なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

岩手三日目 もう帰路につかないと

2016-08-19 15:48:42 | 日記
普段からあまりお酒は飲まなくって、夫のビールを一口とかワインを少々程度のわたしですが、ゆうべは、一関の旅館でもらった二合サイズの清酒を夫が開けたので、すこし飲んでみました。
旅館の名前が冠してありますが、実際は昔からある一関のお酒「関山」。飲んでみて、あらこれは懐かしい味。この味に覚えがあります。日本酒といえばこの味と、インプットされているみたいです。「玉の春」というお酒もあってこちらは甘口。父はもっぱら辛口の「関山」でした。父を思い出しながら少しいただて、ほろほろと楽しいような寂しいような具合に酔ってしまいました。
 夫と夜の散歩に出かけて、この夜は満月。大きな黄色い月を眺めながら、ゆらゆら歩きました。「次の満月は九月」と夫が言って、夏の終わりにふさわしいトロリとしたお月見散歩となりました。



 岩手三日目。8月8日。
ホテルの朝、バイキング形式の朝食をしっかりとり、この日も故郷の町へ行き、前日伺えなかったお宅へごあいさつ。
 割合新しくできた道の駅へ寄って、おいしいお饅頭を買う。このお饅頭、昔はもっと皮がしっとりしておいしかったような…。道の駅が人気になって、売れすぎて大量生産になったのかしら。売れるというのも良し悪しですね。
 一関駅で妹とお別れ。来年は11月にもうすこし日にちをとって、家を片付けることにしました。今年みたいにちょっとだけ家を開けてみたところで、何も進まないことはわかっていましたが、「どうにかしないと」という確認を姉妹でしたのは意味あることだったのです。
 妹はまた怒涛の仕事が待っている山形へ帰って行きました。同級生の旅館の女将N美ちゃんのがんばりに相当元気をもらったみたいだったので、良い旅だったと思います。

 凛とした山百合 女将さんのよう

 我々(夫とわたし)は、このあと東北自動車道を突っ走って、夜までに甲府のホテルに到着するという大きな仕事があります(わたしは乗ってるだけだけど)。その前に夫の要望で、一関市の古本屋さん「虔十書店」に立ち寄ることにしました。前日の夕方、ホテルにチェックインした後、行ってみたのですがその日はお祭りがあったせいか臨時休業でした。虔十とは、宮澤賢治の物語にゆかりのネーミング。店名だけでも興味がひかれます。
 この日は開店していて、おずおずとドアを開けてみました。所狭しと本が山積みになっています。ジャンル分けもないようで、仕入れた本がそのまま…の感じです。夫は慣れている様子でどんどん本の森に分入っていきますが、わたしは十分ほどでギブアップ。暑いし古本特有のにおいがもやっとしているし。外で待つことにしました。短い時間で夫はなにか二冊ぐらい買ったようです。古本に関しては貪欲だなぁ。

 ずーっとがんばって欲しい 北上書房

 この通りの並びには、わたしが高校生のときよく通った「北上書房」があります。ここはなんというか、入って文庫本を見ているだけで、賢い高校生になったような錯覚をする空間でした。地域の文化を担っている感じの本屋さんです。昔はもっと広かったような気がするのですが、久しぶりに入ってみると奥に奥に深い作りになっていて、「ああそうそう、棚の前に立っている男子高校生とぶつかりそうになりながら歩いたな」と懐かしく思い出しました。
 今でも高下駄履いて、学生帽を醤油で煮てぺったんこにして、腰に手ぬぐいぶら下げて、冬はマントを着るバンカラ高校生はいるのでしょうか。吉田拓郎の歌の世界ですが、わたしが高校生の頃は一関の町を闊歩していたのです。(わたしの兄もしていたな)
 北上書房でも、この前日、夫は一関関係の本を二冊買っています。訪れたのが閉店間際だったようで
「蛍の光」の音楽が流れ始めて、わたしが店員さんに「もう閉店なんですね」と尋ねると、「そうですが、まあぼちぼちの感じで」と答えてくれました。そのそろそろ閉店だけど、まぁ、まだ見ているんならもう少しいいですよ的なことを、ニュアンスで伝えるところが「あぁ、岩手の北上書房の店員さんだな」とすごく納得して可笑しかったです。

 やっと雨があがって那須高原あたり 
           午後3時 天使のはしご

 さて一関を発ったのは昼前の11時。ここから8時間、大雨で前が見えない東北自動車道をひたすら走
り、田舎者にはよくわからない圏央道という道を走り、懐かしの中央道を走って甲府に着いたのでした。
もうグッタリ…。

 山梨に入って安心して空を撮りまくる 
           くまさんがプカプカと

 ★長々とわたしの感傷的な記録にお付き合いさせてスミマセン。さぞハードな旅で痩せたとおもいきや、  体重は増えていました。三日連続のソフトクリームのせいかな。

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