☆つる姫の星の燈火☆

#247 夏休みの自由研究その2~33年に一度の~

今日は長くなりますが、その前に、今日はこたろうくんのおうち記念日。

5年前の今日、小雨模様の日。

運命的な出会い、その日のうちにおうちに来てくれたこたろうくん。

出会ってくれてありがとう。

ちょっとお花がしょぼいですが、留守中ご近所さんに水やりをお願いしていたお花のひとつです。

こたろうくんもなんだかちがうわんこみたいに、しょぼく写っちゃいました^^

 

今日の自由研究は、実家から歩いて3分ほどのところにある、○○庵の33年に一度の御開帳のお話。

○○でごめんなさい。色々事情がありまして。

実は、この御開帳、本来は去年行われる予定だったそうですが、コロナで延期になり、今年の御開帳となったそうです。

 

その本堂は町のメインストリートの(大したストリートではないです)裏の細い道を少し上がったところにあったのですが、子どもの私には、お祭りなどのない小さな庵には全く興味がなく、年に一度か二度の「かんのんさん」の掃除に行かなければ、と、親が話しているのを聞いたことがあるだけで、一度もその本堂に行ってみた事はありませんでした。

そこから50年後くらい経った頃、帰省した折りに初めてその古い庵を訪れました。

その頃の私は、手術後の心身の不調で、やり場のない思いで神仏にすがるような日々だったと思います。

まずは、四国八十八か所をめぐり、都内七福神巡りをなるべく徒歩で歩き、弘法大師を辿る旅にもでました。

 

草がぼうぼうと生えた細い道を上ると、ぼうふらの湧きそうな手水には苔がこびりつき、裏淋しいという言葉がふさわしい場所でした。

朽ち果てそうな本堂の、小さな階段を上がって、ホコリで汚れてくもったガラス戸をのぞいてみると、本尊の観音様の扉は閉ざされたままで、周りの調度も埃にまみれたように見えました。

 

ネットで調べても、そこが火災の禍にご利益がある、という事だけで、詳しい事は出てきません。

確か旅の途中の僧侶が、夢のお告げでこの場所で観音様を彫って祀った、、というような事が書かれてあり、一度建立された寺が荒れたので、どこかのなにがしが再建したが、その後弘嘉、火永の火災で焼失したそうで、今ある本堂はその後にまた新たに建てられたもののよう。

しかし、焼失したのは本堂だけで、御本尊やその周りの仏像は残っていたのでしょう。

 

幼い頃は、観音堂の下の細い道は、幼稚園や小学校に通ったり、友達の家に遊びに行く道。

観音様を意識したことは、一度もありませんでしたが、今の私は、年が33年に一度の御開帳と聞き、とても興味を持ちました。

しかし、5月に父の四十九日で帰省したばかりでしたし、わざわざ敢えてそのために帰省する事も、コロナ禍でもあり憚られていたのですが、お導きというか縁というか、この時期に帰省せざるを得ない事態となり、それならばその日に合わせて帰ろうという事で、法要の前日に帰省したという流れでした。

 

翌日の法要。

今年は、地区の人の順番で弟がこの行事の世話役の一人になっており、午後の法要の前に本堂や周りの清掃に行きました。

午後の法要には、近隣の方が十数名集まってこられました。

33年に一度の御開帳でも、このような機会に訪れてみようと思う方が少ない事に驚きました。

御開帳と施餓鬼法要を同時に行い、小一時間の読経や御詠歌で、法要が終わると、参列された方たちは、本堂に上がり、観音様を間近で見る事が出来ました。

普通なら写真はNGなのですが、今回の方丈様は、全然OKですと言ってくださり、私も何枚か撮影させていただきました。

ただし、これはここに来た人だけ会えるものだと思うので、お顔は隠しました。

法要の時、私は外の椅子に座っていたのですが、観音様が真正面に見える場所にいました。

顔を上げて観音様の顔を見た時、大きな衝撃を受けました。

今まで見た観音様のイメージとは全く違うお顔。

その目は見開いておられ、とても力強い眼力でした。

目が合った時の衝撃、今も心の中にしっかりと焼き付いています。

しかし、不思議な事に、撮った写真をみるたび、同じ写真なのに、そのお顔や眼力に違いがあるのです。

見る時の自分の気持ちが、反映するのでしょうか。

 

本当に貴重な体験をさせていただきました。

弟が、この法要を絵に描けば?と提案してくれましたが、私には敷居が高すぎます。

そのうち描ける日が来るかもしれません。

 

何故に33年なのか、調べてみましたが、観音菩薩が三十三の姿に変身して衆生を救う、という話に由来するものだそうです。

また、秘仏となる理由としては、

  1. 聖なる世界と一線を画すため
  2. 神道における「神」の祀り方の影響
  3. 礼拝する人の誤解や失敗を防ぐため
  4. 仏像の持つ霊験功徳を高めるため
  5. 仏像の保存・安全性のため

などという理由があるようです。

因みに後は、48年、そして60年に一度、という御開帳もあるようです。

 

次回の○○庵の観音様の御開帳、私が生きて見られる可能性はゼロではない範囲です。

 

法要の間、本堂の隣の供養石のところが、スポットライトを当てたように光を浴びていました。

不思議な光景でした。

 

神や仏に対する想いはひとそれぞれですが、このような機会に立ちあえた事、とてもありがたいことでした。

この庵の詳しい歴史を知る人も、この大切な文化財を守っていこうと思う人も、ほとんどいないという話です。

弟は、自分が引き取って守りたい、というような気持にもなっているようですが、その想いを数少ない若い人たちにも持ってほしい。

それが何になるかと聞かれたら、明確な回答は出来ないかもしれませんし、価値観の違いがあるのは当然です。

しかし、申し訳ないですが、自分の故郷に、いまだけ自分だけ、の人たちの多い事を、とても残念に思います。

人生のわずかな時間しか住んでおらず、この先も住むことのない私が言う事ではないですが。

 

翌日、母と面会した時に聞いたら、33年前の御開帳に参加したそうです。

その頃、私は星条旗の国にいたはずです。

 

長くなりました。

校正などしないので、文章がおかしかったらごめんなさい。

また、いつものことですが、すべて私個人の感想を書いております。

最後までお読みいただきありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
ぽんたんさん

コメントありがとうございます。
価値観の違いはあると思いますが、地域が一つになって何かを護り、引き継いでいく、その気持ちが大切なのではないかな。
お金にならない事には無関心。
そんな地域がこの先豊かな街になるとは到底思えません。
残念な事です。

そうですね、アンテナかもしれません。
ぼーっと生きてれば気づかない、出会えない物がたくさんあると思います。

こたろうも、お導きだと思っています。

そう!かわいい事に間違いはありません。
わんこの仕事はかわいいこと、ですもんね。

今日も笑顔で、ぽんたんさんるるるくん(^^♪
ぽんたん
おはよう御座います、つる姫さん。😃

貴重な時間、過ごされましたね😃

人では計り知れない世界が
あるんでしょうね。
で、護って行く人も選ばれてるのかも😃

不思議な事も気付くアンテナが働かないと
感動もないですしさすがつる姫さん。😅

こたろう君ももしかしたら、
不思議な世界からつる姫さんへの
使者かも😃

可愛いのは確かです‼️😃
つる姫さん😃
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