なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

心からあふれ出す、うた

2016-05-29 16:35:37 | 旅にでてみた
  鈴木重子さんに会えた!
 伊賀の崇公堂という、かつての藩校で開かれたコンサートに行ってきました。会場となった72畳の講堂は、四方が明かりと風を取り入れる構造になっています。夕暮れの、でもまだ外は明るい6時。畳の上にならべられた座布団に座ると、庭の緑が美しく見えて、隣にある上野高校の剣道部の凛々しい声が聞こえてきます。



 襖をバックに少しだけ高く作られたステージに、鈴木重子さんが登場。「Imagine」からコンサートは
始まりました。
 15年ほど前、NHKで鈴木重子さんの歌う「Rain Falls」を聴いてファンになったわたしは、コンサートにも一度行き、そのおっとりした人柄と、スモーキーでありながら力強い歌声に、ますますファンになりました。最近はCDもあまり出されなかったので、聴く機会がなく、8年ぐらいは彼女の歌から遠ざかっていました。だから、とてもドキドキしたのです。楽しみなのと、不安とで。
 一曲聴いて、不安はまったくなくなりました。昔よりさらに力強い歌声で、伝えたい思いがこちらに響いてきます。あぁ、こんな風にずっと歌ってこられたんだな…。やっぱり素敵だな。やっぱり好きだな。
そんなことを思いながら、自然に涙が出てきました。

   あなたのそばに  作詞作曲 鈴木重子
 
  あなたの そばにいると こころが あたたかくて
  世界中の なにもかも  いとしくなる

  花は 風にふかれて   水は きらきらひかり
  鳥は いのちをうたい  あなたがいる

  あなたに 会うまで   気づかなかった

  笑うあなたのうでに   ふれると こころが言う
  わたしの たからものは 
  いつまでも いつまでも ここにあると



「Rain Falls」「The Rose 」 「Fragile」「Colors Of The Wind」「True Colors」「あなたへ」
この日歌った曲は、ほとんどわたしが持っているCDに入っている曲でした。ジャズやボサノバは選ばれていないのですが、今はそれよりも歌いたい歌があるということなのでしょう。初めて聴いたのは懐かしい「黒猫のタンゴ」。これは鈴木重子さんが小学生のころ初めて買ったレコードで、思い出の一曲ということでした。



 「あかりをけして へやに月をよび…」という曲はアルバムLoveの一番最後に入っていたかもしれません。なんか、これがじんわりと泣けて。聴く人ひとりひとりの、それぞれの大切な人を想う気持ちに訴えかけたようです。


 二時間弱のコンサートは、アンコールに応えて「Amazing Grace」を歌ってくださって終了となりました。やさしい口調でユーモアを交えて語るお話も楽しく、とても充実した時間でした。

 鈴木重子さんは、何年たっても、やはりわたしの憧れの人でした。立っているときも、歌うときの姿も体の使い方が美しく、無理なのはわかっていますが、こんな人になりたいと思ったのです。
歌いますか…。それは無理、無理。
 でも、なんか、しなやかなのに芯のある生き方というのでしょうかね、それが体現されていて、そこは無理してでもすこしは見習わないと。

 気持ちはいっぱいあるのに、消化不良のご報告となりました。伝えるって難しい。






 
 

 

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