アタリも外れもある映画鑑賞は続いていますが、昨日、ベストセラーにもなった、アメリカのコラムニストの自叙伝をもとにした映画を観ました。
最後の最後までイライラしながら観た映画(笑)
夢ばかり追いかけるホームレスの父親と絵を描くことに没頭して四人の子供の面倒もろくにみない母親。
父親と母親の夢に振り回されて食べるものもろくにない生活ですが、それでも家族の日常には笑顔の日もありました。
とあるきっかけで家を出た本人は、頑張って有名なライターになり、順風満帆に暮らしていたのですが、ある日両親と再会。。
毒親とか虐待という言葉を当てはめるのかどうか迷いつつ、もやもやしながら観るような映画でした。
父親に、子どもは親の所有物、というような考えがあるようにも思えるし、厳しい人生を強く生きる術を教えるような場面もある。
その父親自身が、母親から虐待されたような生い立ちもあるのが気になりましたし、夫に依存する母親の方にも、何か心の闇があったのかもしれません。
この作者が頑張って社会的に成功した方であるという事もあり、最後は本人の映像なども出てきていい話だったなあ、みたいな感じで終わりました。
私自身も親の子であり、子の親にもなりましたが、人間誰も完ぺきではない。
有名人、立派になった人たちの親が子育て論を展開するのも目にしますが、結果論ですよね。
こう育てれば必ずこうなるって、正解などないのでは。
こうなるはずだ、というジレンマが生じても本末が転倒します。
一つ言えるのは、親、保護者としての責任があるということではないでしょうか。
愛も?
そう、愛もですが、愛は本能ですから、普通ならあってしかるべきものです。
愛とは何ぞ、という話になると長くなるのでしませんが。
親になる前、意識して覚悟した人はあんまりいないと思いますし、なってみてからわかることもたくさんあります。
いつの時点で親というものなのか考えたこともあるし、子が親にしてくれる、と感じた事もありました。
子どもは親を選べないとも言いますし、子どもは親を選んで生まれてくるとも言います。
なにが正解かわかりませんが、そんなことはどうでもいいですね。
どんな親でも自分が頑張れば立派に生きていけるって事でしょう。この方のように。
また、この父親は賢い人でしたから、子どもにはその遺伝子も繋がっていたのでしょう。
確か子どもたち、学校にもろくに行っていなかったような。
世の中には親のつながりで成功して不自由ない人生を送る人もいれば、親の財産食いつぶす子供もいるし、逆境から成り上がる人もいるし、頑張っても頑張っても。。という人もいる。
いい人が成功するとも限らないし、成功とはなんぞや、という話にもなる。
何がいいのか悪いのか、運命というのは一体どうなっているのかなあ。神さま仏様。
という事で、何も役に立たないつる姫のキネマ館でした。
ガラスの城、というのはなんでしょう。
気になる方はみてみてください。
映画ってほんっとにいいもんだけど、知らなくてもいい世界を知る事にもなるし、考えなくてもいいことまで考えて気持ちが乱れる。
スカッとするもの、すーっと泣けるものを選びたいものですが、みてみないとわからないし、私は評判や評価を見てから観ない、先入観なしに観るので、外れだと思っても最後まで頑張ってみます。
不必要な頑張りでしょうか。
笑笑笑
そもそも賞を取った、という映画ほどがっかりしたりします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫