほかに さらにいろいろな悩みが書かれていることもありました。

それを真摯に受け止めた十河さん、なんと「一人ひとりに合わせる部署」を作ったのです。

十河さんのくつ工場ではリクエストに応じる様々なくつが作られています。

十河さんたちの会社は「世界一 リクエストのおおいくつ屋さん」になりました

 

1足の左右でサイズが違うくつを作りたい!!と思うこともすごいと思う私です。

そして、コストの問題をクリアする策とは いったいどんな方法なのでしょう?

今でこそ、思いつく人、やっている人もいるかと思いますが、その時代で思いついたのはすばらしいと思います。

またまた、じらす様で(笑) すみません。

次でこのお話は終わりにしますので、④も是非読んで下さるとうれしいです。

 

 

 

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世界に誇るSDGsな会社のお話~商品開発秘話②~

2024年02月26日 | 仕事術

さて・・・昨日の続きです。

予約投稿をしたつもりが・・・うまく入っていなかったので、再度入力しなおしをしたいと思います。

 

見えない力とは何なのでしょう・・・・

実は、十河さん、靴を作る機械を神戸の会社に注文していたのですが・・・・注文してすぐ後に あの大震災が起こったのでした。

しかし・・・・奇跡的に機械は無事で

自らも被災された機械屋さんが大変な中、運んで持ってきてくださったそうなのです。

その機械は今も現役で靴作りを支えています。

奥様のヒロ子さんは後書きで述べておられます。

「見えない力が大震災から機械を守ってくれた」

「真心を持って一生懸命に努力すれば、必ず見えない力が応援してくれると 私は信じています・・・」と。

 

 

見えない力が応援してくれる!!

私はあると思っています。実は私も経験したことあるんです。

その時は「偶然?ラッキー?」「不思議!!」とか思っていたけど・・・・

ヒロ子さんがおっしゃるように、「真心を持って 相手のことを思って 一生懸命に努力すれば、必ず見えない力が応援してくれるように 思います。」

どんな仕事でも、この見えない力はあると思っています。

守護天使の力? 宇宙の力? 神様仏様 いろいろな神様のご加護?・・・(笑) かどうかはわかりませんが・・・・

きっと、十河さん達は靴を作る使命があったのでは?とも思います。

 

 

 

 

 

 

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世界に誇るSDGsな会社のおはなし ~商品開発秘話~

2024年02月25日 | 仕事術

またまた日にちが経ってしまいました。。。。

今日は「世界でいちばんリクエストのおおいくつ屋さん」の絵本を紹介したいと思います。

   「この絵本は、だれひとり こまらない くつをつくっている 元てぶくろ屋さんのお話です。」

の書き出しから始まる 実話に基づく絵本です。

            文 十河孝男  十河ヒロ子  絵 本田 亮 

                          合同出版    2023年 9月15日 初版

ある日、手ぶくろ工場を営んでいる十河さんのところに 高齢者施設の園長をしている友達が相談にやってきました。

老人ホームのお年寄りがよく転ぶので「転びにくいくつ」を作ってもらえないだろうか?という相談でした。

あちこちのくつ屋さんをめぐっても どこにも売っていなくて、「そんなくつは作れないよ!!」と言われた末、困って

十河さんに相談にきたのでした。

「うちはてぶくろ工場だぞ!!」と最初は驚いた十河さんも、昔から「困っている人をほっておけない性格」だからなのか

作ってみたいと思い、根気よく工場のスタッフを説得し、十河さんの熱意が伝わりました。

こうして 皆の挑戦が始まったのでした。

十河さんは まず 友人の老人ホームのお年寄りの方々の足をひたすら観察することから始めました。

奥様のヒロ子さんは 一人一人に寄り添って、転びそうになると支えたり、いっしょに歩くときにやさしく語りかけ、話を聞きました。

更に 他の施設にも出かけて行き、500人以上ものお年寄りの足の動きを観察したり、お話を伺うことで、「転ぶ原因」がわかってきたのでした。

そして、いよいよ 靴の試作です。

ヒロ子さんは「手ぶくろ作りのベテラン!!」試作を続け 改良に改良を重ねて 友達の依頼から2年後!! ついに 「転びにくいくつ」が完成したのでした。

出来栄えも上々!!!

施設の皆さまに履いてもらうと、皆歩きやすそうにしています。

続きは次回のお楽しみに

 

さて、この絵本は仕事に関する絵本の中でもとても中身の濃い~絵本なのだと思います。

仕事をしていくうえでのヒントがたくさん!!

1回のブログに収めようと思うと、かなり長くなるので・・・シリーズでご紹介することにしました。

ここまでで、私の心に響いたのは、「畑違いの業者さんの挑戦です」

おそらく、くつ屋さんなら どこのくつ屋さんに頼んでも 引き受けてくれる所はないだろうと思います。

それは くつ作りを知っているから・・・

畑違いの十河さんだったからこそ、「転びにくいくつ」という目標に対して 先入観なしに挑戦できたのだと

思いました。

くつ屋さんならくつ作りを経験してきたからこその「先入観」があるのでは?

仕事を問わず、新人さんが先入観なしに挑み すごい力を発揮したり、新人さんの素朴な一言がベテランさんの大きなヒント

になったりすることもありますよね。

そして・・・ひたすら対象者の様子(足)を観察し続けた事、会話からニーズを引き出せた事、そして、更に数多く観察することで、

転ぶ原因を確信できた事が鍵だと思いました。

それは、もしかしたら 靴と手袋という作る物は違っても 「モノ作り」ということに関して共通点があったから・・・

なのかもしれません。

(絵本には手袋作りは「OEM」企業として 請け負っていた・・・と書かれていましたので、実際には発注業者からの依頼

どおりの商品を作っておられたかもしれませんが・・・・)

奥様のヒロ子さんとの二人三脚も大きな力となっていると思いました。

この絵本を通して・・・

   知らないことは逆に「大きな力」となる!!

   丁寧なリサーチの大切さ!! 

 を改めて感じました。

今日はここまでとさせて下さい。

ここまで 順調にきたかのような感じですが・・・実は「見えない大きな 応援する力」のおかげもある様ですよ

次回はその辺もご紹介できたらと思います。

 

 

 

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