ネモフィラはBaby blue eyes

一週間の停滞からやっと抜け出せたみたい。先週は、雷が鳴ったり、大雨が降って激しく風が吹いたりと春の嵐を思わせるような日がありました。気圧の変動に体が反応したのでしょうか、荒天の二日間は、めまいで起き上がれませんでした。この症状は一昨年も経験があって、耳鼻科でも診てもらったので、今回も自律神経の乱れからくるものだなとわかっていました。睡眠不足も重なっていたので、やはりそうでしょう。
　　今日はお天気もいいし、ちゃんと眠れたし、出かける予定もないし、明るいきもちで朝の庭を巡りました（というほど広くはないけれど）。ほら、春のおなじみの花たちが咲き始めています。

　　ツルニチニチソウ

　　スノードロップ　手前の矢車草を押しのけるいきおい

　　ハナニラ　別名ベツレヘムの星　

　　じっとしゃがみ込んで、芽生えやつぼみを楽しむ季節の始まりです。今年は花苗をお分けするという、花咲かおばちゃん稼業（？）も始めたので、庭にいる時間がさらに増えそうです。
　　月曜日はヨガのお仲間にダウカスダーラ、昨日はお習字のお仲間にムルチコーレとストロベリートーチをお分けしました。

　　　ダウカスダーラはその名前がなかなか覚えられないので、カードを添えた

　　お習字のお仲間には本当は種から育てたネモフィラを差し上げる約束をしていたのですが、わたしが春の嵐に打ちひしがれている間に、ネモフィラも徒長して風にやられてヨレヨレになってしまいました。そのかわりのムルチコーレとストロベリートーチ（産直で買っていたもの）なのでした。
　　ものごとには逃してはいけない時期というものがありますね。ネモフィラのポットから根が出ているのを知っていたのに、ちょうどいいタイミングを計れなかった。これではまだまだ花咲かおばちゃんを名乗れませんね。かわいそうなネモフィラたちはストロベリーポットに群植して咲かせてみることにしました。ネモフィラは別名Baby blue eyesというそうですよ。赤ちゃんの青い瞳ですね。ネモフィラにそっくりな、わたしの好きなオオイヌノフグリにも、そんなすてきな名前をつけてあげたい。


　　　美杉の竹原にある淡墨桜です。先週の日曜日に夫と出かけてきました。夫は昨年まで、この桜に会いに職場から何度も通っていたのです。勤務先が変わっても、やはりこの季節は淡墨桜を見ないと落ち着かないようなので、ちょっと早いかな…と思いながらも車を走らせました。
　　　まだ蕾がやっと開いたぐらいで、ガクの赤い色が花びらに隠れていないので、全体に赤っぽく見えます。それでも、わたしはこのぐらいがいいなぁと思いました。花はまだ下を向いていて、楚々としています。

　このあたり一帯が清潔な雰囲気。ウグイスも鳴いている。まだ春浅いのにとても上手に鳴いている。

　　　今日あたりは満開でしょうか。知る人ぞ知るという感じだったのに、近年は県外からも観に来る人が増えているようです。淡墨桜をバックに名松線を撮りたいおじさんカメラマンもたくさんいて、普段は静かな美杉村がちょっとだけ密になるようです。夫もまた行くのだろうな。
　　　この日は、わたしがめまいから復活したばかりだったこともあり、いつも行く名松線の終点「伊勢奥津」までは行かずに帰ってきました（ザンネン）。途中で白山町のお気に入りのお菓子のお店「節知」さんに寄り、ケーキを買いました。
　　　
　　　大きなイチゴがのっている。節知さんのお菓子はやさしい味でウチはみんな大好き。

　　　年度が代わるこの時期、わたしは、小さなことが気になって頭から離れなかったり、キモチがゆらゆらしがちです（先週がまさにピークだった）。思いついて、ゆらゆらの全部をレポート用紙に書きだしてみました。すると、客観的になるせいか、頭の中でふくらむ心配事が整理されて、だんだん落ち着いてきました。手を動かして書くことで、もやもやが消えていくようです。最近はノートに日記を記していなかったけれど、また書き始めるといいかもしれません。


　　　梨木香歩さんのエッセイ「炉辺の風おと」がとても良かった。梨木さんの最近の小説はちょっと描く世界が独特で、あまり手に取らなくなっていたけれど、これは本当に静かにココロに響く本でした。八ヶ岳の山小屋から、山のこと、鳥のこと、植物のこと、それからわたしたちに起きている「今」のことについて書いています。梨木さんは森のいきものや鳥や植物にとても詳しいの。そこもわたしにとってはとても魅力です。金曜日には勢和図書館に返さないといけないけれど、自分でも手元に置きたいなと思っているところです。


　　　息子よりホワイトデーにもらう。売上げの一部がTNR活動の一助になるらしい。