なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

光でふわふわしたルノワールの女の子たち

2016-03-22 16:02:48 | 日記
     京都でモネを観るつもりでした。
   それを目当てにはるばる、普通列車を乗り継ぎ、三時間もかけて京都にやって来たのです。
   (特急なら二時間弱だけど)
   あんこを背負って階段を昇り降りしたせいか、昔の古傷が痛み出し、歩くのがひと苦労の夫。
   東山の駅から京都市立美術館までヨレヨレになりながら、それでもなんとかたどり着きました。

    途中、駅からすぐのところにあるいつもの老舗のお蕎麦やさんでお昼を頂きました。
   鴨せいろそばが有名らしいのですが、わたしは天ぷらそば、夫は生ゆば付きざるそばを頼みまし
   た。田舎者なのでカモというと、近所の川をのんきに泳いでいるカモを思い浮かべてしまって、         ちょっと抵抗があるのです。
    周りはみんな遠くから来たお客さんのようで、入るまでもだいぶ並んで待ったし、有名なお店
   なんだなと再確認しました。
    お隣の和菓子屋さんもお客さんがひっきりなしに来ていて、繁盛の様子。恐るべし連休効果。

    さて、モネです。
   「印象 日の出」も出展されていて、その日が最終日だということもあり、チケットを買うのに
   長蛇の列。そのときには、もうわたしたちには、その列に加わるほどのエネルギーが残っておら
   ず、あっさり変更して、ルノワールを観ることにしました。

    ルノワールは6、7年前に大阪国際美術館にイレーヌ嬢の肖像画が来たときに、観に行っていま
   す。
    本物に会う前に、わたしは子どもの頃にイレーヌ嬢と出会っています。もちろん複製画ですが。
   今はそんなお商売が学校で行われることなんてないと思いますが、岩手の田舎の小学校に名画の
   複製画を売る業者さんがやってきたことが一度ありました。

    親から1枚だけ買えるお金をもらいました。それを握りしめて、体育館の隅に並べて貼られた名
   画のコピー印刷を一生懸命観ていたことを思い出します。
   わたしが選んだのが、ルノワールのイレーヌ嬢の絵でした。ウエーブのかかった髪の毛がわーっと
   肩にかかっていて、お顔も可愛らしく、それがいいと思ったのでしょうね。
   大学生になるまで、ずーっと自分の部屋に貼って眺めていました。それがルノワールという画家の
   有名な絵だとは全然知りませんでしたが。
    4つ違いの兄は、ピカソを選んでいて、「もっと有名な絵にしなきゃダメだ」と言われたのを覚
   えています。
    
    今回イレーヌちゃんには会えませんでしたが、「草原で花を摘む少女たち」や「うちわを持つ女」
   など光でフワフワとした絵を観ることができました。春や初夏を思わせる明るい色調の絵がやっぱ
   り素敵です。

    夫の足のアクシデントがなければもっとゆっくり観たのですが、なんか駆け足で観てしまって
   もったいなかったです。
   
    連休の京都をあなどってはいけないということですね。

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