和菓子屋さんにふられる日曜日

　　　今日は名古屋へピカソを観に行く予定だったのに、夫が夜仕事があるので延期になりました。
　　夜に仕事が入った（というか、もともと入っていたのを忘れてた）せいで、朝から浮かない顔の
　　夫につられて、なんだかイライラしてきたので、古い和菓子屋さんまで、散歩がてら歩いて行こう
　　ということになりました。

　　お天気はぴかぴか。風は冷たいけれど、車のあまり通らない道を４０分ぐらい歩き、一方通行の古
　　い街道に入りました。

　　めあての和菓子屋さんは、車を止めるところもないので、お客さんはそう多くはありませんが、地
　　元の人に愛されているようで、季節ごとにおいしいお菓子を作ってがんばっています。

　　春の桜餅から始まって、柏餅、いばら餅、秋からアップルパイ、といったようにお店に並ぶものは
　　決まっていて、わたしもたまに覗いてみては、家族３人分だけ買い求めています。
　　　　　　
　　　　　　いばら餅ってこんなお餅。
　　お店のおじさんは、ちょっと人見知りで職人気質（？）、それでも通っているうちに、すこしだけ
　　打ち解けてきて、わたしも、最初の頃ほど、お店の引き戸を開けるときにドキドキする、といった
　　ことがなくなってきました。
　
　　あんこがとてもおいしいんですよ。あんこが。

　　　さて、寒風のなか、やっと着いたわたしたち。なんということ…お店のカーテンが閉まっていま
　　す。残念ながら、お休みでした。

　　それに加えて悔しいことに、こんな張り紙が、
　　「昔ながらのバタークリームのロールケーキあります。アーモンドプラリネ入り」

　　おぉ！ロールケーキでアーモンド味って、夫の好きな物がダブルでやってきた感じ。
　　二人して、ふるーい店構えの、閉ざされた戸の前で、しばらく立ちつくしてしまいました。

　　　気持ちの持っていきようのなくなったわたしたちは、和菓子屋さんの息子さんがやっている、パ
　　ン屋さんに寄って、食パンと、夫はシナモンレーズンデニッシュ、わたしは豆パン、息子にカレー
　　パンを買って帰りました。
　　運動不足もあって、帰りの足どりの重いこと…。といった、地味ーな日曜日でありました。

　　　あとは、夜のダウントン・アビーだけが楽しみ。