先日NHKのドラマ、広重ぶるう、を録画したものを観ました。
絵を趣味とする私にとっては、実に興味深いものでした。
かなり前に、北斎や広重の版画をみて、私は広重のほうが好きだなあと感じていたことを思い出しました。
ベロ藍と呼ばれたプルシャンブルーの美しさ、そして、風景のアングル、切り取り方とか、人々の動き。
青は奥が深く、まあどの色も奥は深いですが、そういえば、フェルメールの青(ウルトラマリン・ラピスラズリ)も印象的ですよね。
ドラマの中では、広重は北斎や国貞と比較され、売れない時期が長かったようです。
長年自分が描きたいものが見つからなかったということでしたが、後にはゴッホやモネにも影響を与えるほどの絵師になった。
実際の事は知りませんが、北斎は、最後まで自分が描きたいものを描きたいと論じ、国貞は売れるものを描くのが絵師だという。
絵師ならではのジレンマ、それは、趣味とする私には無縁のものですが、現実をみれば生活のためにする仕事、それが本当にやりたいことだった人もいれば、そうではない人も多いでしょう。
生活の苦労もなく絵を描いていた若冲さんを思い出しました。
また、その才能を見出す人、それをお金にできるかどうか、など人との縁もとても重要になりますよね。
これは、原作の本を読んでみたいです。ドラマとはまたそこここ違うようで。
広重を演ずる阿部サダヲさん、本当に素晴らしい俳優さんだな、と改めて思いました。
広重のブルー、作品を見てみたくなりました。
つる姫ぶるう 爆
たまたまこのブルーを苦労して作ってる時にこのドラマを見たので、結構こだわりました。
この絵の背景、最初はこうだったんです。
最初は、青空に雲みたいなイメージがあったのですが、雲の多い灰色の空にしました。
その方が、鳥やお花がバエるかと。
油絵の具やアクリルなどは、塗り重ね、これができるのが、うれしい。
透明水彩もある程度はできますが、濃い色を薄くすることはできんです。
さて、昨日はこたろうくんの子どもの日スペシャルを作る予定でしたが、急に今日娘が来ることになったので、お楽しみは今日に持ち越し、大好きなおねえちゃんと一緒に一日遅れの子どもの日を楽しむことになりました。
先日の散歩道のお花たち。
オダマキ、だそうです。変わった形のお花ですね。どこがどうなってんの。
ジャーマンアイリス。種類が沢山あります。
たまたま紫系のお花二種でした。
今日の言葉
青の概念
諸説あるが、「日本の青」の成り立ちを紐解くと、奈良、平安時代に、色を表現する言葉が、黒い、白い、赤い、青いという4つしか存在していなかったため、当時は、緑色は「青い」に分類され、今よりも広義なものだった。緑色に見える物を「青」と呼ぶ習慣は万葉集の時代より前からあったと言われ、緑という概念が登場したのは、鎌倉時代(1,100年)頃だと言われている。
山が青い、信号の青、あれは実際には緑なんですよね。
色の概念も、日本独自の詫び寂び、神仏習合などの要因で連綿とひき継がれてきたものなのかもしれないですね。
青、蒼、藍、碧などいろんな漢字がありますし。
どこかで、サイレンの音がします。
平和な日常に何かあったのか、皆様も色々とお気を付けて、連休最終日、ゆっくりとお休みくださいまし。
ご訪問いただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫