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お昼ごろ自転車で買い物に出かけたところ、小学生の集団下校に出会いました。
若い男の先生がついていて、黄色い帽子の一年生も何人かいました。
もうそんな季節なのですね。社会はまた新しい一年をスタートさせたのですね。うっかりしていま
したが。
子どもが黄色い帽子の一年生のとき、その登下校が心配でたまらなかった自分を思い出します。
20年前、三重の南の海辺の町で暮らしていましたが、どういうわけかその町の小学校は集団登校
というものがなく、一年生でも自力で歩いていかなければなりませんでした。
当時はいつも頭の中が怪獣か恐竜のことでいっぱいの息子。ちゃんと一人で学校に行けるのでし
ょうか。入学前に何度か一緒について歩いて練習をしましたが心配でたまりません。しっかりした
あき君という子に一緒に登校してもらうように頼みましたがやっぱり心配。学校に着くまで2つも
電車の踏切を渡らないといけないのです。あぁ心配。
なんとか登校したと思ったら、すぐに下校。今度はちゃんと帰ってこれるのか不安で落ち着きま
せん。ただいまーの声のなんと待ち遠しかったことか。
けれども無事帰宅しても、どういうわけかなにか一つは途中で失くしてくるということが続きま
した。ある日は上履き入れ。一緒にさがしに行くと、息子は通学路から離れて、小高い丘の上に向
かいます。なぜ?こんな所に?わたしががんばって作った上履き入れは、畑の中に立てられた杭に
ポツンとかけてありました。きっとどなたかが、みつけやすいようにかけてくれたのでしょう。
またある日は黄色い帽子。これはなんと線路の中に、それも二本のレールの真ん中に、さびしげ
に落ちていました。これはもう衝撃で、きっとわたしが拾ったのでしょうが、その後のことをあま
り覚えていないぐらいでした。
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きっといろんな所に寄り道しながら帰ってきていたのですね。彼にとっては大冒険で、それは楽
しかったのかもしれません。でも、おかあさんとしては毎日がハラハラドキドキでした。
だから今でも、近所で一年生の黄色い帽子をみかけると、心からお帰りーと声をかけてしまうので
す。
若い男の先生がついていて、黄色い帽子の一年生も何人かいました。
もうそんな季節なのですね。社会はまた新しい一年をスタートさせたのですね。うっかりしていま
したが。
子どもが黄色い帽子の一年生のとき、その登下校が心配でたまらなかった自分を思い出します。
20年前、三重の南の海辺の町で暮らしていましたが、どういうわけかその町の小学校は集団登校
というものがなく、一年生でも自力で歩いていかなければなりませんでした。
当時はいつも頭の中が怪獣か恐竜のことでいっぱいの息子。ちゃんと一人で学校に行けるのでし
ょうか。入学前に何度か一緒について歩いて練習をしましたが心配でたまりません。しっかりした
あき君という子に一緒に登校してもらうように頼みましたがやっぱり心配。学校に着くまで2つも
電車の踏切を渡らないといけないのです。あぁ心配。
なんとか登校したと思ったら、すぐに下校。今度はちゃんと帰ってこれるのか不安で落ち着きま
せん。ただいまーの声のなんと待ち遠しかったことか。
けれども無事帰宅しても、どういうわけかなにか一つは途中で失くしてくるということが続きま
した。ある日は上履き入れ。一緒にさがしに行くと、息子は通学路から離れて、小高い丘の上に向
かいます。なぜ?こんな所に?わたしががんばって作った上履き入れは、畑の中に立てられた杭に
ポツンとかけてありました。きっとどなたかが、みつけやすいようにかけてくれたのでしょう。
またある日は黄色い帽子。これはなんと線路の中に、それも二本のレールの真ん中に、さびしげ
に落ちていました。これはもう衝撃で、きっとわたしが拾ったのでしょうが、その後のことをあま
り覚えていないぐらいでした。
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きっといろんな所に寄り道しながら帰ってきていたのですね。彼にとっては大冒険で、それは楽
しかったのかもしれません。でも、おかあさんとしては毎日がハラハラドキドキでした。
だから今でも、近所で一年生の黄色い帽子をみかけると、心からお帰りーと声をかけてしまうので
す。