里山のアトリエの陶芸展へ

　　　今日は午前中、オカーサンに大好物の筍を送るため、車で十五分ほどの産直へ行きました。
　　たけのこ祭りということで、たくさんの筍が並んでいました。去年はとれない年で、一年おきに良い
　　年がやってくるらしいです。

　　大きな朝採り筍を二個とウチ用に中ぐらいのを二個ゲットして、ぬかも三十円で袋一杯買いました。　　　
　　さて帰りましょうと車を走らせている途中、桜のピンクと新芽の黄緑でぼかしがはいったように彩ら
　　れている山々に夫が感激し、もうすこし見ていたい様子だったので、ある提案をしました。
　　
　　すこし前に、ある陶芸のアトリエから陶芸展のお知らせのハガキがきていたのです。
　　そこは、夫もわたしも気に入っている風景の美しい里山にあって、アトリエもとても素敵。
　　「お知らせのハガキがきていて、今日からやってるみたいだけど…」
　　行ってみてもいいかなという提案ですが、だけど…の部分は、素敵すぎて気おくれするためです。
　　筍買いに出てきたので、普段着でぼっさぼさ。
　　でも、行ってみることにしました。
　　
　　　アトリエは小高い丘の上にあって、下には小さな川が流れています。小さい橋を渡ると駐車場と小
　　さい公園になっていて桜の木が何本かあります。桜の花びらが散り始めていてそれもいい感じ。
　　野生のスミレやクリスマスローズの咲く径を上って行くと、ときどき珈琲やクラフトのお店に使われ
　　たりする小さなアトリエがあります。

　　陶芸展をしているのは、また別の、作家さんご夫婦がお住まいにしているアトリエで、石段をもう少
　　し上ったところにあるのです。
　　そこでは可愛らしい、お行儀のよい柴犬ちゃんが待っていてくれました。
なんて可愛い！
　　
　　　夫婦そろって人見知りのビビりなので、ためらいましたが勇気を出して木の扉を開けました。
　　何度か来させて頂いて、作品を拝見していますが、やっぱり素敵な空間に素敵な作品が並んでいる
　　別世界です。
　　なんとそこに猫ちゃんまでいるのです。さびとアメショが混じったような不思議な柄の猫ちゃん。
　　ベージュ地に黒が重なっていたり、これはどうも作品の色とそっくりです。
　　猫ちゃんも見ず知らずのわたしに触らせてくれて、親愛度の高い看板猫ちゃんでした。
　　　
　　　夫がコーヒーカップを買いたいと言って、一つ選びました。
　　なかなか素敵
　　　
　　帰り道小さな白い花が咲いていて、知らない花だったので、小さい方のアトリエでフラワーアレ
　　ンジをされている女性に訊きました。わざわざ近くまで来てくださって教えてくれました。
　　二輪草だそうです。野草ですがとっても可愛い。


　　これは、なにやらゆかしスミレ草。可憐。

　　わんちゃんも猫ちゃんも満点の可愛さだったし、作家さんご夫婦もそこに来ている人もみな穏やか
　　で、とてもいい時間を過ごすことができました。