今日は 「まどからおくりもの」を紹介したいと思います。
五味 太郎 作・絵 偕成社 1983年11月 初版
この絵本はしかけ絵本になっています。
サンタさん?らしき人がプレゼントを配っています。
まどから覗いて・・・・ここはねずみさんのおうち。 おくりものはしゃれたながぐつ。まどから贈り物を届けます。
お次は・・・ねこさんのおうち。 おくりものは かわいい リボン・・・と まどからリボンを届けます。
サンタさん、つぎつぎと 「ここは どうやら 〇〇のおうち・・・」〇〇さんには□□を・・・
「ここはどうみても △◇さんのおうち・・・」△◇さんにはこれを・・・と贈り物を届けていきます。
サンタさんが贈ったプレゼント、サンタさんの思い描いた結果になったのでしょうか?
この絵本、子どもが喜ぶ絵本だと思います。
と同時にとても大切なことを学べる絵本だとも思いました。
サンタさんらしき人はまどから見える情報だけで、中にいるのは〇〇だと思い込み、プレゼントを贈ります。
しかし・・・・実際は・・・・サンタさんが思っていたのとは違う生き物が中にいることがほとんどでした。
小さな窓から見える情報は正しい情報が得られなかったのですね。
(唯一正解だったネズミは小さいので 小さい窓からでも全体像がわかったのでしょう (笑))
私たちの仕事もこれと似たようなことが起こっているかもしれません。
多分、これでいいだろう・・・ おそらくこっちの方が好まれるだろう・・・
どうみても こっちの方が正解だよ・・・
絶対こう思われている。。。。
日々の仕事や生活の中で、知らず知らずのうちに 思い込んで それを元に行動したりしていることも
多いのでは?
この絵本を読んで 改めて私は反省したのでした。
ちなみに・・・・この絵本の紹介にぴったりの蛇足話を紹介させて下さい
この絵本のタイトルは 「まどからおくりもの」 ですが・・・
まどから「の」おくりもの と思い込んでいたようです。。。
オンラインショップで買おうと思いきや、「検索結果に ありません」と出てきました。
そして、図書館で借りた時、「まどからのおくりもの」を出してくださったのを見た瞬間
えっ 違う・・・・
そこで欲しかったのは「まどからおくりもの」であることに気が付いたのでした。。。。(苦笑)
思い込んだ名前と同じ絵本があったのもビックリです。
本のことならなんでも熟知されている図書館のスタッフさんに「希望の絵本」を持ってきてもらい
無事にお借りすることができました。
今回の絵本の内容では ほほえましさもあるのですが、実際の様々な仕事の現場では笑って済ませることが
できない間違いにつながることもあるかと思われます。
名前の間違い(一字違い) 時間の間違い(14時と4時の勘違い) 場所の勘違い・・・
想像による勘違い・・・・などいろいろあるかもしれません。
場合によっては信用を失う恐れもあるかもしれません。 命に係わることにつながることもあるかもしれません。
この絵本は気楽に読める絵本ですが、仕事の指南術としてもとてもよい気づきがあると感じて急遽取り上げることにしたのでした。
私の「思い込み」でまだ購入していませんが、そのうち是非 手に入れて、自分自身へ「注意喚起」していきたいと思っています。