なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

朝やけ 夕やけ

2021-08-30 16:36:54 | 日記
(29日)33℃を超える暑さが続いています。昨日は台風一過のような青空がひろがり、じりじりと焼けつく陽ざしがありました。もう外を歩けるのは太陽がのぼる前しかありません。昨日も今日も朝5時起きで、散歩に行きました。お休みの夫もいっしょです。夫との散歩はずいぶんひさしぶり。


のぼる太陽にカメラを向けるのは危険なので、雲に隠れているうちに撮ってみよう

夫はもう稲刈りが済んでいる田んぼに驚いたり、朝陽にきらきらしているねこじゃらしを撮ったりしています。わたしのいつものスタスタ散歩ではないけれど、まぁ、たまにはいいでしょう。


朝やけのなか、白鳥がはばたいている

さて、キジバトのハトボーはどうなったでしょう。この3日間、朝7時にはやってきて、メダカの鉢の水を飲み、草の種かなにかをついばみ、目立たないところにじっとして羽繕いをし(ほとんどの時間がこれ)、夕方5時半ごろにどこかに飛び立っていきます。とてもおとなしい。

 
陽の当たる所では羽を広げて虫干し。この、羽を扇のように広げる筋肉の動かし方って、ニンゲンには想像できないな。

3日前はあまり高く飛べない様子で、土の上に座っていることが多かったのに、だんだんキジバトらしく(?)木の枝やフェンスに安定した様子でとまっているようになりました。人の声とか犬の鳴き声には平気ですが、ご近所で干した布団をバンバン叩く音にはビクッとしていました。大きな鳥の羽ばたきの音にも似ているからかな。

 そろそろ夕方 陽が傾くのを待っている

今まで一日に二回は来ていた親は、今日は姿は見ませんでした。すこしずつ自立を促しているのかもしれません。明日もウチの庭にやってくるでしょうか。こうなると、その成長を見届けたくなります。

 お隣のモフにゃんも見守って(?)いる

ウチの庭にやってくる幼いものは、キジバトばかりではありません。一昨日はスズメのヒナもやってきました。きっとご近所の一族のニューフェイスです。くちばしの黄色いひよっこです。


何度もこのヒナの顔真似を夫にしてみせたんだけれど、あまりウケなかった。あどけなさが表現できなかったか…。

そうそう、メダカの鉢の中に3ミリぐらいのチビメダカが泳いでいるのも発見しましたよ。こんな狭い庭なのに、そしてこんなに厳しい残暑のなかなのに、いろんなイノチが息づいていて驚きです。

(30日)この土日の2日間、あまりにも暑いので、午後からはエアコンが唯一ついている和室に家族三人集まって過ごしました。この部屋にはテレビもないので、パソコンか読書しかすることがありません。先週の金曜日に勢和の図書館に行って本を借りてきていてよかった。



右の平野恵理子さんの山の家での暮らしを綴ったエッセイと、左の石牟礼道子さんの食に関するエッセイを読み終えました。真ん中の蜂飼耳さんはなかなか難しいので時間がかかりそうです。石牟礼さんのエッセイを読んでいて、悲しいことは書かれていないのに、ふと涙が浮かんできて自分でも不思議でした。



幼いころの水俣の風景や暮らしが驚くほど克明に描かれています。四季それぞれの行事や食を大事にしているこの土地の人々が素晴らしいです。わたしの父よりひとつ年下の石牟礼さん。たしかに昔はこんなに豊かな食を、皆で集って手をかけ作っていたのでしょう。
「獅子舞」というエッセイでは、正月の台所でにぎやかにお正月料理をこしらえている女衆が、獅子舞の男衆にお神酒と鯛をしきりにすすめている場面が描かれています。

  「ほらー、鯛とお神酒ば、せっかくですけん」
  花首を揺らしている春の草たちのような声だった。

  「アーンしなはりまっせ、ほら」
  若者は素直に口をひらいた。

  笛が再び鳴り始め、獅子は起ちあがり、ゆらりゆらりと赤い首を振りはじめた。女たちが
  草のゆれる風のように言いかけた。
  「来年もまた、来なはりませなぁ」


なんと明るく楽しそうで美しい場面でしょう。ただそれだけで、涙が出てしまいました。たくさんの人が集まって、みんな忙しく立ち働いて、楽しそうにごちそうを作っていて、それを一心に人に食べさせようとしている。わたしも小さい頃、岩手の本家の結婚式で、そんな風景を見たような気がします。それにしても石牟礼さんの文章のすてきなこと。なにげなく手にとった本でしたが、今抱えているぼんやりとした不安を、手を当ててなだめてくれるような、そんなエッセイ集でした。


いつかの夕焼け ハトボーはもう来ないかもしれないな

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