☆つる姫の星の燈火☆

赤い蝋燭と人魚

突然ですが(笑)

小川未明さんの童話ですが、ご存知でしょうか。

 

ある北の暗い海に身重の人魚が棲んでいましたが

あまりにも海が寂しいので子供が可愛そうだと考えました。

人魚は人間が優しい心を持っていて、町は楽しい所だと聞いていたので

海辺の町の神社に行って子供を産み落とすことに決めました。

翌朝、人魚の捨て子は神社のそばのろうそく屋の老夫婦に拾われ

その子はとても大切に育てられ、美しい娘に成長しました。

人魚の娘が白いろうそくに赤い絵を描くとたちまち評判となり、ろうそく屋は繁盛します。

神社に納めたろうそくを灯して漁に出ると、時化でも無事に帰ってこられるということが分かり、ますます評判が広まりました。

 

評判を聞きつけた行商人が人魚に目をつけ、老夫婦に娘を売ってくれるように頼みましたが

最初のうち老夫婦は娘を手放そうとしませんでした。

「昔から、人魚は不吉なものとしてある。」という行商人の言葉と、

法外な金を前にして手放すことになってしまいました。

娘は、自分が入れられる鉄の檻を見て、老夫婦の元を離れたくないと懇願しましたが

欲に目が眩んだ老夫婦は耳を貸しませんでした。

娘は真紅に染めたろうそくを残して、連れて行かれました。

その夜、老夫婦の元に不気味な女が現れ、真紅のろうそくを買って行くと

突然に海が荒れ狂い、沢山の船が転覆し、娘の乗った船も檻と共に沈んでしまいました。

それからというもの、神社に灯がともると大時化が来て人が死ぬようになり

老夫婦は神様の罰が当たったのだと考え、ろうそく屋を廃業しました。

ろうそく屋がなくなっても、その呪いは収まらず、山の上の神社は恐れ嫌われて人が途絶え、数年後には町全体が

滅びてしまった。

おしまい

 

というお話です。

私はこの童話を20歳の時に初めて読みました。

まあ、今から10年ほど前ですが(閻魔さまがお怒りじゃ)

人間の欲は、自分自身を滅ぼしてしまうという事ですかね。。。

なぜこの話を思い出したのか、それはご想像にお任せするとして。

身重の人魚さんはどうして、娘と海の中で生きることを選ばなかったのでしょうね。

檻とともに沈んでいった娘は、人魚に戻ることが出来たのかしら。

何の関係もない人まで死んでしまって気の毒だ。

などと、俗な思いを馳せたりする秋の夜。

昨日の夜は、雲が早く流れていて

16夜のお月様が見えたり隠れたりしていました。

 

かさ地蔵、こぶとり爺さん(小太りのじいさんじゃないよ)はなさか爺さん。

舌切り雀に、おむすびころりん。。

まあどれも、欲をかきすぎたら失敗するというお話。

わらしべ長者みたいになれたらよいですが

正直者が馬鹿を見るような世の中は普通ではないのですよね。

 

なんとなく今朝もブログを更新してしまいました。

今日から3連勤となりますが、最終日はお墓参りのため午前中で上がる予定です。

子供の手が離れたと思ったら今はワンちゃんの事もあり、出かける時間が規制されてしまったのですが

元気なうちは社会貢献として働こうかな、という考えで

徒歩一分、出勤も結構融通きかせていただける職場にご縁があり、本当にありがたいことです。

社会貢献とは言えタダでは働きません(笑)

せいぜい貯金して、還暦にアメリカでスカイダイビングの夢を叶えようと思っておりますが

あ、ここではまだ話しておりませんでしたか?

そう、100歳まで(元気に)生きる予定の私ですが

還暦にアメリカでイケメンのインストラクターとスカイダイビング、というのが目標なのだ

あっ、まだ30年もありますけど(爆)&自爆

今はそのための準備期間というか

今は今。

 

ご訪問くださりありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
ブラボーさん
私は小学校の時に、父が童話全集みたいのを買ってくれたのがきっかけで、その頃は割と本を読んでいました。
大人になってからも、童話はよく読んでいました。
童話作家になりたいと思った事もありました(笑)

童話ってのは結構残酷です。
子ども用に書き直されたものも沢山あるみたい。
グリム童話なんて、ほんとおそろしいですよ。
夢をくれるというより、道徳を教えてくれるものなのかもしれないですね。


ご友人のあの絵、素敵でしたね。
大きな目のようなものが背景にあったような。。
実物を見てみたかったです。

ブラボー
良くご存じで。。
私って童話の世界を知らずに育ったのね。。。

唯一田舎にて眠る時、お婆ちゃんかオバちゃんが
狐が人を化かした話。怖い話。昔話などを聞かされ
育ったから、少々違った子供感だったのかも?

憎悪と言うのは恐ろしい!そんなお話なのかしらね?
月から来たかぐや姫も、たくさんの殿方に望まれるが
結局は月に帰ってしまう。

住む世界が違うって事なのかな?人魚の話を読み
先日行って来た友人の絵を思い出してました。

つる姫
みきねえさん
良いですね~ミュンヘン祭り。
ビールとソーセージ

人魚の話。
大切に育ててもらったのですから、人魚の母親も
そこまで祟るようなことをしなくても、なんて。
祟りはきっと自分の心が作るもの?
みきねえ
人の欲と 恐怖心
こんにちは、今日は暑い位の日差しです。k午前中に歌の個人レッスンを済ませ、午後は天王寺のミュンヘン祭りに行こうかと思いましたが明日の日曜日にしようと思います。ビールが美味しそう(^^)  マイミクさんのミュンヘンの三毛猫さんにお会いしたいのです。
さて、人魚のお話。私も読んだことあります。脅しに負けた無知な両親ですかね。 霊的な祟りとか 罰が当たる、とか神仏の祟りに弱いですねえ・・・・人間は。絶対に大丈夫なのに!!!!!良い心根ならば。
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