続きまして、本題の絵本の紹介をさせて下さい。
今日は「しょうぼうじどうしゃ じぷた」です。
渡辺茂男 作 山本忠敬 絵 福音館書店 1966年6月10日初版
あるまちの消防署にははしご車ののっぽ君、高圧車のぱんぷ君、救急車のいちもくさんがいました。
それぞれが、自分の特技を自慢しながらも大きな火事があると3台揃って飛び出して行き、大活躍します。
そして、この消防署にはもう1台、古いジープを改良したちびっこ消防車「じぷた」もいます。
じぷたには小さなポンプ、サイレンもついています。
じぷたは働き者です。小さな家が火事になると、勇ましく走っていって、たちまち火事を消してしまいます。
しかし、のっぽくん、ぱんぷくん、いちもくさんは「なんだ!ぼやか・・・!ちびっこでちょうどいいんだ!!」
「あれで、勇ましいつもりだね・・・」なんて言います。
じぷたはのっぽくんを見上げて、「あんなはしごが欲しいなあ・・・」
ぱんぷくんを見て、「力の強いポンプが欲しいなあ・・・」
いちもくさんを見て、「かっこいいなあ・・・」と思います。
なんだか自分がとてもちっぽけでみにくく思え、悲しくなりました。
と・・・その時、隣村の警察から応援要請が入ります。
山小屋が火事になり、このままだと山火事に発展する恐れがあるのです。
さて・・・消防署の署長さんはどうしたでしょう?
そして、この後 じぷたは大活躍することになるんです。
この絵本は昔からよく知られた絵本です。
本屋さん、図書館、どこでもすぐ見つけられる絵本です。
続きが気になった方は、是非、続きを読んでみて下さい。
ちびっこじぷたは同僚達が持っている特技をうらやましく思い、自分と比べて悲しく思っていました。
ところが、「山の火事」に出動することで、じぷたの得意なことが活かされ、大活躍!!
大惨事を免れます。
その事が町でも認められて、よかったですね。
人でも車でも生き物、物問わず、それぞれ役割がありますね。
それぞれが自分が持っている持ち味を肯定し、「それが必要とされる仕事で精一杯力を発揮する」それが大切なのでは
ないでしょうか?
そして、署長さんのように、仕事を誰にまかせるかの判断もとても大事ですよね。
チームのメンバーの一人一人の持ち味を把握し、それぞれが力を発揮しやすく段取りをする、そうすることが いい仕事
に繋がっていくような気がしています。
もちろん、自分の持ち味が発揮できない仕事に携わることも多々あるかと思います。
でも一つ一つ精一杯頑張ることも素敵なことだと私は思います。
周りと比べるのではなく、いかに自分の伸びしろを伸ばすか・・・が重要ではないでしょうか。