絵本に学ぶ仕事のコツ

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仕事に関する絵本でよく登場する職業はなあに?

2024年03月20日 | よもやま話

今回はちょっと脱線して、よもやま話をお送りしたいと思います。

仕事に関する絵本を探し歩いておりますが・・・・

ちょっと気が付いたことがあります!!

仕事をテーマにした絵本でよく取り上げられている職業!!

皆さんは何だと思いますか?

「パン屋さん」「くつ屋さん」「郵便屋さん」「のりもの関係」   

(いろいろな仕事をする乗り物にかんする絵本)が

なんとなく多く見受けられます。

以前には「手袋屋さん改めくつ屋さん」のお話を紹介しました。

今後、またまた「くつ屋さん」「乗り物のおはなし」なども取り上げる予定です。

 

そして、一見仕事術とは関係ないようなお話の絵本も読んでいるとなんとなく「仕事のヒント」が見つかったりすること

もあります。そんな絵本との出会いも楽しみにしながら・・・日々絵本探しもしたいと思います。

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対人援助職で大切なこと~続き~

2024年03月17日 | 仕事術

今日は 前回ご紹介した絵本 がらくた学級の奇跡 の主人公トリシャのその後を描いたような内容である絵本をご紹介したいと

思います。

「ありがとうチュウ先生」 わたしが絵かきになったわけ

        パトリシア・ポラッコ作 さくまゆみこ 訳

                     岩崎書店   2013年6月30日初版

 担任のドノバン先生はパトリシアが描いたスケッチを見て「才能がある!!」と言った。

 ドノバン先生の紹介で、ハイスクールの美術の先生をしている「チュウ先生」が主催している美術教室に通い始めたパトリシア、

 そこでチュウ先生は「ものをよく見る事、実際の物の見方」などを指導される。

 絵を描くのが好きなパトリシアは楽しく通っており、チュウ先生が出した課題にも熱心に取り組む。

 ある日 担任のドノバン先生のお父さんが亡くなり、しばらく休んでいる間 代わりに来た先生は、パトリシアに

「絵を描くことよりも 勉強の方が大事なんじゃないか!!」と美術教室へ行くのを辞めるように言う。

 識字障がいを抱えるパトリシアは文字が読めるようになったものの、読むのが遅く テストになると、どうしても

 時間が足りなくて不合格になってしまうのだった。

 美術教室に行っても、気持ちが晴れないパトリシアはとうとう泣き出してしまい、チュウ先生に事の次第を話します。

 チュウ先生は パトリシアが絵を描いていく様子をよく観察していたので、「テストの問題を読むのに時間がかかって、

 問題を解く時間がなくなってしまうのでは?」と当てたのだった。

 パトリシアの才能を見出していたチュウ先生は「美術教室を辞めさせるなんてできない!!」と 知り合いの専門家に

 つないでくれて、校長先生・代わりの先生・お母さんにも集まってもらい、話し合いの場も設定する。

 それから少ししてドノバン先生が戻ってきて、代わりの先生はいなくなり、パトリシアは美術教室に続けて通うことができたのだった。

 チュウ先生もパトリシアを目にかけ、ほどなくして絵具を使って絵を描き始めたパトリシアの作品を「ハイスクールの美術展」に特別

 に出してくれたのだった。(パトリシアはまだハイスクールの生徒ではなかった)

 その後、ハイスクールに進学したパトリシアはそこでもチュウ先生に指導してもらい、先生の尽力のおかげで美術大学にも入学できた

 と語っている。

 

 

   作者のパトリシアさんが出会った「ご自身の人生に大きな影響を与えた合計4人の先生」のことを描いた3冊の絵本があります。

                         

        2001年12月20日初版    2013年6月30日初版       2016年6月23日初版

 

   ドノバン先生は今回の「ありがとうチュウ先生」に登場していて、独立して1冊の絵本に取り上げられてはいませんが、パトリシアさんに大きな

   影響を与えた一人だと思われます。

   この3冊はパトリシアさんの自伝的絵本とされています。

   3冊通して読むことで、パトリシアさんが幼少のころからどういったことに悩み、また出会った人たちとの交流の様子、どのように成長していったか

   が垣間見れます。

   さて、今回のチュウ先生は、美術教師で、特別支援教育の専門家ではありません。しかし、絵の描き方から パトリシアが悩んでいる様子を想像でき

   適切な対応(母親に断った上で 専門家に繋げたこと)そしてかかわる大人を集めて支援会議を設けたことで、パトリシアから得意なことを奪われる危機

   を回避させました。

   チュウ先生は美術を教えるという経験と技術で「パトリシアをよく見ており」そしてそれが解決の糸口となりました。

   時に「経験にこだわりすぎて、本質が見えてないとなかなか解決に向かえない」「逆に、経験がなくても、もしくは違う経験の事柄を生かして

   状況をしっかり見てそこから考え解決策を見出せる人」もいます。

   対人援助職の方々や仕事などで指導する立場にある方々にとって必要なことは「対象の相手をよく知る」ことなのではと思います。

   といっても じろじろ・・・見るということではなく、このブログは仕事に関するものなので、例えば「この人は何が得意で、どういう点でつまずきやすい

   のか」とかを丁寧に把握しようとする姿勢が大事なのではないかと思うのです。

   そうすることで、的外れな指導に陥ることはなくなるのではないかと思います。

   そして、前回のがらくた学級の奇跡の「ピーターソン先生」もそうでしたが、チュウ先生は パトリシアの自己肯定感を育てることにも長けておられたと

   思うのです。 この絵本を読んでみると それがよくわかります!!

 

   興味を持たれた方、是非3冊通して読んでみて下さるとうれしいです。

    

 

 

 

 

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対人援助職で一番必要なこととは?

2024年03月10日 | 仕事術

こんにちは。だんだん春の兆しがあちこちで見られるようになってきましたね。

今日は「がらくた学級の奇跡」という絵本をご紹介したいと思います。

            パトリシア・ポラッコ作 入江 訳

                             小峰書店:2016年6月23日初版

 

新しい学校でむかえる新学期、トリシャはわくわくしていた。

小さいころから識字障がい(現在ではLDと言ったほうがわかりやすいかもしれません)を抱えているトリシャは、1年限定で、父親が住む

場所(夏休みはこちらで過ごす)にそのまま残り、こちらの学校に通うことが許された。

「ここでは 私がやっと字が読めるようになったばかりだということは誰も知らない・・・私が特別学級にいたことを誰も知らない!!」

「誰も私のことをからかったりはしないだろう。。。。」と思っていたのだった。

ところが、ここでも「がらくた学級」と呼ばれる特別クラスに入れられたのだった。

落ち込むトリシャだったが、あたたかいクラスメイトと担任のピーターソン先生に迎えられる。

担任のピーターソン先生は「がらくた学級学級にようこそ!!」とあいさつをした。

同じ班になった仲間とは日々の生活の中でともにいろいろな体験をし、絆を深めていく。

がらくた学級の子どもたちは、みんな個性的だった。

いろいろな心無い人たちの言葉や態度に傷つきながら、それでも仲間と共に頑張って乗り越えていく。

ある日、先生に「先生がどんなに元気づけてくれたって、ぼくたちはどうせがらくた学級の子なんだ。ぼくたちはくずなんだ、がらくた

なんだよ。まわりはみんなそう思っているんだ」

と仲間の一人が言った時、先生は「それは違う!!、あなたたちひとりひとりが、私の大切な宝物なのよ!・・・」

がらくた置き場がほんとうはどんなところか、あなたたち気づいてないの?」

「すばらしい可能性に満ちた場所なのよ!」と言い、みんなをがらくた置き場に連れ出した。

そして、みんなにここにあるものを使って、新しいものを作る提案をする。

クラスのみんなは班ごとにいろいろなものを集め、「新しいもの」作りに励む

さて・・・トリシャの班は何を作ろうとしたのでしょう?

班の仲間はそれぞれ得意な事を活かしながら新しいものの作成に夢中になる。

途中いろいろな出来事があるが、暖かいピーターソン先生やそれぞれの家族の支えもあり、

トリシャと班の仲間はそれらを乗り越え・・・とうとう・・・夢の実現の日を迎える。

 

この絵本はパトリシア・ポラッコさんの自伝的絵本で3部作の1冊のような絵本です。

主人公のトリシャはパトリシアなのです。

今でいう「特別支援学級の先生」であるピーターソン先生は、クラスの子どもたち一人一人の持って生まれた能力と可能性を信じ、暖かく指導しています。

絵本の最初に 「ピーターソン先生とわたしたちの班が起こした奇跡に捧ぐ」 と書いてあります。

指導者が子どもたちの能力と可能性をひたすら信じ、それが子どもたちに通じているからこそ、まっすぐに夢に向かって励むことができたのかな?と感じました。

班のメンバーそれぞれの心の底からの目標が一致し、一人一人の力が結束され、大きな力となり、奇跡が起こった!?ように感じました。

対人援助職に携わっている人に一番必要なこと・・・・

それは、何より 対象者の「能力と可能性を心から信じることができること」なのではないかと思っています。

対人・・・に限らず 他の生き物や「物」「こと」についても同じことが言えるのかな?とも思います。

自分が関わる「こと」や「物」や他の生き物に対して、それらが持つ「力と可能性」を信じること・・・

そして、対象から発するものによく耳を澄まし・・・対話をする(口での会話だけではなく心の対話も含めて)

それがやがて・・・大きな力を生み出すような気がしてなりません。

 

 

 

 

 

 

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